時を告げた巨石と風〜ケルトの丘〜
大地をゆっくりと風が撫でる。
木々がこだまし、青々とした草が風に耳をすます。
「さぁ、時がきた」
ストーンサークルは何十という巨石から出来ている。星々との語らいには欠かせない。
中央はストーンサークルに入っていかないと見つけられない小さな小さな三角形の空洞があった。
時が来た時のみ開く。
そこが開いたのだ。
青く輝く光の球がいくつもいくつも連なり、まるで天の川のようにストーンサークルの周りを覆う。
神秘的な青い光の帯は、やがてストーンサークルの上空へと舞い上がっていった。
ケルトの空はいつまでも澄み渡り、時を告げたストーンサークルはいつまでも風が満ちていた。
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