「26文字のラブレター」を読んだ中三女子の感想

都々逸もいいですねぇ。

俳句も短歌も好きですが、リズム感だけなら都々逸が一番好きかもしれない。

この本では「恋」を題材にした都々逸が紹介されているのですが、分かりやすい言葉ということもあって共感しやすかったです。

もちろん、それぞれの良さがあるんですけれどね。

読売中高生新聞で、森見登美彦さんの「恋文の技術」と同じページで紹介されていた本。

確かラブレターの特集だったんです。

表紙の絵がかわいかったのと、都々逸に興味を持っていたところだったので読んでみました。

いや、本当、好き。

これ以上掘り下げるかどうかはさておき、26文字の中に「あ~。そう!それ!わかる!」という感情が入っていて感動しました。

日常的に口ずさむことが出来そうですし、いいです。

お気に入りは

及ばぬ恋よと 捨ててはみたが 岩に立つ矢も あるならい

元気づけてくれるなと思います。

100%上手くいく恋なんてあるわけないですし、そういう意味では恋する人達全員に当てはまるのでは?

恋もどうにかなるんじゃないかなって思って。

とにかく、アプローチしてみれば意外と受け入れてもらえるかもしれませんし。

とは言っても、どうなんだろうな。

どうやったって「及ばぬ恋」だったとしても、忘れられない。

それが恋の苦しいところですね・・・。

と、いうわけで、そちらも一句。

胸で苦しき 火は焚くけれど 煙立たねば 人知らぬ

忍ぶ恋、いかがでしょう?

あとね、挿絵がすごく綺麗。

美しい。

表紙の絵と同じようなタッチの絵が、全部の都々逸の隣にあるんです。

フルカラーで。

こういう絵が好きな方は、ぜひ手に取ってほしいです。

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