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家じゅうがうどん

受話器からうどん家ぢゆうがうどん  西原天気(『はがきハイク22』)

いやともかくうどんなんだよなあ、と思う。
この句をみてから、ほんとうにそう思うようになった。
それまではうどんの無意識のようなところにそれを隠していたのだがこの句をぱっと見てからは、うどんの意識のようなものをちゃんと意識するようになった。
それから頻繁に会話にうどんということばを織り交ぜるようになった。

例えば、うんうん、と相づちを打っているときに、うんうんうどん、と相手にばれないようにうどんを相手の耳に流し込むこともあった。

私は今悪いうどんの方に傾きつつあると思う。結婚できるだろうか。

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