魔女宅のキキが空を飛べなくなった理由

ジブリの『魔女の宅急便』
主人公のキキが突然空を
飛べなくなってしまう
場面があります。

キキは一人前の魔女になるため
親元を離れて見知らぬ地へ
一人で旅立ちました。

修行を積んで一人前の
魔女になるという
大きな目標をもっていたはずなのに

新しい街での出会いや
様々な出来事に遭遇し

自分が魔女ということに
自信をなくし
今までのように空を
飛ぶことができなくなって
しまったのです。


それまでは魔法の力を使い
飼い猫のジジとも
会話ができていたのに
話す事もできなく
なってしまったのです。

でもそれは、
魔法の使い方を忘れたのでもなく
魔法を使える力が
なくなったわけでもありません。

周りと違う自分や
上手くものごとが
進まない状況が続き
自分のことが嫌になり

『自分は変わっている』
『周りから変だと思われている』
『誰からも必要とされていない』
『自分はダメなんだ』

キキは目標の為に頑張るどころか
どんどん自己否定が強く
なっていたのです。　

では何故それまでは自由に
空を飛べていたのかというと
『絶対に飛ぶぞ！』と力まなくても

私は空を飛べると無意識に
思えていたからです。

でも新しい土地で
慣れない街の雰囲気や
生活に心が折れてしまったのです。

そんな時、ある女性と出会い
その女性と一緒に過ごし
大切なことに気づいたのです。

その女性は絵を描く仕事を
していたのですが、

女性も絵を描けなくなる時があって
そんな時は描いて描いて描きまくって
ジタバタしている。

それでも描けない時がある。

何をしてもダメな時は
一旦、描くのをやめて、
散歩したり景色を見たり、　
昼寝したり、何もしない。

とにかく
好きなことをして過ごす。

そんな風に過ごしているうちに
またふと描きたくなる時が
くる。

その女性のスランプの
乗り越え方を聞いた
キキの心が動きました。

キキはその後、
また空を飛ぶ練習を
たくさんしました。

直ぐに上手く飛べるように
なったわけではありませんが、
空を飛ぶ感覚や
どうしてこの地を選び
何の目的を持って
ここにいるのか
という事を思い出したのです。

続く