積読チャンネル大賞 2024
この記事は「積読チャンネル非公式Advent Calendar 2024」の24日目の記事です。昨日は、なすとうまさんの「読書しない感想文」でした。最終日となる明日は、飯田光平さんが担当される予定です（後日リンクを追加します）。
こんにちは！ 飯田ヒカリです！
今年1月に始まった「積読チャンネル」。
バリューブックス書店員の飯田光平さんが、「ゆる言語学ラジオ」でおなじみの堀元見さんとともに、おすすめの本を紹介する YouTube 番組です。
今回、勝手に「積読チャンネル大賞2024」を開催しちゃいました！ この記事では、視聴者のみなさんに投票してもらった動画の人気ランキング（非公式）の結果をご報告します！
あなたの推し回はランクインしているでしょうか？
【この記事はこんな人にオススメ】
○「積読チャンネル」の視聴者
○ 新しい本との出会いを求めて、これから「積読チャンネル」を観ようと思っている方
○ 視聴者の感想が気になる飯田光平さんと堀元見さん
投票の概要
今回の人気投票は、積読チャンネル発の読書コミュニティ「積読サロン」内で実施しました！ 投票ルールは次のとおりです。
投票対象は、2024年1月〜11月に積読チャンネル上で公開された動画全74本。（12月分は2025年の投票に持ち越します。）
投票者は3ポイントの持ち点を自由に好きな回に割り振る。ちなみに、持ち点の範囲内であれば、1つの動画に2ポイント以上入れるのもアリです。
さらに、任意で推薦コメントも書けるようにしました！
最終的に集まったポイント数は177ポイント！ 投票してくれた59名のみなさん、本当にありがとうございました！
得票数が多かった上位7本の動画を「積読チャンネル七福神」として発表します。
では、第6位タイの2本からいってみましょう！
＊ ＊ ＊
第6位①（7ポイント）
7ポイントを獲得し、第6位タイに輝いた1本目はこちら！
1月3日に配信された「馬だけが暮らす楽園はなぜ生まれたのか？幻の島を追った極上本『エピタフ 幻の島、ユルリの光跡』」です！
記念すべき「積読チャンネル」の初回動画！
投票コメントにも、「積読チャンネルの立ち上げがすごく嬉しかった」「記念すべき初回なので思い出深い」のように、初回動画ならではの感想が寄せられていました。
もちろん単に「初回だから」という理由だけで選ばれたわけではないんです。本のチョイスやプレゼンの熱量も高評価でした！
▷ これほど紙の本で手に入れたいと思った本はありません。飯田さんのプレゼンにも熱があり、初回にふさわしい内容だと思いました。
▷ 初回から全く知らない良書が紹介されて、選書家の凄みを感じました。
私もこの動画を初めて観たとき、「え、この本を初回に選ぶなんて、本気だ！」って驚きました。普通ならもっとキャッチーでバズりそうな本から始めると思うところを、初回から全力で選書をしてくれていて、積読チャンネルの本気度が伝わってくる回です！
＊ ＊ ＊
第6位②（7ポイント）
同じく第6位に輝いたのは、この回でした！
9月30日に配信された第57回動画「イベントはなぜ失敗するのか？」です！
この回では、イベントやミーティングを成功させる秘訣を説いた『最高の集い』（プリヤ・パーカー）が紹介されました。
推薦コメントをみると「『ボブは参加させるべきでない』など紹介される内容が印象的だった」との声が寄せられていました。
ほかにはこんなコメントもあります。
▷ パーソナリティの2人の経験と本の内容が噛み合って、本とラジオの魅力が増幅させ合っているように感じました。
堀元さんがフリーランスのイベント企画屋として活動されてこともあって、トークの内容にも熱が入っていた回ですよね！
また、この回は「積読サロン」の開設告知が行われた動画でもあります。推薦コメントでも「積読サロンの開設が告知された回なので思い出に残っている」という声があり、コミュニティに参加している方にとっては記念碑的な回だったようです。
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第5位（8ポイント）
つづいて、8ポイントを獲得し、第5位にランクインしたのはこちら！
9月13日に公開された第52回動画「翼が生えた少女はどう治療すべき？SF医学マンガの傑作を紹介します。」です！
この動画で紹介された『螺旋じかけの海』（永田礼路）は、もともと知る人ぞ知る漫画作品として静かに人気を集めていたようです。
動画配信前からこの作品を知っていた方からは、「よくこの作品に光を当ててくれた」というような感謝の声が寄せられています。
▷ 好きな漫画が紹介されて嬉しかったです。電子版しか持ってなかったので、この機会に紙の本で買うことができて嬉しかったです。
▷ 同人誌のイベントを通じてこの作品を知っていましたが、まさか「積読チャンネル」で紹介されるとは思ってなかったので驚きました。
この回の反響はすさまじかったようで、最終的にはバリューブックスさんが7,000冊も仕入れたとか。1本の動画で7,000冊が動くなんて凄すぎる！ もちろん私も買いました！
投票理由の中にも、これだけ視聴者の心を動かした回であることをあげてらっしゃる方もいました！
▷ バリューブックスで初めてお買い物をした記念回です。この本を飯田さんが見つけて著者の方と協力して過去最高部数を売り上げたという点、私自身が素晴らしい本に巡り合えたという奇跡、色々含めて心に残りました。
＊ ＊ ＊
第3位①（10ポイント）
第3位は10ポイントずつを獲得して、2つの動画がランクインしています。
1本目はこちら！
11月15日配信の第70回動画『人はなぜ依存症になるのか？』です！
『酒をやめられない文学研究者とタバコをやめられない精神科医が本気で語り明かした依存症の話』（松本俊彦、横道誠）を紹介した回ですね！
どうやら飯田さん本人にとっても、手応えを感じた回のようです。
視聴者にもその手応えは伝わってるようで、こんな推薦コメントも寄せられています。
▷ 終始、飯田さんが楽しそうに話していて、「よっぽどこの本が気に入ったんだな」というのがよく分かった回でした。
単に飯田さんが楽しく話しているだけでなくて、学びが多い回でした。推薦コメントでも、依存症への理解が深まったことを指摘している方がいらっしゃいます。
▷ 依存症に関して思い込みがありましたが、この動画をきっかけに新たな視点から依存症について考え直すことができて感動しました。
▷ 「薬物を厳罰化するのは、反社会勢力に資金が流れるのを阻止するため」ということは理解している一方で、「別に明確な被害者がいるわけでもないのに、ここまで厳しくする必要はあるのか？」という疑問もありました。この本を紹介してもらったおかげで、こうした疑問を自分の中で解消でき、スッキリしました。
中には「ニコチン中毒者として他人事ではありませんでした」と、自らのこととして視聴された方もいらっしゃったようです。
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第3位②（10ポイント）
第3位タイの2本目はこちら！
7月22日配信の第37回動画「「仕事ができない」はなぜ最高の悪口なのか？」です！
『なぜ私たちは燃え尽きてしまうのか』（ジョナサン・マレシック）を紹介した動画の後編ですね！
積読チャンネルは、基本的に1本の動画で完結するスタイルですが、この本だけは特別に2回に分けてじっくりと紹介されています。それほど、飯田さん、堀元さんにとっても響いた1冊だったんでしょうね。
仕事との向き合い方にはみなさん悩まれているようで、「燃え尽き」シリーズをきっかけに積読チャンネルを観始めた方も少なくないようです。
▷ 「積読チャンネル」で最初に視聴した動画です。ここから全てが始まったので、個人的に思い出深いです！
前編と合わせて「勉強になった」や「とくにかく面白かった」という声がたくさん寄せられました。
▷ この回で紹介されている『なぜ私たちは燃え尽きてしまうのか』が面白すぎました。
▷ とにかく語られている内容が面白かったです。
▷ 面白い回はたくさんありますが、この回は面白いだけでなく、新たな視点を与えてくれた回です。紹介された本も読みました。
この記事を書いている時点では、この回が積読チャンネルの再生回数 No.1 です（14万回超）。たくさん観られているし、実際に人気もある──そんな動画が第３位にランクインしました。
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第2位（17ポイント）
そんな再生回数 No.1 を抑えて、第2位にランクインしたのは…？
7月19日配信の第36回動画「仕事がつらいのは、あなたが改造されたから」です！
「燃え尽き」シリーズ、なんと連続でランクイン！！
このあと紹介する第1位が19ポイントなので、「燃え尽き」シリーズ全体のポイントを合計するとそれを上回ります。「なぜ私たちは燃え尽きてしまうのか」という問いは、2024年の積読チャンネルで、最も視聴者に刺さったトピックだったようですね。
シリーズ前編にあたるこの動画も、現時点で12万回以上再生されていて、積読チャンネルの再生回数ランキングでも堂々の No.2 に輝いています。
推薦コメントをみると、みなさん紹介されている本の内容にかなり衝撃を受けたようです。
▷ 「現代では、仕事に人格を持ち出さなくてはならなくなった」という観点が新鮮でした。
▷ 現代資本主義の核心に触れた回でした。
▷ 仕事に対して抱いている観念って、社会から植え付けられたものだったんだ…という衝撃が大きかったです。
▷ 有意義な仕事がしたいと思っていましたが、そうした考えも度を過ぎると燃え尽きの原因になるという主張には、ちょっと身につまされるものがありました。
さらにこんなコメントも。
▷ 来年から社会人ということもあって凄く刺さりました。
新社会人がんばれ〜！！🌟
私もこの「燃え尽き」シリーズは好きで何周もしています。そのたびに新しい発見がある本当に考えさせられる回。まだ観ていない方は、ぜひこの前編からチェックしてみてください！
第1位（19ポイント）
そんな「燃え尽き」シリーズの2本を抑えて、栄えある「積読チャンネル大賞 2024」に輝いたのは、
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この回です！！！
6月3日配信の第23回動画「【右手指すべて欠損】謎の女の死を追った一冊『ある行旅死亡人の物語』」です！！
この回、配信開始になった直後から「サムネが怖すぎる」と話題になったんですよね。
でも大丈夫です！全然怖い回じゃありません！！
私なんてお化け屋敷は入場前にリタイアするタイプですが、この回は余裕で観られました！
というか、そもそもホラー回じゃないんです！
むしろ、この動画は「一人の人が生きた証」を追い求めて新聞記者の方が奔走する感動的な内容で、胸が熱くなる回なんです。こんな推薦コメントもありました。
▷ 一人の人生がそこに存在したことを感じさせられた回でした。
この回はプレゼンの構成が秀逸で、「先が気になった！」という感想がたくさん寄せられていました。
▷ 飯田さんの語り口が上手くて、ひたすらに続きが気になりました。
▷ 本の続きがとても気になる回でした。
▷ この回まではバリューブックスで本を買ったことがなかったのですが、あまりにも内容が気になってそのハードルを越えることができた回でした。
▷ この回までは聴く専でしたが、本の続きが気になって仕方がなくなり、初めてバリューブックスで注文しました。
▷ 本の内容、飯田さんの語り、すべてが秀逸でした。この回を観るまで「積読チャンネル」は、私にとってゆる学徒界隈の番組の一つに過ぎませんでしたが、この回を境に存在感がグワッと上がってきた気がします。
投票してくださった方以外にも、内容が気になって『ある行旅死亡人の物語』を買われた方は多くいたようです。この動画が配信されると、その日のうちに150冊の在庫が即完売したとのこと。
ちなみにこの追加の200冊もすぐに消えたとか。すごい。。。
「行旅死亡人」回への推薦コメントで目立ったのは、「書籍購入の特典映像が良かった」という声です。
▷ 特典映像の「戸籍を買った祖父の話」も普通に一冊の本になりそうなクオリティでした。本編も書籍購入特典も強くオススメしたい回です。
▷ 本編もさることながら、特典映像の面白さもこれがダントツです。単体として切り出して良いレベルの内容だと思いました。
▷ 書籍購入特典の動画も面白かったです。
「台湾の闇市で他人の戸籍を買った飯田さんのおじいさん」の話がすごすぎて、『行旅死亡人の物語』と並ぶインパクトがありました。特典映像もぜひ観てほしいです。
サムネが怖すぎるからか、積読チャンネルにしては再生回数が少ない回です。だけど、積読チャンネルファンの間では人気がある「隠れた神回」です。サムネにびっくりしてスルーしてた方、ぜひ観てみてくださいね！
おわりに
2024年11月までに投稿された動画の人気ランキングを見てきました。どうでした？ みなさんの推し回はランクインしていました？
全177ポイントのうち、1位の得票数が19ポイントって、かなりばらつきがある結果になりました。この票のばらつきが、回によって紹介される本の雰囲気がガラリと変わる「積読チャンネル」らしさを物語っている気がします。
まだ「積読チャンネル」を観たことがない方も、このランキングを参考に、気になる回からぜひチェックしてみてください！ 観たあとに「この本、読みたい！」って思わせてくれる動画ばかりですよ！（そのせいでお財布が…。私もバイトしなきゃ！）
今回はスペースの関係で上位7本だけご紹介しましたが、それ以外の回にも本当に素敵なコメントが寄せられていました！ 全体の結果は「積読サロン」に掲載しているので、そちらもぜひ覗いてみてくださいね。
ちなみに、「積読サロンって何？」と思った方は、私の過去の記事も読んでいただけると嬉しいです！
それでは、 またどこかでお会いしましょ〜！
■ 積読チャンネル
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