見出し画像

リーク

知多半島を盛り上げたいという思いで始まった、畑のマルシェ。 

燻っていた気持ちを持った同志が次々とマルシェに参加したいと現れました。

とはいえ、イベントの運営とか企画なんてよくわからない中でも

足を運んでくれた人たちが楽しみながら、その場所にいる姿をずっと追っかけていました。

しかしまだまだ出店してもらえる人も少ない。

コーヒーだけじゃ、物足りない。

だったらお菓子とか食べ物も作ろう。

出来ればこだわりの美味しいものを。

当時私はテントでの露天営業許可しかなく、

提供できるものはコーヒーだけでしたが、

なんとか集客したくて、

お菓子やベーグルやはたまた肉まんとかも作ってマルシェで販売していました。

こだわりの食べ物は、我ながら美味しいと言ってもらえるくらいにクオリティも高く、いろいろ工夫して、一人でも多くの人に来てもらいたい一心で、イベント前の2.3日徹夜は当たり前でした。

SNSにもたくさん宣伝もしました。

小さなマルシェでしたが

たくさんの人が足を運んでくれたおかげで

連日徹夜でヘトヘトでも

喜びはひとしおでした。



ある何回目かのマルシェが終わった翌日、

夕方外出先から帰宅すると、

となりに住む義父母が、ものすごい剣幕で私に一言、

「あなた、一体何をしたの?さっき保健所の人が来て、連絡が欲しいって言ってるから連絡しなさい!」

と、強い口調で伝えられました。

一瞬、もしかしてと思いながらも

保健所に連絡するとお偉い役職の女性が

電話に出るなり、

飲食の許可もなく食べ物を販売しましたね、と

かなり厳しい言葉で私に言いました。

保健所では事情聴取をされ

証拠に私のブログの記事のコピーを

見せられ、

犯罪者のような扱いをされながら、

始末書を書き、

帰宅すると義父母にも強く叱られ、

しばらく私はかなり落ち込み、

もうマルシェはおろか、コーヒーのことも辞めようかと思うくらいに気持ちが落ちていたある日


あ、もしかしてこれがリーク?

と気づいてしまいました。

それまでも何回か食べ物も販売していたのに何故今回だけなのか?

どうやって私のブログを見つけてきたのだろう?

いろいろな思いが交錯しました。

 

そして最近、誰がリークしたのかというのもわかってしまいましたが、

私はこのリークがきっかけで

移動カフェをやろうと決意することになり、

結果、

ピンチがチャンスなのだと、身をもって経験することになった訳で。


露天営業でずっと仕事をする

つもりは無かったにしても、

今は心からリークしてくれた人に感謝の気持ちしかありません。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?