我が家の牛乳番付

ヒカルが「えっとね、オレが点数つけるとね、・・」と我が家でよく飲む種類の牛乳に、点数をつけ始めた。

同級生にくらべても食が細いヒカルだが、彼の牛乳好きは周囲に知れ渡っているようで、ママ友から「ヒカルくんは牛乳好きだもんね」とよく言われる。学校でも、給食の時間は、余った牛乳をゲットするために、無理やり完食しているらしい(完食かつ早く食べ終えた子に、余った牛乳をもらえる権利が与えられるとのこと)。コロナ以前、友達の家に遊びに行って、飲み物を聞かれ、ジュースでもお茶でも水でもなく「牛乳お願いします」と言った子も、ヒカルくらいのものらしい。

加えて、グラノーラに牛乳をかけるのが大好きな夫、ミルクティーが欠かせない私の3人暮らしでは、いきおい、牛乳消費量が多くなる。1リットルの紙パックの牛乳を1週間に7、8本消費する計算だ。だから夫は、「これだけ牛乳好きな家族なんだから、牛乳くらいは贅沢しようぜ」と言って、安売りシールが貼られていると高価な牛乳でもばんばん買ってくる(それを贅沢というのかどうかはさておき・・)。どうせ1日で飲んでしまうのだから、賞味期限が短かろうと我が家には関係ないからだ。

1位の100点は、以前訪れた清里で飲んだ、「清泉寮」のジャージー牛乳。「あれは、うまかった~」と遠い目をするヒカル。確かに濃厚で、しぼりたての味だったね。

2位の95点は、スーパー「よしや」で売っている、低温殺菌牛乳。白地に緑の2色刷りで「ていおんさっきん」と書いてある、失礼ながら安っぽいパッケージデザインなのだが、ところがどっこい、はっとするくらい美味しい。ヒカルも同感なんだなあ。

3位は90点で、タカナシ乳業の低温殺菌牛乳。同点で、よつば牛乳。
ちなみに、低温殺菌牛乳はヒカルが生まれる前から私と夫は愛飲していた。以前は、こんな高い牛乳誰が買うのかなあと思っていたのだが、ある日、堀井和子さんのエッセイで「紅茶に低温殺菌牛乳を入れて飲む」と書かれていて、思い切って真似してみたところ、本当に美味しくてびっくりした。何とも言えない自然な甘み。低温で殺菌する手間をかけると、次元の違う飲み物になってしまうんだ。

5位は80点で、スギ薬局で売っている牛乳と、サロベツ牛乳。7位以下は、北海道牛乳などが続く。

昔、大学時代のアルバイト先の先輩が、「ミルク味が好きな男性はマザコンなんだよ」と教えてくれた。おっぱいの味が忘れられないから、というのが理由らしいが、正誤のほどは定かではない。ヒカルに至っては半分正しく、半分間違っているというところだろうか。ヒカルもおっぱいが大好きで、なかなか卒乳できず、結局2歳になろうかという時期までおっぱいを所望していたから。

一方、マザコンかというと、そうではない気がする。万が一我々が離婚することになって、母と父、どちらと暮らすことを選ぶかと問われたら、きっとヒカルは父親を選ぶだろう。それが怖くて、離婚だけは回避したいと願う母である。



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