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午後もまた未来のひとつ
午後もまた未来のひとつ 月だ 川合大祐(『スロー・リバー』)
むかし、秋元康さんが、なにかの事件が起きて、コメントを求められたときに、「それでもひとはやっていくしかないんだよ」と答えていたのが、こころにのこっている。
けっきょくそれしかないんじゃないか、と私もときどき思ったりする。
起きたくない朝や眠りたくない夜があるだろう。
会いたくないひとに会う日があるだろう。
好きだと言わなければならない日も、ごめんなさい行けませんという日もあるだろう。
じぶんをやぶりすてたくなる日もあるだろう。
でも、それでもひとはやっていくしかないんだよ、なんだと思う。
未来って、さきにまってた時間のことじゃなくて、それでもひとがやっていく時間のことなんじゃないかなとおもう。
だから私たちはなんども未来に今たどりつく。
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