マガジンのカバー画像

millefeuille memories

3
いつまでも胸にずきんと刺さっている出来事たちを、幾層にも重なった時間のちからであま~く”時効”に仕立て上げたいという試みです。すぐ乗り越えたやつも、そのうち加わるかもしれません。
運営しているクリエイター

記事一覧

スラグティーパーティーへようこそ

スラグティーパーティーへようこそ

私はよく近しい友人から「性格が悪い(笑)」と言われることがあり、同時に広く一般的な評価としては「いい人すぎる」とまで言われることも多く、その共存状態でティーンごろからやってきた人間です。

小学校の通信簿では「器用貧乏」と書かれ「短所は八方美人であること」とも担任に言わしめた私は、大学時代のサークルのキャッチコピーでも「性善説」という半ば思想のアウティングのようなことをされるまでに至りました。

もっとみる
頭良すぎる友達と世界は回る話

頭良すぎる友達と世界は回る話

私の進学した私立の中高一貫校で多発していた現象として、小学校時代それなりに頭が良かった子や神童と呼ばれていたガキんちょたちが一堂に会し、ほとんどの子供達がそれぞれに「あれ自分こんなもん?」とショックを受けるということが起きた(と思う)。そうして各々落胆したりハッとしたり、自分のスキルに関して解像度を上げていった。

私とて例外ではない。
小学校の時点で、中学受験の学習塾などで自分より明らかに勉強の

もっとみる
人には人のコーピングメソッド

人には人のコーピングメソッド

今日、職場の先輩がプライベートのことでちょっと余裕が無さそうだった。そんなことって誰にでもある。
でも、その先輩、先輩のさらに上司にあたる人には、機嫌良く接していた。きっと上には気を遣って最低限のトーンを保っていたんだろうけど、「あれ、自分が何かしたのか?」と不安になって、いや何もしてないしな…と自問した。
そんな時、ひょこりと胸の奥で顔を出す傷がある。

中学の時の、とても仲の良かった友人の話で

もっとみる