生きる

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生きる

短編小説書いてます。 よろしくお願いします。 みんないつもありがとう。 TikTokもやってます。フォローしてもらえたら嬉しいです^ ^ www.tiktok.com/@okinawa19930

最近の記事

キャッチボール

「俺には、重すぎたかな。」 久しぶりに会った彼は、少しやつれてた。 彼女と別れたらしい。 「でも、それだけ愛してくれてたってことじゃない?」 「彼女の束縛だったり、嫉妬深さだったり、自分中心の考えに参ってしまって。」 「俺も、彼女のことが大好きだったんだけどなー。 大きすぎる愛を抱えきれなくなって。」 そう言う、彼の指には彼女とお揃いだった指輪がまだあった。 「愛もバランスが必要かもね。」 どちらかが辛くなると、きっと相手も辛くなる。 「俺もできる限りの愛は返

    • 未来の手紙

      「僕を愛してくれる人と一緒にいる僕へ。」 「未来の僕」は、僕を愛してくれる人を大切に愛することができていますか? 「じゃあね。体調に気をつけて。」 妻が出ていって5ヶ月。 「1ヶ月に1度は食事に行こうね」 妻からそう提案され、約束した。 たまに、俺を心配してLINEがくるが、 俺は「うん。」と返すことしかできなかった。 1度大きくぶつかり、離ればなれになったお互い気持ちは、なかなか元に戻せずにいて。 そんなある日、溜まりに溜まった郵便物を整理していると、1枚の

      • 日常

        仕事が休みの朝。 肌寒くて、少し目が覚めて携帯を見る。 6時30分。 昨日飲みすぎたせいか少し酒臭い。 眠い目を擦りながら、わざわざ起きて部屋を出る。 ヒラヒラ揺れているカーテン。 外を見ると、ちょうどいいくらいの日差しが部屋に差し込んできた。 今日は晴れだ。 とりあえず安心する。 向こうでドタバタしてる音を聞きながら、 コーヒーと牛乳をタンブラーに注ぐ。 コーヒー3 牛乳7くらい割合いで。 それを靴箱の上に置く。 ドタバタが収まり、俺は二度寝をする。 次の

        • 素直な気持ち

          「今、自分が幸せだと思う?」 「うん!わたし幸せだよ!」 笑顔で胸を張って言った。でも、一瞬、あなたの目を逸らし下を見た。 私には彼氏がいる。 彼は面白いし、一緒に居て楽しい。 私に優しくしてくれる。 仕事も週に6日、一生懸命働いている。 日曜日彼は休みだけど、彼は友達がたくさんいるから、デートはほとんどしたことない。 でも、わたしは人ごみが嫌いだし、めんどくさがりだからそれでいい。 わたしが彼と会う時は、わたしのお家。 彼はいつも仕事終わりに来て、「ビール

        キャッチボール

          高齢化

          「もし、自分が認知症になって何もかも忘れたら。」 「自分が寝たきりになったら?」 「それでも、生きたいと思う?」 「日本における高齢化は、世界のどの国も経験したことのない速度で進行しており、、」 何となくニュースを見ながら、 缶ビールを飲んでいた。 SNS、テレビ番組などで介護の現場やニュース見たりすると、時々考える。 超高齢化社会、老老介護だなんて言葉もよく聞く。 それは仕方ないことだ。 今、そうなってしまっている人がどうとかではなく、 もし、自分がそうな

          言葉の意味

          「頑張ろう。」俺は君にLINEした。 「もう十分頑張ってるのに!これ以上、頑張れって?そんなこと言わないでよ!」 そのメッセージを見て、既読だけつけて携帯をポケットにしまう。 理不尽が嫌いな俺は、家とは違う方向に車を走らせる。 言葉ってのは難しい。 一見ポジティブに見える言葉でも全然違う意味になることもある。 「頑張れ」って伝えても、もうすでに限界まで来てる人にとっては、それは毒になる。 「好き」って伝えても、それが本心ではなく口だけだとしたら、結果として人を傷

          言葉の意味

          何もない幸せ

          「ねぇ。何もない。って幸せだね。」 洗濯物を干し終えた君は、ベランダで空を見上げながら深呼吸をする。 「ん?」 「あー、暇だ。」 何もすることがなく、床でゴロゴロしながら俺はつぶやいた。 「なんか、楽しいことないかなー。」 「暇だったら、お家のこと手伝ってよ!やることはたくさんあるでしょ!」 君はせっせと、掃除だの、洗い物だの、洗濯物だの家事をしていた。 「自分のタイミングでやりたいんだけど、、」 と思いつつ、どうせ自分ではやらないと分かっている俺は重い腰をあ

          何もない幸せ

          男4人の飲み会

          「みんな好きな人には優しくする。」 大切なのは「ちょっとした思いやりじゃん?」 「例えばさ、」 「なぁ、どうしたら彼女できるかな?」 男4人の飲み会、彼女ができない友達が聞いてきた。 「見た目を変えろ」「もっと積極的に」「マッマチングアプリを始めろ」 みんなでアドバイスをした。 そして、俺は言った。 「みんな好きな人には優しくする。」 大切なのは「ちょっとした思いやりじゃん?」 「例えばさ、デートで彼女の飲み物を買う時に、好きなお菓子を一緒に買ってあげたりと

          男4人の飲み会

          好きな人、嫌いな人

          「私はあの人嫌いだわ。」 「私はあの人好きよ。いい人だもの。」 同じ「あの人」に変わりないのに、「好き」とか「嫌い」とか言う人がいて、意見が分かれる。 なぜかと聞くと、 ある人は、「あの人」が嫌いな人は「あの人は〜してくれない、〜しないから。」と言う。 そして、「私の言うことを聞いてくれない」と言う。 ある人は「あの人」が好きな人は「あの人は〜してくれるから、〜するから」と言う。 そして、「私の言うことは聞いてくれる」と言う。 結局のところ、大体の人が「自分の思い

          好きな人、嫌いな人

          僕を愛してくれる人と一緒にいる僕へ。

          「僕を愛してくれる人と一緒にいる僕へ。」 「未来の僕」は、僕を愛してくれる人を大切に愛することができていますか? 「じゃあね。体調に気をつけて。」 妻が出ていって5ヶ月。 「1ヶ月に1度は食事に行こうね」 妻からそう提案され、約束した。 たまに、俺を心配してLINEがくるが、 俺は「うん。」と返すことしかできなかった。 1度大きくぶつかり、離ればなれになったお互い気持ちは、なかなか元に戻せずにいて。 そんなある日、溜まりに溜まった郵便物を整理していると、1枚の

          僕を愛してくれる人と一緒にいる僕へ。

          日常

          仕事が休みの朝。 肌寒くて、少し目が覚めて携帯を見る。 6時30分。 昨日飲みすぎたせいか少し酒臭い。 眠い目を擦りながら、わざわざ起きて部屋を出る。 ヒラヒラ揺れているカーテン。 外を見ると、ちょうどいいくらいの日差しが部屋に差し込んできた。 今日は晴れだ。 とりあえず安心する。 向こうでドタバタしてる音を聞きながら、 コーヒーと牛乳をタンブラーに注ぐ。 コーヒー3 牛乳7くらい割合いで。 それを靴箱の上に置く。 ドタバタが収まり、俺は二度寝をする。 次の

          「惹かれた理由」

          「彼に惹かれた理由?」 女子会でそんな話題になった。 「私はやっぱりイケメンだったから!笑」 「私は面白い人だったからかも。」 「私は誰よりも優しかったところかな。」 「ねぇ、ユカはどうなの〜?」 「んー。」 何に惹かれたのかって言うと、、 何でだろう。気づいたら好きになってたというか、告白されたからとういうか、。 「あ。」 あの時、私はプライベートでも、仕事でも人間関係でかなり悩んでて、心も身体も疲れきってた。 それでも、周りには迷惑かけたくもなかった

          「惹かれた理由」

          「嫌いな人のいいところ」

          「今、身近で嫌いな人とか苦手な人いる?」 「その人のいいところ、5個言ってみて。」 「なぁ、昨日彼女がさ、、 ありえなくね?」 「まー、それは言い過ぎかもだけど、」 「それで昨日も、、」 酒を飲んでたら、自然と愚痴が出ることはあるあるだ。 まー、それで本人がスッキリしてぐっすり寝られるなら別にいい。 それにしても、今日も酒のペースが早い。 俺なんてまだビール2杯目だぞ。 「すみませーん、焼酎ロック1つ!」 店員にそう伝え、トイレへ行く友達。 「すみませー

          「嫌いな人のいいところ」

          「本当の幸せ」

          「今、自分が幸せだと思う?」 「うん!わたし幸せだよ!」 笑顔で胸を張って言った。でも、一瞬、あなたの目を逸らし下を見た。 私には彼氏がいる。 彼は面白いし、一緒に居て楽しい。 私に優しくしてくれる。 仕事も週に6日、一生懸命働いている。 日曜日彼は休みだけど、彼は友達がたくさんいるから、デートはほとんどしたことない。 でも、わたしは人ごみが嫌いだし、めんどくさがりだからそれでいい。 わたしが彼と会う時は、わたしのお家。 彼はいつも仕事終わりに来て、「ビール

          「本当の幸せ」

          「言葉」

          「頑張ろう。」俺は君にLINEした。 「もう十分頑張ってるのに!これ以上、頑張れって?そんなこと言わないでよ!」 そのメッセージを見て、既読だけつけて携帯をポケットにしまう。 理不尽が嫌いな俺は、家とは違う方向に車を走らせる。 言葉ってのは難しい。 一見ポジティブに見える言葉でも全然違う意味になることもある。 「頑張れ」って伝えても、もうすでに限界まで来てる人にとっては、それは毒になる。 「好き」って伝えても、それが本心ではなく口だけだとしたら、結果として人を傷

          「何もない。」

          「ねぇ。何もない。って幸せだね。」 洗濯物を干し終えた君は、ベランダで空を見上げながら深呼吸をする。 「ん?」 「あー、暇だ。」 何もすることがなく、床でゴロゴロしながら俺はつぶやいた。 「なんか、楽しいことないかなー。」 「暇だったら、お家のこと手伝ってよ!やることはたくさんあるでしょ!」 君はせっせと、掃除だの、洗い物だの、洗濯物だの家事をしていた。 「自分のタイミングでやりたいんだけど、、」 と思いつつ、どうせ自分ではやらないと分かっている俺は重い腰をあ

          「何もない。」