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第一腰椎破裂骨折を経験したお話


腰の骨を折り、先生から下半身麻痺一歩手前だったと言われた経験があります。今は回復しつつあり、無理のない範囲でヨガインストラクターのお仕事もしています。
はじめ「第一腰椎破裂骨折」と言われた時、なにそれ?身体は元に戻るの?と不安でネットで調べても体験記は少なく心細く感じていたのを思い出しまして。また、この経験をSNSで発信していると同じような経験をされた方や腰を痛めている方からも連絡を頂くことがあり、折角なので自分の経験をまとめてみることにしました。記事、少し長めです。

【時系列】
2019年11月 カートの事故で第一腰椎破裂骨折
2019年12月 事故から約1週間後 手術しボルト6本で骨を固定
2019年12月 事故から約2週間後 退院
2020年10月 事故から約10か月後 手術しボルトを抜く
2021年2月  事故から約1年2か月後 定期通院終了

事故で怪我をしたのはゴーカート場。
当時タイムトライアルをしていてタイムが上がっていくのが楽しくなり、スピードを上げたらスリップしてカートごと高さのある所から落っこちました。時速60kmだけど車高も低いし体感スピードはとても速い。座ったまま派手に落ちた時に腰の骨がぐしゃっと潰れたわけです。

救急車で近くの病院へ運ばれ最初の診断は「圧迫骨折」。その後の転院先での検査の結果「破裂骨折」と診断を受けました。圧迫骨折と破裂骨折は厳密な違いはあるようですが専門家ではないので割愛します。私のイメージは圧迫骨折=ボキッ、破裂骨折=グシャッ。(笑) 破裂骨折だと脊髄損傷に繋がることもあり、より安静期間が長くなるとのこと。勿論動ける状態ではないし、下手に動くと脊髄損傷の可能性もあるため手術までは完全に寝たきりで寝返りも看護師さんに手伝ってもらう。ご飯も上手く食べられないし、咳をしたり笑ったりするだけでもかなり痛い状況。(写真左側の赤矢印でも分かるように潰れた骨が少し神経にもさわっています。)

手術は怖いし「手術を避ける方法はありませんか?」と先生に聞いたのですが「ないねえ」と一言ぴしゃり。ずっと寝たきりでも骨はくっつくけど、手術で骨を固定しないと変な形で再生されたり歪みの原因にもなるらしい。若いからすぐ再生するし、手術した方が圧倒的に回復が早いそうでボルト6本で固定することに。(折れてる骨は真ん中)

全身麻酔で挑んだ手術。よくドラマで見るシーン。数をかぞえながら3秒くらいで意識が飛びました。お酒が弱いと麻酔が効きやすいという噂?は本当なのか。手術直後、ストレッチャーで運ばれている時に目が覚めました。手術後も麻酔の影響でウトウトするとよく聞きますが、狂ったような痛みで全くウトウトせず。背中に異物が入ってますからね、かつてない痛みで苦しくて先生に「さらに麻酔を打って寝かせてください」と力を振絞ってでたかすり声に「もうこれ以上麻酔打てないよ」と一言ぴしゃり。そんなぁ。基本ずっと仰向け、体勢を変えたくなったら看護師さんにお願いしながら、眠れずに悶えていました。今思うと少し笑えますが、痛みが軽減されるようにとその時はずっと雲の上に浮いている妄想をしてました。(真剣、深刻でした笑)
痛みがあまりない人は手術翌日からリハビリ開始できるようですが、私は手術2日後に歩くリハビリから開始し(1週間寝たきりだったので筋力かなり衰えて脚もプルプル)、事故から2週間後、手術から1週間後に退院しました。

退院してから2,3か月は寝る時とお風呂以外はコルセットを着用(↑のコルセット、特注で割といいお値段する)。4か月ほどはハードな筋トレや走ることはNG。ただ早く骨を再生させたかったので、とにかく沢山歩いたり(10km以上歩いたことも!)、出来る範囲でヨガをしていました。5か月目からジョギングを開始。術後半年の夏にはヨガ講師としてのお仕事もゆるく開始しはじめました。夏なのでサーフィンもしたかったのですがそれはNGが出ました(笑)。転倒したり、腰にある程度の衝撃があるものは控えた方が良いとのことで大人しくサーフィンではなく海ではボディボードをしたり、走ったり、筋トレして骨も筋肉も強化。

そして事故から10か月後にボルトを抜く「抜釘(ばってい)手術」をしました。定期的に通院し骨が再生してきたタイミングで手術日を決めて。通常は術後1年程~2年以内にボルトを抜くことが多いそうです。長く入れすぎても骨に埋もれて今度は抜きづらくなるとか。恐怖のあの痛み再来...?!と抜かない選択肢はないのかまた尋ねたのですが、やはり骨は再生するから抜いたほうが良いとのこと。抜く抜かないで身体の柔軟性も変わってくるようです。確かにボルト入れたままだと前屈がとてもしづらいし背中がごろごろする違和感もあり、結果抜いて正解です。

抜釘手術の時の入院期間は5日間、手術前日に入院し、手術3日後に退院。手術前、痛みに怯えていたら、先生から痛みは前回の5分の1くらいだよと言われました。想像しがたいですが、その通りで5分の1くらい。それでも痛みはしっかりあって丸一日は起き上がれませんでした。前回と同様にすぐには走ったり筋トレはNGでしたが、前回よりも痛みが引くのも早く、術後1ヶ月半後にはまたヨガ講師を開始して走ったりスノボもしたりしました。
ただ折れた骨の上下の骨(折れた骨を支えるためボルトを埋めていた骨)は脆く折れやすくなっているので注意とのことでした。

事故から1年2ヶ月、抜釘手術から4ヶ月後に通院が終了。そして、抜釘手術からもうすぐ1年経つ現在、無理に曲げたりはしていませんが前屈も後屈も徐々に深められるようになってきたし痛みも少なくなってきました。

怪我を通して改めて思ったこと。
健康って本当に人生で大事なことで幸せなこと。
当たり前なんですけどね、心も身体も健康でいることに感謝です。


日々自分の心と身体の状態に目を向けて健康を意識するのはとても大事なこと。
突然の避けられない事故というのはあり得るけど、でも日々健康を意識し感謝しようって思いました。

それも理由のひとつで、現在デンマークで健康について学んでいます。
フォルケホイスコーレというデンマークの民間学校で、アーユルヴェーダに基づいた健康な生活、人生について学んでいる所で非常に面白いです。

幸せに生きる秘訣がたくさん詰まっていると感じるのでこれもまたゆくゆくまとめたいと思います。

同じ様な経験をされた方など、何かの参考になれば幸いです。最後までお読み頂きありがとうございます😊




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