帽子をかぶる大学生

入試シーズンになり、気を遣う仕事の真っ最中ですが、今日は少しさかのぼって期末試験のお話。

期末試験中の大学は試験をやる科目とやらない科目があったり、いつもは講義に出てこない学生が試験だけ(なぜか)登校していたりとキャンパス内の雰囲気が普段の講義期間中とは違っています。

試験期間中の大学教員の業務は主に、
・自分の担当する講義の試験監督
・自分以外の先生の講義の補助監督
・採点
・成績入力
の4つあり、イレギュラーなスケジュールに気を付ける必要があります。

帽子をかぶって試験を受ける学生

自分が担当しているクラスの試験では普段の講義と顔ぶれが変わらないので何も思わないのですが、他の科目の試験監督補助に行くと時々不思議な光景を目にします。

その中でも今年実際に目にしたのが、

「帽子を外さない学生」

防寒用のニットの帽子をかぶっていて、それを外すのを忘れたまま試験を受けているのならまだわかるのですが、いわゆるキャップをかぶって試験を受けている学生が多数いるのです。

試験監督中にヒマだったので帽子をかぶっている人数を数えてみたら200人クラスで25人。全体の10%以上にも上りました。

帽子が流行っているのでしょうか?

(キャップっておしゃれに着こなすのが難しいファッションアイテムだと思うけれどトレンドなのか?)

「最近の若いもんは!」現象?

「最近の若いもんは○○!」みたいなフレーズに対して、自分が若いときは鬱陶しく感じていましたが、自分がアラフォーになってみるとそういう発言が出てくる理由がわかるようになってきました。

室内での帽子の着用もそうですが、暖房が十分効いているのに上着を脱がない学生も多くて非常に違和感を覚えます。もちろん寒がりだったり、立って試験監督している僕とは温度の感じ方が違うなどの理由はあると思いますが、「室内では上着を脱ぐ、帽子をとる」という感覚が彼らには無い様子。

そもそも、モコモコのダウンを着たままだと文字を書きにくいと思うのだが・・・。

最近の若いもんはこうなのでしょうか?

合理性を説明して社会マナーを教える

「マナーだから」というよくわからない根拠で学生に社会マナーを押し付けるのは望ましくないと思いますが、合理的な根拠とセットで「社会人が当たり前にしていること」を指導する機会はあってもいいのかと感じています。

例えば、
室内では上着を脱ぐ
←単純に動きにくい、畳むことでコートの汚れを飛散しないようする
室内では帽子をとる
←コミュニケーション時に顔を見えやすい状態にする、試験の時は本人確認のために顔を見えやすくするために帽子を外すのがベター
鞄、上着を机の上に置かない
←基本的に鞄の底や上着は「汚れているもの」なので、手や顔が近くなる「机の上」に置いて汚す行為は好ましくない。

おわりに

僕も、目上の人と食事するときに食べ物をよそったりお酌をしたり、といったクソめんどくさいことは一切しない社会人適正が低い人間です。(自分が飲み食いするものくらい自分で取れや!)

大学教員は社会人経験が無い人が多く非常識人ばかりなので、社会人経験がある大学教員の方には是非こういう指導も学生にしていただけるとありがたいな、と感じる今日この頃です。


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