さ!Mr.Children「miss you」超個人的ランキング!!

超賛否両論ミスチルのニューアルバム「miss you」でございます。結論から言います。個人的には最高傑作です!(アルバムとしては)「令和の深海」「Mr.Children版君たちはどう生きるか」に感じました。
全曲新曲、タイアップなしという異例中の異例。「SENSE」のパワーアップ版ですね。濃密。これはコンセプトアルバム。タイアップついたら世界観崩れます。
賛否両論なのは、「ミスチルぽさ」がまるで無いからですよね。売れようとしてないんだもん!僕が思う「ミスチルぽさ」は「壮大なサウンド」「キャッチーなフレーズ」「ネガティブからポジティブに変わってゆく歌詞」「圧倒的な熱量」この辺がほぼ今回は無くなってるんですよね。桜井さんのパーソナルな想いが気を衒わないでストレートに書かれてる気がする。一般大衆まで届けそうという意識が感じられない。やりたいことをやってるだけみたいな感じ。バンド感が非常に薄いですけど、四人だけで集まって作ったそうだから総意なのでしょう。そういうのはウカスカでやればええやんってのは、僕も思うけど、そういやMr.Childrenはそもそも桜井和寿を引き立てるためのバンドだったよな。総評としては、こういう「嘘偽りない曲」をMr.Childrenから聴けたのが感動だったんです。ただ、一方でMr.Childrenがユーミンみたいになりたがってるように思えたんですよね。レジェンドとして君臨しながら、新曲は自然体で濃いファンにだけでも届けていくような感じ。個人的には桑田さんみたいにいつまでも売れまくってやろう、一般大衆へ爪痕引っ掛けてやろうという色気を持ち続けてほしいと願ってしまうところがあります。
で、ランキングです。二回通りくらいしかまだ聴けてないので全然変わるかもです。感想はそれぞれ薄味でどうぞ!

第13位 Are you sleeping well without me?
いや、全然好きなんですよ。ただ、歌詞もメロも暗いなぁ。救いがないなぁ。

第12位 青いリンゴ
綺麗なメロです!ただ、今のところ歌詞が伝わってこないのです。ごめんなさい。

第11位 Party is over
僕は「深海」から「Q」あたりの暗い時期が好きでファンになったようなものだから、このアルバム大歓迎なんですよ。ただ、僕の成長なのかな?昔よりはポジティブなものが好きになってきてて、高校生ぐらいまでのうちに出会ってたらまた違ったろうと思います。コバタケならピアノストリングで露骨に泣かそうとしたろうなぁ。これで良かったのかなぁ。

第10位 雨の日のパレード
ニコアンドでかかってそうっすよね。ミスチルではあんまなかった張り上げないけどキャッチーなメロ。ただ、サビメロが「黄昏と積み木」と類似という点でこの辺りで。

第9位 We have no time
ラップに近い感じで面白いですね。ただ、これに関してはもっとバンド感が欲しかったかなぁ。

第8位 deja-vu
こんだけ綺麗なメロなら今までのミスチルなら明るい歌詞を当てたり壮大にしてるはずなんですよ。このアルバムたらしめてるとこですね。この裏切りがMr.Childrenのシンカです。これ、高校の時に出会いたかったなぁ。もっと落ち込んでる時に聴いたら泣いてたと思います。

第7位 Fifty's map ~おとなの地図
この曲、僕の中で評価ムズイんですよ!自己批評と謙遜しながら「似たような仲間がいる」という結論は救いがあって大好きなんですよ。ただ、この曲だけ今までのミスチル的なサウンドで最後明るく結論付くのもミスチル的。で、尾崎豊の若干批判的なパロディにする必要はあったのかな?とか、一方でMVは「くるみ」のパロディで、くるみのアンサーソングではないよなって思うし、色々と浮いてる気がするんですよね。

第6位 ケモノミチ
CMで「君にLove songを送ろう」と聴いて、その後フルで聴いて、こんな皮肉めいた内容と思わないじゃない。この裏切りですよ。曲としてミスチルぽくないかもしれないけど、裏切りって上回ってくるのがMr.Childrenだっだじゃないか。骨格はミスチルそのものだなぁと。バンドサウンドで聴きたかった気持ちは否めないけど、傑作ですよ。

第5位 おはよう
桜井さんが個人的に作った歌の極地みたいな歌ですね。綺麗なメロですね。ミスチルファンには、桜井さんの彼女気分でウキウキな人もいれば、奥さんのいる私生活丸見えで発狂寸前の人もいるのだろうか。僕は、こんな歌を作ってみてほしかったんで感動です。

第4位 LOST
隠れリードトラックのような曲だと感じてます。カッコいいですね!それなりにキャッチーなメロなのに歌詞は救いようのなさすぎる絶望感。桜井さんは本音はずっと暗い人だと思うんですよ。僕にとってはこっちの桜井さんの方が救ってくれます。

第3位 I MISS YOU
別ベクトルの「常套句」に思えました。Mr.Children史上最強レベルにキャッチーなサビ頭。ただ、これを「殺したいくらい嫌いです」と言って終わるこの裏切り。桜井さんって根幹に「綺麗事は嫌いだけど、綺麗事を信じなきゃ始まらない」みたいな考えがあると思うんです。「エソラ」「Prelude」「常套句」「fantasy」色々な方法で語ってきた。まだ引き出しあるんかっていう、もうドン引きです。

第2位 アート=神の見えざる手
いやぁ問題作!邪悪なウカスカみたいなね。桜井さんコレ出来るならGAKU-MCさんの立場が。。。けど、「友とコーヒーと嘘と胃袋」とか「LOVEはじめました」とか昔はそれなりに問題作はあった。変化球中の変化球を再びやってくれたことに感動です。この人は「過去と未来と交信する男」なんですかね。倫理的に炎上しそうな気もしなくもないけど、今再び悪桜井を聴けたことに感動するし、嬉しかったですね。

第1位 黄昏と積み木
一位はこれにします!このアルバムとしては、浮いてる方なのかもしれないけど、ただただ良い歌というね。等身大で共感できる内容。ミスチルのバラードは壮大で声張りがちなんでね、こういうタイプの歌を待ってましたね。僕がこれから目指すべき道を示したくれた感じがします。

ということで、確かに一曲一曲は弱いんだけど、アルバムとしては、今までで一番感動しました。もう、聴いてみたいけど作ってくれることないんだろうなぁを作ってくれた。けど、今度は売れるミスチルも出してくれよな!!!

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