卒業式より入学式の方が人が多い理由

3月末の卒業式が終わってからほとんど間もなく4月に入学式が行われました。

大学によっては教員の出席が義務付けられているこれらの式典ですが、出席してみるとあることに気が付きます。

それは、卒業式に出席する卒業生の数よりも入学式に出席する入学生の数の方が多いということ。

文部科学省の統計によれば、
平成29年度の大学入学生数は629733人
令和3年3月の大学卒業生数は583518人
令和3年度最低在学年限超過学生数合計83399人

参照:学校基本調査(文部科学省)

乱暴な計算をすれば(583518-83399)/629733=79.4%の学生が4年で卒業していることになります。
(「大学 4年間 卒業できる割合」などのキーワードで検索をすると「4年制大学を4年間で卒業している人は、約8割弱です」と出てきますが、それらの(引用や計算方法を書かれていない)情報とも合致しています。)

卒業式と入学式の学生数の差を見ると、2割減というのもしっくりきます(過年度生は卒業式をさぼる人も多そうですし)。

4年で卒業できない理由は、学力不振だけでなく、事故や病気、経済的理由、新たな進路に向かって中途退学するなどさまざまなので、それ自体が悪いわけではありませんが、

新入生の皆さんは同じ授業を取っているクラスメイトの2割が4年後に一緒に卒業できないことを知っておくと、授業を真面目に受けようという気持ちになるかもしれませんね(脅)。

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