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あっちの世界に住民票

最近VR動画の仕事に取り組む次第となり、つらつらと書いておこうかなと。

VR(仮想現実)へ多くの映像製作者が参入してきていて、映像の枠の外へと試行錯誤を繰り返している。VRと言っても用途は幅広く、今回書くのは自分が携わる『遠隔で生の景色を見せる』VR動画について。

まだまだ認知度が低いので、ストリートビューを本当にそこにあるように見せる、と言えば伝わりやすいのだろうか。上の画像みたいにゴーグルをつけてるのが現状のもの。

ホラーとかジェットコースターとかTVでやってるもの。ウユニ塩湖とか行く旅行を体験できたり、TV局の製作現場で有名人の隣に立てたり、アイドルが踊るのを目の前で見れたりもするもの。最も単純なVRの用途だ。

これについて、ただ映像を流すだけでは価値を高められないだろうと自分は考えている。ホラー、ジェットコースターなどのエンタメ性の高いものでも、一人当たり2,3回見れば、たいがい飽きてしまう。旅行や生き物との交流形式のものは更に興味を持たれないだろう。そこにいるのに、そこにいない扱いされても絶対に面白くない。視聴側へ本来の自由度を与えられない映像になればなるほど、それは空間ではなく映像になり、VRで見る価値のないものになってしまう。VRは視聴よりも、仮想空間へアクセスするためのデバイスとして加速し続けている。

では視聴者が求めうる反応を映像側に実装できるか?となるとコストも技術的難度も跳ね上がる。たとえば目が合えば微笑んでくれたり、視聴側の視点に対して、何らかの反応を返すとか。そういった交流に関しての全てのリクエストに答えるならば、はたしてどれだけの容量になるか。これが最初に書いた映像の枠の外。第一、個人では確実に受けれない案件になるしね。

と考えて

なんとVRの用途は性差が出るのかもしれないと考えられる記事を見た。

VRで美少女とイケメンを一人づつ用意したとか。視聴者はその二人がいる空間に入る。

男性の場合はまず美少女へ近づいて、至近距離から細かいところまで確かめる。人によっては触ろうとしたり、屈んでパンツを見るヤツもいる。イケメンには制限時間ぎりぎりになって目をむける。

女性の場合は、一定の距離を保って美少女とイケメンを観察する。美術館を回るように、ゆっくりと一周したのち、またゆっくりと距離を縮めていく。イケメンを歩かせて近づけると離れていく人もいたらしい。

全てがそうでないとしても、男と女、猿と人との差を感じる記事だった。また楽しみ方が違うと思える内容だった。VRに対して男性は一人称視点の体感を求め、女性は俯瞰的な使用も良しとするのかもしれない。女性のほうが妄想力が高く、その二人をカップル認定した脳内ファンタジーを作り出せるとか。

自分は完全な男脳なので、その謎は解けないけれど、俯瞰的なものを楽しむ女性に対してなら、VR映像は価値を見出せるのだろうか。この方向でもう少し考えを練ってみようと思う。もしも、いやいや女でもパンツ覗くから!ってことだったら、誰か、どうか、教えてください。

そんなこんな、日々情報を取り込み、五里霧中。雨だし、ちょうどよか。



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