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リハ塾マガジン

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2020年12月の記事一覧

運動療法に応用できる!股関節屈伸角度における筋活動の違い

リハ塾の松井です! 今日は股関節角度の違いによる筋出力の違いについて、屈曲と伸展運動に着目して解説します。 股関節屈曲は腸腰筋や大腿直筋などが働き、股関節伸展は大殿筋やハムストリングスが働くということは知っていても、関節角度によっては出力が変化するため、運動療法を指導する際には関節角度を考慮した肢位での実施が求められます。 そうでないと、求めている反応とは違った反応になってしまうことが考えられますし、運動療法の効果も十分に発揮することはできません。 今日は股関節の運動

腹横筋にはドローインは間違いかも

リハ塾の松井です! 腰痛に対する運動療法として、腹横筋、多裂筋をはじめとするコアマッスルのトレーニングが一定の効果を示すことは様々な報告で言われています(参考文献①、②)。 今日はその中でも、腹横筋に焦点を当ててどんな運動療法が効果的なのかをまとめました。 腹横筋と言えば、ドローインというイメージがあるかもしれませんが、それ以外に効果的な運動療法も報告されていますし、ドローインでも工夫するとさらに筋活動を高めることができるので、是非このまま読み進めてください!

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若手でも知っていて当然!腰痛の考え方の基本

火曜日ライターの松井です! 前回の記事で年内ラストの記事ですと言いましたが、まだ1本残っていました。(笑) 今度こそ本当に僕担当分の記事は年内ラストです! 今日のテーマは「腰痛」というところで言うと、昨日の吉田さんの記事とかぶるのですが、僕はまた違った切り口でまとめてみました。 腰痛は思った以上に中々症状が改善しなくて難しいです。 痛い部位をマッサージしたり、腹筋や背筋、ドローインなどの運動療法をするけど、やっぱりあんまり改善しないか、その場限りの効果しか得られない。

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トレンデレンブルグ歩行の中殿筋以外の原因を探る方法

リハ塾の松井です! 臨床で出会う跛行の1つにトレンデレンブルグ歩行がありますよね。 若手の頃は「トレンデレンブルグ歩行だから中殿筋が弱いな、中殿筋を鍛えよう!」という安易な考えをしていました。 実際、中殿筋を鍛えたからといって全ての方が跛行が改善するわけではないし、トレンデレンブルグ歩行があっても中殿筋の筋力低下のない方もおられます。 ということは、トレンデレンブルグ歩行=中殿筋の筋力低下という思考を一旦捨て、「片脚立位時に骨盤水平位を保持できない」と視点変える必要が

肩関節包の固有感覚を臨床に活かす

リハ塾の松井です! 肩関節の機能障害がある症例で、肩を挙上する際に肩甲帯を挙上してしまう方ってかなり多いですよね。 可動域制限がある場合はそもそも上手く挙上できませんが、ある程度可動域があるのにもかかわらず、上手く挙上できない方もおられます。 肩関節の関節包は固有感覚の中でも運動覚と関節位置覚に関与しており、肩関節の感覚情報を提供し、それをもとに関節運動をしています。 なので、関節包からの固有感覚情報にエラーがあると、例え可動域や筋力が十分でも上手く動かせない、代償が

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神経モビライゼーションは有効なのか?

リハ塾の松井です! セラピストが臨床で遭遇する痛みや痺れといった筋骨格系の障害は筋肉や関節運動の問題に加えて、神経系の関与も含まれます。 ですが、多くは筋肉や関節に対する評価や介入だけで、神経系に対する評価や介入まで及んでいないのではないでしょうか? そこで、今回は神経系に対する介入として神経モビライゼーション(Neural Mobilization:以下、NM)の効果について解説します。 NMとは、末梢神経の感受性、伸張性、運動性を改善する手技であり、疼痛や痺れの改善

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肩甲骨の異常運動を4つに分類しよう

リハ塾の松井です! 突然ですが、肩関節のリハビリにおいて最も重要なことはなんでしょう? これといった答えは出ないと思いますが、個人的には「肩甲骨」の異常運動の評価とどう改善していくかの考察がかなり重要だと考えています。 実際、肩に何かしらの問題を抱えている方の68~100%で肩甲骨の位置異常と異常運動が報告されています(参考文献①)。 約7割以上が肩甲骨に問題があるのなら、肩関節のリハビリでも肩甲骨の評価が重要になってくるのは言うまでもありません。 では、そんな肩甲

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多裂筋機能を阻害する要因と運動療法への応用

リハ塾の松井です! 腰痛において多裂筋が重要なのは、これまでの記事でも触れてきました。 ただ、多裂筋が重要だからといって多裂筋を狙った運動療法をしたら腰痛が改善するというわけでもありません。 多裂筋の働きを阻害する因子を取り除かないと、運動療法の効果も出ませんし、中々腰痛の改善が見込めないということになりかねません。 多裂筋の働きを阻害する因子として以下の3つが挙げられます。 ・ハムストリングス ・大殿筋 ・広背筋 腹筋群は多裂筋の拮抗筋で阻害する因子となりうるの

上肢の痛み・痺れを末梢神経から考える

火曜日ライターの松井です! さて、今年もいよいよ残すところ半月となりました! 皆さん、思い残すことはありませんか? 来年をより良い年にするためにも、今年の心残りは今年のうちにやってしまいましょうね! と自分にも自戒を込めて言っていますが。笑 やっと育児に慣れてきて余裕も出てきたのでやりたいことを色々やっていきます。 プログラミング、Web制作、アプリ開発、マーケティングの勉強などなど、やりたいことはとことんやります。 そんな感じで、今日は以前に書いたこちらの記事の続

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多裂筋の萎縮は腰椎の屈曲を制限する

リハ塾の松井です! 以前のヘルニアと多裂筋の記事はご覧になりましたか? 記事中では、ヘルニアによる神経根圧迫によって対応するレベルの多裂筋の萎縮が認められることがあると解説しました。 ですが、ヘルニアに限らず慢性腰痛でも多裂筋の萎縮は認められています(参考文献①)。 今日は慢性腰痛と多裂筋との関係について解説します!

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股関節の整形外科テストを臨床に活かす方法

リハ塾の松井です! トーマステスト、エリーテスト、オーバーテストなどなど、整形外科テストを普段から臨床で使っていますか? 整形外科テストはしっかりできると色々なことが分かりますし、ちょっとした工夫で評価の幅を広げることができます。 なので、僕も臨床で重宝していますが、今日は整形外科テストの中からトーマステスト、オーバーテストをピックアップして臨床的な使い方を解説します!

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多裂筋との関係から腰椎椎間板ヘルニアを考察する

リハ塾の松井です! 病院やクリニックで勤務していると、腰椎椎間板ヘルニアの症例を担当することは少なくないと思います。 ヘルニアの発症は屈曲動作がポイントになってきますが、じゃあそれを制動するのは何か? 1つはインナーマッスルである多裂筋です。 今日はそんな多裂筋と腰椎椎間板ヘルニアとの関係を考察し、効果的な運動療法を紹介しています!

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これでわかる!血ガス分析アルゴリズム!

小ノ澤真一:理学療法士,金沢大学大学院医薬保健学総合研究科 博士後期課程 Twitter:https://twitter.com/SRespiFish 血ガス分析って学校の講義でならったけど,PaO2がなんやら,pHがどうたらって感じで国試でもまともに問題でなかったからあんまり記憶にない・・・。 でも急性期で医師のカルテ見ると色々書いてあってうまく理解できていない・・・。 3学会認定呼吸療法士の試験で受けたけど,その後使い方わからない・・・など,血ガスに関するお悩み相談を

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下肢の皮神経の解剖学を臨床へ活かす

リハ塾の松井です! 今日は下肢の各皮神経と解剖学のまとめ記事です。 皮神経は軽視されがちかもしれませんが、臨床的には皮神経に着目することで痺れや痛みが軽減することもあります。 今日は下肢における6つの皮神経の解剖学をもとに、「あ、ここを走行してるからそこに痛みが出るのか」というような悩みの解決をしてもらえたら良いなと思います。 今日紹介するのは以下の5つの皮神経です。 ・大腿神経の前皮神経 ・後大腿皮神経 ・外側大腿皮神経 ・内側腓腹皮神経 ・外側腓腹皮神経 ・伏在