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環島(台湾一周自転車旅)記録#1出発まで


花蓮駅にて

こんにちは 初めまして
希(ひかり)と申します。
これは私が2023年の1月21日から2月4日までの14泊15日で行った環島(台湾一周自転車旅)の記録です。
私がお世話になった/なっている人やこれから自転車で環島をやろうと思っている人、ちょっと題名に興味を持ってくれた人など多くの人に楽しんでもらえたら嬉しいです。
題名の環島という言葉についてまずちょっと説明します。この言葉は台湾では台湾を一周することを幅広く指すようで自転車やバイク、徒歩や電車など様々な手段で多くの人が環島を行っています。
発音はカタカナ表記するとホワンタオと書くらしく、大体その通りに言えば通じましたが人や地域によって発音の振れがありました。ホァンツァオみたいに聞こえたりイントネーションの違いがあったりしました。

なぜ私が環島をしたのか

自転車旅がしたかったからです。前々からもし筑波大学国際総合学類に推薦入試で受かったら海外自転車旅にチャレンジしたいと考えていて、12/13に無事合格することができたため実行することができました。

初めは今までずっと学んできた英語を実際に使うことのできる英語圏の治安の良い近い国にしようと考えていました。
候補としてはシンガポールやオーストラリアでしたが、シンガポールは小さすぎる。オーストラリアは飛行機代が高すぎるとの理由で別の国を探し始めました。
すると台湾は英語圏の国ではないけれど、自転車道が整備されてるし治安は良いし、タンデム自転車で世界一周していた方も台湾が1番良かったと言っていたという記憶もありました。
今回の環島では看板を作りました。高校の文化祭でジェットコースターを作った時の木材の余りを貰っていたので、丁度いい大きさに加工してヤスリをかけ、筆ペンで「環島」と書いてダイソーのラッカースプレーで塗装&防水加工しました。そしてドリルで三箇所結束バンドを通す穴を開けて簡単には取れないようにしました。
実は去年の夏休みにも自転車で九州一周をしてその時も看板を作ったのですが、付け方が甘かったため落としてしまいました。同じ轍は二度と踏まないようにしなきゃいけませんね。

固定が甘く途中で落としてしまったため、今は無い九州一周看板。今どこにいるのだろう。もしゴミになってたらごめんなさい。この時は塗装もせず木に文字を書いただけなのでいずれ自然に帰ると信じたい。

台湾で自分が何をしている何者なのか説明する時にたった漢字二文字の看板ですがとても役に立ちました。

制作途中の看板。後で結束バンドを通す穴を三つに増やした。
出発前夜。飛行機輪行のため梱包する前に一度写真を撮った。看板の後ろと側面に反射シールを貼っている。


出発全夜。玄関に荷物を置いた。

旅行計画・ルート

環島の計画は台湾交通部観光局が出している台湾一周サイクリングガイド2020年版とライター中村洋太さんの「環島」完全マニュアルを主に参考にして制作しました。
日数は二週間程度を見込んでいましたが最初はしっかりと決めてはいませんでした。15日にしようと決めたのは台湾での通信手段を調べてからです。つまり台湾でスマホを使うためにプリペイドSIMを買おうと調べていたら、日数の長めなのが15日か30日だったので15日にしようと決めました。

環島サイクリングマップ。これに載ってる道はさすがの走りやすさだった。
地球の歩き方の地図のページをコピーして宿と距離を書き込んだ。環島中はあまり見なかったが計画立てに大いに役立った。

環島は反時計回りを選択しました。これは海を見ながら走りたかったからです。どういうことかというと台湾は右側通行なので日本とは海を見たい時のルートが反対周りになるということです。
反時計回りに決めたのは他にも理由があります。台湾は地形的に西は平野が広く道も綺麗でアップダウンも少ないけれど、東は山がちで道が狭いところもありアップダウンも多少あります。
そして冬は大陸風で北から風が吹くので最南端を折り返し地点と考えた時に往路が楽で復路がキツくなります。そして西側の方が風の影響を受けやすく東側は(台東から花蓮まで、玉里を通る山に挟まれた道を通れば)山が風を和らげてくれるようであんまり風の影響を受けません。

航空写真でも一目瞭然の西と東の差

よって往路に西、復路に東を選べば行きは追い風を最大限受けて帰りは向かい風を減らせます。また、台湾最大の都市である台北をメインディッシュとして最後まで取っておきたかったっていうのもあります。そもそも帰る前にpcr検査しなきゃいけないことを考えると反時計回りにはすることは必然でした。

旅の目標

@最南端に行くこと
何故か僕には南への憧れというものがあるみたいで最南端には絶対に行きたいと思っていました。
九州一周の時も佐多岬を目標にしましたが、何か魅力的な目標を決めると旅が楽しくなる気がします。
@基本的に自転車だけで回ること
事故や病気、天候不良などでどうしても日程が足りないなどの場合以外は自転車ですべて環島したいと思っていました。最終的には桃園空港の出入りのためと、花蓮から宜蘭までの台湾観光局や地元の人に止められた危険な道を避けるため、あとは台北滞在中の観光と台北に忘れ物を取りに帰るために公共交通機関を使いました。

花蓮(下の緑ピンが立ってる街)から宜蘭まで。写真でわかる通りここだけ平地がなく道が狭い。
ニニハ記念館にあった日本人が作った台湾の地形が分かる作品。書類を留める重しだったのかな?花蓮から宜蘭だけ平地がないのが一目瞭然。
環島の終わりに見たので凄い納得感があって感動した。是非実際に見に行って欲しい。
(撮影禁止とは何処にも書かれていませんでしたが、もし問題があればすぐに消します)

花蓮から宜蘭までの道は本当に危険だけど本当に綺麗な景観のようでまた挑戦したいです。挑戦する時は複数人の方がトラックから目立っていいようですね。今回は初の海外一人旅ということもあり安全第一なので止めておきました。
⭐️無事に帰ってくる事
正直これが1番大事です。春から大学も始まりますし今死ぬわけにはいけないです。自転車もなんもかんも無くなっても身一つで日本に帰る覚悟でした。

チケット

飛行機のチケットは最初エクスペディアで調べていましたが、エクスペディアが18歳以上じゃないと利用できないことが判明してからは一番安かったタイガーエア台湾の公式サイトを利用しました。
タイガーエア台湾は座席に三つ種類があり、真ん中のクラスから荷物を追加料金なしに預けられるようになります。
そこで私は行きを真ん中、帰りは一番上の座席を指定しました。なんで帰りだけ1番上のやつにしたかというと日付変更を無料でできるからだったから。後でどんな座席選んでもお金払えば日付変更できることが分かって、無理に1番上にする必要はなかったけれど1番上のコースだけサービスで付いてた機内食が無かったらやばかったから結果オーライでした。(この話は最後の方でまたします)

長くなってきたので持ち物はまた次回にします。
持ち物と自転車についての話は終わったら本番の環島を一日ずつ写真たっぷりで書いていこうと思うので是非見てください。
初の旅行記で読みにくいところも多いと思いますがどうぞよろしくお願いします。

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