九州自然歩道を歩いて18日目となり

筑紫野市から出発して、しばらくすると天気予報通り雨が降り出した。そして佐賀県に入っていった。
トレイルは、相変わらず通れない場所、ルート上に電柵があったり、開閉できないように柵が作られていたりと、何度も迂回を余儀なくされた。

アップダウンに摩耗していく

多くの場合、一番ボトムまで降ろされ、またすぐに急な登りと、平地を歩く事は少なかった。
足への負担も大きいのは、その斜度とアスファルト歩きの迂回が長かったからかもしれない。

道路歩きでさえ、急なアップダウンが多い。

僕は5日目に長崎県に入ったのだが、4日間雨という状況もあり、綺麗な景色の場所もあったようだったが、僕にはガスで何も見えない佐賀県となったのだった。

長崎市に入り、少し歩き方を変え始めた

僕は、今回歩けるかどうかの調査をしている訳ではない。だから、ルートに入り、歩けるかどうかの見切りをつける事にした。
たとえ、長い距離を迂回する事になっても、GPSで道を探しながら、籔漕ぎをするよりははるかによい。

いままで、地元の方々からも、「道無かったでしょ?」「昔はね、人が居たけど、今は誰も歩いていないから、道なんて無くなったよ」と、ほぼ歩けないという話しを聞く。
その通りなのだが。

イノシシの多さに…

福岡県内では、かなりの数の鹿を見かけていたのだが、佐賀県に入り、長崎県にはいる頃から、自然歩道上で、日に数回イノシシを見るようになった。

自然歩道のルートに柵が出来てしまう原因にもなっているのだろう。しかし、ルート上に柵を作るなら、やはり開閉式にすべきではないだろうか?
開閉式になっていない事が問題にならないのは、人が歩いていないからだろう。

偶然ってある

ある日、山奥を歩いていると、民家が出てきた。ルートを進むと、出入り口は開閉式に、なっていた。
イノシシが、掘り返した無数の跡が見えた。
ふと、人に出会った。林田さんという、陶芸家の方だった。この日、林田さんはたまたま午前中に時間が出来て、栗拾いをしていたそうだった。
実は、この日、僕は1時間寝坊していた。

絶妙なタイミングで出会った。しかも、林田さんのルーツは、なんと江戸時代に山形を治めていた最上氏らしい。
こんな、偶然あるだろうか?

コーヒーをご馳走になっていると、ライターが、目に入った。偶然にも、バーナーに火を付ける為に僕が愛用しているSOTOさんのトーチと色まで一緒だった。

また、会える気がするねとの話になり、連絡先を交換していると、林田さんは、マサさんという友人を亡くしていたらしい。
そこに、僕MASAが現れたと驚かれていた。
林田さんは、荷物になるかもしれないけどと言うと、作品を僕に持たせてくれたのだった。

そして僕は、今回の旅で1番見たかった長崎市で、2ゼロデイを取る。

今回の行程は、かなり迂回し、随分距離をあるいたが、見切りを早くしたおかげで、当初の予定よりも早く着く事ができたのだった。

長崎市には、1日早く入った。遅れているから1日切り上げて出発しようとも思ったのだったが、GOTO キャンペーンで、安く泊まれる事もあり、2ゼロデイにする事にした。

ここには、サポート頂いているコロンビアさんから、気候に対応する為にウエアと、マスクを送ってもらっていた。

それに伴い、山形に送り返すもの、不足している物の買い足しなど、しっかりと体制を整えることにしたのだった。

続く

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