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わたしの拳法

 わしは大学入ってから日本拳法っちゅうえらい大変な武道始めたのよ。それはなんとゆうか重たい防具を顔やら腹に着けて挙句の果てには金的守らなあかんさかいにそこにもたいそうなもん携えるわけよ。ほいだら防具だけで約7キロ。それ身に着けながら相手と一矢報いるわけよ。そら練習はえらい大変で苦しい日々送りよるで。けんども、これがなかなか難しいもんでちっとも強くならへんわけよ。試合でも全然勝たれへん。対人した時のあの緊張感はなかなかの恐怖やで。約二年半続けとっても勝たれへんのよ。

 そんでもな頼もしい仲間がわしにもおって励ましてくれるねん。その子らはわしよりもずっとずっと上手で強いさかいに、こんなわしにも丁寧に教えてくれるんよ。ほんでわしが負けてしもうたらわしを励ましたうえで敗因考えてくれるんよ。ほいでわしらの監督さんもえらい人が出来たようで、同期のいないわしをよう気遣ってくれちょる。それはえらい励みになるんですわ。素直に嬉しいで。その反面、毎度負けてしもうて結果で恩返し出来へんのもずっと心にあるんよ。こればっかりはしゃあないんやけんどな。

 今はわしも留学しとるさかいに、道場へはしばらく行かれへんのんやけんど。帰ってきたらまた気い引き締めて頑張るで。自分には向いていない上、特に意味のないことを一生懸命やってみるのも人間の不思議なところやで。いやでもことごとく負けるんおもろすぎるから一生いじって欲しい^_−☆
今日はこのへんで。


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