上阪徹さんの、超スピード文章術
文章の書き方について、とても参考になる記事を読みました。
『10倍速く書ける 超スピード文章術』の著者、上阪徹さんのノウハウ。
既に今年の3月に公開されていたもので、このボリュームで無料でいいのか?!とびっくりしました。
腑に落ちることがたくさんあったので、内容をまとめてみます。
【文章の書き方を教わっていない】
会社員の仕事の3割は、メールを書いている時間というデータがあるそう。
また、メールに限らず、レポート・企画書・プレゼン資料などを書く上で、実は私たちは「書き方」というものを教わることは、なかったかもしれません。
仕事上テンプレートは用意されていたり、過去の資料を参照したり、添削をしてもらうこともあると思いますが、例えば「速く・分かりやすく書くために」という技術を習う機会はあまりないように感じます。
上阪さんは
“うまい文章(格好良い言い回し・小難しい形容詞などを使う)を書かなければ“
という呪縛を取り払うことが必要と言っています。
文章はコミュニケーションツールなので、必要なのは「わかりやすい文章」だと。
例えば友達とLINEをやりとりするときに、そんなに時間をかけませんよね。かけないけど、言いたいことは端的に伝わる。
実は、相手を考えて書く・話すということは、私たちは日常で当たり前にやっているんですよね。
その方法を、近しい人以外に何か伝えたいときにも当てはめて、カスタマイズするみたいな視点が、すごく新鮮でした。
【「どう書くか」ではなく、「何を書くか」】
上阪さんは、文章はひねり出すものではなく、そこにある事実や素材を紡ぐものと言っています。
重要なのは、素材や事実をいかにたくさん集めるか。
素材とは・・・独自の事実、数字、エピソード
これだけで、文章の9割を構築できるし、それが「分かりやすさ」に繋がると。
素材があればあるほど、それを並べていくだけで文章は完成します。
当たり前ですが、「事実」が一番大事で、伝えたいことなはずですね。
【重要な3つのポイント】
①目的と読者を定める
例えば、社内報に載せる自己紹介を書いてと言われた時に、それを書く目的は「自己紹介を書くこと」ではなく、「自分のことを知らない人に知ってもらうこと」が目的ですね。
どんな文章も、裏側には必ず「目的」が存在するので、自分が文章を書く際にも、改めて、「誰に、これを読んだ後、どう思って欲しいか」を意識するのが重要だと上阪さんは言っています。
誰に向かって書くのかは、自分で勝手に決めていいのです。
②目的と読者に合った素材を集める
まず①ができていれば、素材が集めやすいですね。
上阪さんは、書く目的をはっきりさせるために、ターゲットはできるだけしぼることを勧めています。
身近な人を思い浮かべたりすると、確かにやりやすいですね。
・誰かにフォーカスを当てると文章が尖る
・アンチをつくっても別に構わない
ここは確かに文章の精度がはっきり出るところだなあと思いました。
批判されるのが怖い、誰かにとっては耳が痛い話かも、などと考えてしまうと、表現が丸くなって、結局何が言いたいのか分からない文章になってしまうのは、自分がよく陥っていたところです。
伝えたいことは明確にしたほうがいいですね。書けるのならば。
③素材を組み立てる
①と②を通して集めた素材を、見える化していく上で
・素材はとにかく多く!(多すぎて削るくらいでちょうど良い)
・起承転結はいらない(喋るイメージで組み立てる)
LINEのやりとりでも言えますが、人は、誰かと喋るときは意外にロジカルだと。
私たちは、相手が10歳の子ども・同級生・先輩・上司など、場合に応じて常に言葉遣いや伝え方を変えているはずです。
確かに!!
それを、ネット上で記事を書く上でも応用するということが、すごく分かりやすい論理だと思いました。
そして、恐らく一番重要なのが、
「書き手が面白がってないと絶対面白くない」
誰に届きやすいのかということを考えるのは重要ですが、自分がつまらないと思って書いているものが、誰かにとって面白くなるとは考えにくいですね。
自分の情熱や感性や、何より楽しさを大事に、その上でせっかく自分が伝えたいことを、より分かりやすく伝えられるよう、日々練習していきたいと思います。
【自分の場合】
私は4月頭頃からnoteを定期的に更新するようになって、二番目に読まれている記事がこれです。(1番目は『ぼく習』レビュー。これはシェアしてもらったから。)
この時が、「誰に」「何を」「どう」伝えたいかが最も明確だったし、伝えたいという想いが最も強かったからかなあと思ったりしました。(今読み返す気がしませんが。笑)
自主的に何かを読んで発信することも大事だし、誰かと現実世界で関わりながら、いろいろやってみることも大事ですね。思わぬところで、たくさん気づきがあって、そこから強く「伝えたい」という気持ちが出てきたりもしますね。
今回読んだ記事が載っていた『PENCIL by Schoo』というサイトは、他にも内容の濃い記事がいろいろあって、すごくいいサイトだと思いました。これからも読みたいです。
いろいろな方にインタビューをして、それをフリーマガジンにまとめて自費で発行しています。サポートをいただけたら、次回の取材とマガジン作成の費用に使わせていただきます。