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ゼロからつくるサブスク[#00]

0)ゼロからサブスクリプション型(月額課金)のサービスを作ります

僕はWebデザイナーです。

仕事柄、サブスクリプション型のアプリやサービスを利用しており、毎月たくさんのお金が銀行口座から引き落とされます。

・Adobe Creative Cloud
・Adobe Stock
・ChatWork
・Office 365
・Dropbox
・freee
・Zoom
・Vimeo…etc

他にもプライベートで利用しているサービスもあります。

・Netflix
・Amazon Prime Video
・Apple Music
・CAMPFIRE…etc

この通り、サブスクリプション型のサービス利用は当たり前になりました。そして今では、個人がサブスク型のサービスを運営できる時代です。

凄いですね、驚きですよね、その背景について考えてみたんですが………。
それはネットに記事がたくさんあるので割愛します。

前置きはさておき、僕も0から月額課金サービスを作ります。

1)Webデザイン 1on1レッスン チャンネル

サービスの中身は決まっており、名前は[Webデザイン 1on1レッスン チャンネル]です。

僕は毎週1〜2h、生徒さんと1on1でWebデザインの授業を行っており、音声や画面をすべて録画しています。その動画を視聴できるチャンネルがサービスの主要コンテンツです。

レッスンは無料で行い動画の視聴者から月額500円を頂きます。

2)1on1レッスンの概要

まず、生徒さんの悩みや目的を丁寧にヒアリングします。

そして最適な制作物を決定し、僕が先輩として伴走しながら制作物の完成までサポートします。

過去1名・現在2名の生徒さんに授業を行っており、卒業したmizunoくんは制作会社で働いております(パチパチ〜♪)。

卒業生:mizunoくん
授業内容:バナーデザインで学ぶデザインの基礎
動画本数:27本(約8時間)

当時大学生だったmizunoくんは、HTML・CSS・jQueryを独学で学び、制作会社でアルバイトを行うべく面接へ向かいます。
しかし、IllustratorやPhotoshopが使えない事で落とされてしまい、僕のポートフォリオサイトへ「デザインを教えてもらえませんか?」と連絡してきました。つよい。
生徒:yuriさん
授業内容:転職に活用するポートフォリオサイト制作
動画本数:10本(約10時間)2019年10月時点
YouTubeに100本のWeb制作系動画を上げている僕のチャンネルに、yuriさんからコメントがありました。「地獄に仏です」。
どうやらWebデザインスクールの授業で躓いており、僕の動画が役に立ってくれたようでした。それから色々と縁があり(お互いの親が自衛官など)、一緒にポートフォリオサイトを作っています。
生徒:hiradaさん
授業内容:元Webデザイナーがモダンなサイト制作を学ぶ
動画本数:4本(約4時間)2019年10月時点
僕が努めていた制作会社の元上司であるhiradaさん。当時、社内で「魔法の指先」と呼ばれたどんなバグでも直す力が、今はすっからかんとのこと。
最近は自社サイトの修正や保守を任されることもあり、元部下の僕から最新のWebサイト制作を逆輸入することになりました。

それぞれに違った悩みや目的があり、そこに寄り添って僕は授業を行っています(僕の座右の銘は「相手が主人公の小説で活躍する」です)。

そして、これはWebデザインスクールやオンラインのビデオ学習サービスでは行えない、ビジネスとして成り立たないレッスンスタイルです(毎週1on1で1〜2時間使うと、学費が高額になります)。

だけど、確実に結果へ導けるスタイルだと思います。

3)Webデザインスクールの限界

僕が1on1でWebデザインを教えるひとつ目の理由は、Webデザインスクールの限界です。

僕は8年前に社会人スクールでWebデザイン速習講座を受け、その後ホームページ制作会社へ就職しました。

一緒に学んだ生徒は30人ほどで、Webデザイナーとして就職できた方はほぼゼロだと思います(たぶん…)。

僕が当時通った印象ですが、Webデザインスクールの限界を挙げます。

[Webデザインスクールの限界]
①ティーチングによる基礎学習が中心
②基礎学習が全体の8割を占めている
③授業の内容がちょっと古い
④課題や内容が実務とかけ離れている

まず①②ですが、今の時代であれば基礎学習はProgateやドットインストールで学べます。Udemyを利用した動画学習も可能で、わざわざスクールまで足を運ばなくても基礎学習は行なえます。

次の③はWeb特有ですが、既存の技術が数年で進化するので、それに合わせた教材やカリキュラムのアップデートにタイムラグが生まれます(8年前はFlashが淘汰された時期なのに、僕はFlashの授業をたっぷり受けました…)。

最後の④が大きな問題で、先生は理解しやすいように簡単な課題を作ります。例えば[カフェのWebサイト]など生徒が想像しやすい題材を使ったり、アプリのオペレーションでショートカットキーを使わなかったり、とにかく間違いを教えないように易しく作ります。

確かに基礎学習を行うには適当な方法ですが、そもそも基礎は自宅で学べる時代です。

スクールに通うメリットを挙げるなら、モチベーションの維持と覚悟を決めること、あとはAdobe Creative Cloudが安く使える程度です。

僕もスクールに通って制作会社へ就職したのですが、入社できた理由は別にあります。僕が未経験から就職できた理由は以下です。

[僕が未経験で制作会社へ入社できた理由]
①友人が制作会社で働いていた

②友人から現場で即戦力になる為に、必要な技術の情報を得た
③独学でその技術を使ったサイトを必死に作った
④そのサイトを制作会社の社長に見てもらった
⑤面接にこぎつけ入社できた

現場の人間から情報を得ることが重要で、それを基にスクールで習ったFlashではなく、WordPressでECサイトを構築しました(当時はWordPressの黎明期で、EC用のプラグインを実装しました)。

結局、現場で働く人間と繋がることが近道で、mizunoくんが取った僕へのアプローチは正しいと思います。

4)オンラインビデオ学習の限界

1on1でWebデザインを教えるふたつ目の理由は、オンラインビデオ学習の限界です。

まず、その理由を挙げます。

[オンラインビデオ学習の限界]
①動画講座は制作コストが高い
②授業をアップデートするコストが高い

僕はYouTubeにWeb制作系の動画を100本近く公開しており、それを見たUdemyの担当者から「講座を作りませんか?」と打診を頂きました。

それから半年ほど頑張ったのですが、①の通り動画講座の制作コストは高いです。資料の作成、授業の撮影、そして編集。
これは手間が掛かりすぎて、講座を作り終えるまでに1年くらい掛かりそうでした(本業の合間をフルに使っても厳しい)。

そして「アップデートのコスト高すぎない…?」と、ふと思いました。

Webは技術の進化が早いので、例えば「Webサイトの作り方」という講座を作ると、2〜3年後には古い部分をアップデートする必要があります。
しかし、①の通り動画講座は制作コストが高いので、簡単に作り直すことはできません。

試しにUdemyで「Webデザイン」の講座を検索してみてください。国内の講座は古いものが多いはずです。

丁寧に動画講座を作成しても数年でレガシーになり、アップデートのコストが高いゆえに、継続的なサポートは困難です。

5)オンラインコミュニティーの限界

そして、1on1レッスンの視聴専門チャンネルを作る理由が、オンラインコミュニティーの限界です。

理由はひとつです。

[オンラインコミュニティーの限界]
①参加者のROM専率が半数以上を占める

僕自身、過去は2チャンネルから派生したコミュニティー、現在はSlackベースで活動する複数のコミュニティーを運営、または参加しています。

そこで必ず起きるのがROM専ユーザーの増加です。

※ROM専とは「Read Only Member 専門」の略で、参加者が見ているだけの状態を指します。

オンラインコミュニティーのユーザーは、活発に発言する方と、それをただ見ている方に別れます。僕もあるコミュニティーでは積極的に発言しますし、あるコミュニティーではROM専です。

正直、情報収集が目的の場合はROM専で十分です。

僕と1on1レッスンを行う場合、毎週1〜2hの対面レッスンを行う時間を確保してもらいます。他にも、仕事終わりに課題をコツコツ進めてもらう必要があります。

これは気軽にチャレンジできませんし、多忙を理由に途中で辞める方も多いと思います。

もし、WebデザインのレッスンでROM専主体のサービスがあれば、気軽に参加してレッスンを観ることができ、色んな学びや気付きを片手間に得られるはずです。

6)1on1レッスンチャンネルの特徴

最後に、1on1レッスンチャンネルの特徴をまとめます。

[特徴①コーチングスタイルの1on1レッスンが観れる
1on1レッスンは基礎学習のティーチングではなく、それぞれの生徒に合わせたコーチングスタイルのレッスンです。
mizunoくんはバナーデザイン、yuriさんはポートフォリオサイト制作、hiradaさんはメディアサイトをそれぞ制作しています。
そして、制作を中心に実践ベースでカリキュラムを進め、必要なタイミングで技術について解説を入れています。
[特徴②]現場で行うWebサイト制作が観れる
授業中は僕の画面をキャプチャしており、基本的に僕が手を動かします。
生徒さんが行った課題のフィードバックや、デザイン・コーディングなどを実務レベルの内容で進めるので、基礎の解説から応用まで広く理解できます。
[特徴③]レッスン動画の視聴なので授業は勝手に進む
当たり前ですが、動画の視聴なので授業は自動的に進みます。
躓いて諦めることも無いですし、僕が必ずゴールまで生徒さんを導きます。
そして通勤中でも、寝る前の布団の中でも、いつでも気軽にWebサイト制作に触れることができて、きっと最後まで見続けることができます。
(僕も贔屓にしているWeb制作者のポッドキャストがあるのですが、あれは最高の作業用BGMです。)
[その他の特徴]
・授業はハンズオン形式では無くサクサク進む
・Webデザイナーのオペレーションが見れる
・必要な場面で技術を伝える逆引きリファレンス
・すぐに役立つインスタントなTipsが知れる
・ムダな学習を省いて必要な知識に集中
・業界から求められる人材像が知れる
・現場で求められる知識や姿勢が知れる
・NGや避けるべきレガシーな方法が知れる
・クライアントワークで必要な知恵が知れる
・現場で起こったリアルな体験談が聞ける

7)まとめ

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。

このnote記事[ゼロからつくるサブスク]では、引き続き[Webデザイン 1on1レッスン チャンネル]の制作過程を公開する予定です。

サイトデザインやフロントコーディングの様子は、録画して動画でnoteへ掲載します。今回、バックエンドは友人のプログラマーに依頼するので、そのMTGも録画して公開します。

サービス公開後は広告の運用も行うので、それらの施策についてもすべて公開する予定です。

個人情報以外はすべてオープンに進めますので、少しでも応援したいと思ってもらえたら、この記事をシェアしてもらえると大喜びします。

それではまた、次回の記事でお会いしましょう。

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