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宇宙の館「勇敢な魂」

ヒカリ「嫉妬心が拭えないよ。頭ではわかっているつもりだけどさ、私が苦労して、失敗して傷ついて得た結果に、何も苦労していない人が簡単に乗っかられると、なんか悔しい。お前も苦労しろ!って思ってしまう。この気持ち、未熟なのかな? 私はいつも先頭を歩き、たくさん迷い失敗し、道を作ってきた。その道を、のうのうと歩いて進む人をズルいって思うんだ。先頭を歩く私は損をしているのかな?不器用なのかな?賢くない生き方なのかな?」

門番「先頭ゆえに、失敗を多く経験するだろうが、先頭者しかみれない景色がある。大変だが、とても貴重な時を過ごしておる。」

ヒカリ「そうなのかな・・」

門番「お前が培ってきた経験に勝るものはないし、この地球は、今までの先輩達が築き上げてきたもの。究極は、未来ある子供達に、命をかけて守ってきた。彼らにズルいとかの感情はなかったぞ。先頭を選んだ自分に誇りを持っていた。そう、あの時のお前の魂のようにな。」

ヒカリ「私は地球のため、子供達の未来のために、今この役割をやっているのか・・。1人でも目覚める人を増やし、子供達が住む、未来の地球を良くするために。1人でも上のステージに来るように。そういった意味で、勇敢なんだね。勇敢とは勇ましさ。ズルい!という感情とは無縁だろうな。自分を犠牲にすることは厭わないんだろうな。」

門番「勇敢な魂は、未来に希望を抱いている。今の自分の努力が、必ず報われる。報いてみせるという強い覚悟を持っているぞ。決して無駄ではない。」

ヒカリ「この役目に立候補した時の私は、勇敢さを持っていた。どこに忘れてきたのかな?勇敢さ・・・」

門番「忘れてなどいない。目覚めていないだけだぞ」

ヒカリ「え!?この感情も起こせば、いいって事?」

門番「そう。現に、その事に気付き、目覚めるまでの道は、近づいてきてるぞ」

ヒカリ「勇敢さを目覚めさせる・・。他にもたくさん忘れていることを、取り戻していくのかな?」

門番「そうだ。その過程を辿るのだ」

ヒカリ「でも地球にいながら、宇宙にいた時の魂の状態を目覚めさせるって、難しくない?」

門番「簡単とは言えないな。でも不可能でもない。あとは、やるかやらないかだ。」

ヒカリ「ここまで知って、やらないのは後悔するから、やるんだろうけど、まだ心が追いついていないなぁ」

門番「俺との会話だけで、進んでいくものではない。地球において、経験していく事が必要だ。」

ヒカリ「ハイ・・・。」

さっきまでのヒカリは、「みんなは何が知りたいか?」を考えていたが、自分が知りたい事を追求していく事で、扉は開かれていく。あくまでこの道は、自分の道。誰がためでもない。多くの扉を開いていけ。

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