生きる

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最近の記事

「今まで一番幸せだったときっていつ?」 「んー、やっぱ学生時代かなー。あの時が一番楽しかったなー。」 彼はそう答えた。 「そっか。」 それから、月日は過ぎて、 「さようなら。」 彼と別れた。 新しい彼ができて、ある日、私は聞いた。 「今まで一番幸せだったときっていつ?」 「友達と海外旅行に行ったときかなー。まじで最高だったわ。」 「そうなんだ。」 それから、月日は過ぎて、 「元気でね。」 彼と別れた。 また新しい彼ができたときに、私は、お決まりの質

    • 大丈夫。

      「頭いたーい。」 その日、彼女は熱を出して体調を崩していた。 でも、俺は楽しみな飲み会がある。 「大丈夫?」 「うん。一応大丈夫そう。」 よかった。 「行ってきまーす!」 俺はそのまま予定通り飲みに出かけた。 それから数時間後。 「少し考えたら、大丈夫じゃないって分かるでしょ!」 帰ってきた途端これだ。 あー、めんどくさい女。 だったら最初から素直にそう言えよ。 俺は、イライラしてまた外に出た。 「少しでいいから、まだ飲もうよ。」 そう言って近くに住む

      • 言葉と行動

        ちょっとした、段差につまづいてしまった。 彼は、チラッと後ろの私を見て、 「なにしてんの?」と笑って先に、歩いていく。 違う。そこは、「大丈夫?」って、駆け寄ってきて欲しい。 彼が、缶コーヒーを私の分まで買ってくれた。でも、2つとも間違えて落としてしまったらしい。 「はい、これ。」 「ありがとう。」 そうして、私にくれたやつの方が、思いっきり凹んでいた。 違う。そこは、まだ綺麗な凹んでない方を渡して欲しい。 私は、飼い犬に噛まれてしまって、病院へ行った。 彼はその

        • いつの間にか

          「いつから私のこと好きだったの?」 夕ご飯を食べているとき、急にそう聞かれた。 「んー、いつの間にか。かな。」 照れ隠しで、そう言った。 でも、よくよく考えたら本当にそうだ。 「もしもーし。ねぇ。今日さ、夕焼けがめちゃくちゃ綺麗でさ、今から写真送るから見てよ!」 電話が好きじゃなかった俺だったけど、君と電話するようになってから、 いつの間にか、俺からも電話するようになってた。 「あ、なんかちょっと怒ってる?謝るからそんな怒んないで!ほら、こっち向いて〜。はい、チーズ

          遠い恋

          先の見えない、遠距離恋愛。 もう、私、耐えられないかもなー。 「ねぇ、今日、満月だよ!見てる?」 「うん!見てる!めちゃくちゃ綺麗だね。」 昔は毎晩、毎日のように電話してた。 あのときは、離れていても、たった一つしかない月を、同じ時間に、同じ空の下で、彼と一緒に眺めてることがとても嬉しく思えた。 「ねぇ、最近元気なくない?大丈夫?」 「そう?全然大丈夫だよ!」 そう言って強がる私。 昔から甘えるのが下手で。 「ちょっとさ、サプライズがあるんだ。」 「え?

          好みのタイプ

          「太ってる人はタイプじゃない。」 彼がそんなことをよく言っていたから、 私は、彼に嫌われたくなくて、 体型を維持するために、努力をした。 彼は、身長も高くて、スタイルもいい。 まー、私もそんな彼に惹かれたし、太らないように努力することはそんなに苦ではなくて。 ただ、少し、心の片隅にいつか嫌われてしまうんじゃないかという怖さはあった。 それから、彼と結婚して、子供も二人生まれた。 私の体重は、昔と比べて20キロ増えた。 彼は、今の私を見て、 「昔は、ああ言ってた

          好みのタイプ

          彼氏

          彼の行動が最近、変だ。 デートの時、私の様子を伺ってるようだし、コソコソ携帯なんかもいじってる。 「友達と会ってくる。」 そう言って、彼が出て行ったある日。 私は予定があって、夜まで帰らないはずだったけど、 予定をキャンセルして彼の後をつけた。 すると、彼は誰とも会うことはなく、店を転々と回って買い物をしていた。 見覚えのあるお店。そこで私は気づいた。 三日後は、私の誕生日だ。

          相談

          「あー、もう。どうしよ。相談乗るのも大変だよ。」 友達の彼女が仕事の人間関係で悩んでるらしい。 「別に、こうした方がいい!とか答え出さなくても、そばに居てあげるだけでいいんじゃね?」 みんな悩みはある。当たり前だ。 「気にするなって言っても無理!簡単にそう言わないで!って怒られるしさ〜。」 「気にしてなかったら、まず悩んだりしないからな。笑 気にしないのが一番ではあるけど。」 「でも、会いにいって、彼女のそばにいて、話しを聞く。彼女の好きなご飯を食べに行ってもいい

          恋愛短編小説「言えないこと」

          「ねぇ、見て見て!この犬、可愛くない?」 「んー、俺、犬好きじゃないし。あんまりかな。」 「そう。」 「ねー、この服いい感じじゃない? 色違いで一緒に買おうよ!私からのプレゼントってことでお金は私が出してあげる!」 「えー。いいよ、別にそんな欲しいわけじゃないし。」 「そっか。」 私は、一瞬、視線を下に向けた。 「あ、私ちょっと、見たいアクセサリーあるから一緒に付き合ってくれる?」 「、、いいけど、疲れてるから少し急いぎでね!笑」 「分かった。今は、見るのやっ

          恋愛短編小説「言えないこと」

          恋愛短編小説「隣の芝生は青い」

          「あー、彼女ほしい。 なんなら、結婚したい。」 「交代する? 離婚して自由になりたいわ〜」 友達と月に一度の飲み会。 「あそこの店潰れたんだって! 昔、よく行ってたよな〜」 「お前がよく立ちションしてたとこか。」 「あー、そうだったな!」 男だらけ。大体くだらない話が多い。 でも、俺はそんな話しが楽しくて好きだ。 そして、みんな酔っ払い。 「ここ出たら、キャバクラ行こうぜ〜」 「おー、いいね!行こ〜」 「もう、お前キャバクラで女探すの辞めとけって。笑」

          恋愛短編小説「隣の芝生は青い」

          恋愛短編小説「恋の悩み」

          「大事にされてないなら、別れたらいいじゃん。」 「そんな簡単にできたら、悩むやつなんていないだろ。」 「また、既読無視。。」 私には彼氏がいる。 連絡を返すのも遅いし、約束も破るし、他の女の子とも連絡を取ってる。 不安になったり、怒ったり、泣いたり、色々考えたりするのにもう疲れてきた。 「大好きだよ。」 都合の良いときだけ、そんなこと言って、私の心を抱きしめてくる。 「もういい加減にしてよ!」と、言えずに彼から離れられない私が居た。 「かんぱ〜い!」 「ま

          恋愛短編小説「恋の悩み」

          恋愛短編小説「どっちでも」

          「今の仕事辞めようかどうか迷ってるんだよね、、。」 「迷うってことは、どっちでもいいってことだよ。 どうせなら、自分がワクワクする方選びなよ!」 わたしは、コールセンターに勤めてる。 給料はいい。残業もないし。 ただ、クレーム対応がきつすぎて、寝れない日もある。 「昔、花屋で仕事してるときが一番幸せだったかもな〜〜。」 あの頃は、給料も低かったし、お金はそんななかったけど、充実してた。 最近、暇さえあれば求人ばかり見てる。 目に入るのは、花屋の仕事ばかり。

          恋愛短編小説「どっちでも」

          恋愛短編小説「言葉」

          「他人に言った言葉でも、耳に入ると、脳はその言葉は自分に対して言われてるって勘違いするんだって。」 君から、そう、教えてもらったことがあった。 今日は二人で朝から大掃除。 気づけばもう夕方五時。 「ねー、今日何食べるー?」 「んー、冷蔵庫ほとんど何もないから、とりあえず買い物行くか(笑)」 何を作るか二人で考えながら、近くのスーパーに向かった。 「うわー、この時間、人多いね〜」 スーパーに着くと、車が多く、駐車場はあまり空いていない。 空いてる場所を探して

          恋愛短編小説「言葉」

          短編小説「幸せな病気」

          「ねぇ、癌ってさ。幸せの病気って呼ぶ国があるんだって。」 「なんでそう呼ぶのか知ってる?」 友達のお父さんが、癌で亡くなったと連絡が来た。 「病気が初めて分かったときには、もう余命は半年だったの。」 「そっか。」 「最後は、家族との時間を少しでも元気で、大切に過ごしたいって本人からの希望で薬の治療もやめたの。」 もちろん、それでも苦しかったと思うけど、最後は家族に見守られながら、安らかに旅立ったらしい。 「今日は話し聞いてくれてありがとう。 今度は飲みいこうね。

          短編小説「幸せな病気」

          恋愛短編小説「彼とのケンカ」

          「昨日もまた喧嘩だよ〜。」 「私はそろそろ別れそう。」 「なんで、カズミはそんなに仲良いの?」 「久しぶり〜、元気?」 数週間前に、久しぶりの友達から連絡が来て、数人でランチに行くことになった。 当日。 久しぶりに会うと話しは尽きなくて、昔話から始まり色々盛り上がった。 そして、決まって恋愛話し。 「昨日もまた喧嘩だよ〜。」 「私はそろそろ別れそう。」 「なんで、カズミはそんなに仲良いの?」 わたしが、彼の話しを友達にすると聞かれた。 「だって、好きな

          恋愛短編小説「彼とのケンカ」

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          「俺には、重すぎたかな。」 久しぶりに会った彼は、少しやつれてた。 彼女と別れたらしい。 「でも、それだけ愛してくれてたってことじゃない?」 「彼女の束縛だったり、嫉妬深さだったり、自分中心の考えに参ってしまって。」 「俺も、彼女のことが大好きだったんだけどなー。 大きすぎる愛を抱えきれなくなって。」 そう言う、彼の指には彼女とお揃いだった指輪がまだあった。 「愛もバランスが必要かもね。」 どちらかが辛くなると、きっと相手も辛くなる。 「俺もできる限りの愛は返

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