リハビリテーションとは?~リハビリの語源から解釈~
はじめに
こんにちは。
今回のテーマは【リハビリって何?】です。
知ってるよって方も多いとは思いますが、
限定された地域での調査にはなりますが、2011年の上記の研究によると、おおよそ【リハビリテーション】の一般認知度は7割強、【理学療法士】の一般認知度は5割切っている状況みたいですね。他のリハビリ専門職である【言語聴覚士】や【作業療法士】はもう少し下がるのかもしれないですね。
10年以上前のデータなので、もう少し上がっていると信じたいです。
とまぁ、一般的には知られてきたけど、その専門職についてはまだまだ認知度が低いリハビリの世界について、今日は【リハビリテーションについて知ろう】ということで書いていきます。
リハビリ専門職になろうと考えている方はもちろん、他の医療従事者やリハビリを受ける方、またはその身近な方は知っておくといいことがあるかもしれません。全然関係なくても、この機会に是非知ってください!
【リハビリ】という言葉の意味
【リハビリ】は【リハビリテーション】の略です。
上記はWHOがリハビリテーションについて、1981年に定義したものです。改めて見ると深いです。1966年に理学療法士が誕生したのですが、現在(2022年)、リハビリも多様性が出てきていますが、その根幹はぶれていないと思います。
小難しい言葉が並んでいますが、キーワードは、【能力低下の改善】【社会統合の達成】【環境への介入】【住んでいる地域社会の関わり】です。
リハビリってどんなイメージでしょう?
一番挙がりやすいのが、怪我をしたアスリートの競技復帰でしょうか?
そのためにトレーニングしている姿なんかは時々テレビでも取り上げられますね。これを例にすると、怪我等により【能力低下】したスポーツ選手を改善させ、【仕事復帰】させるのがリハビリですね。上記の【社会統合】とは仕事に復帰することと同義でいいと思います。
もとの形に復帰できれば一番いいですが、残念なことにそうもいかないことも多いです。その場合、リハビリの目的は、【その人の所属している組織や地域に介入し、障害を抱えた上で、どうすれば社会の一員として生活できるか】になってきます(これも社会統合)。
リハビリの語源
リハビリテーションはラテン語が語源になっています。
rehabilitation
「re」+「habilis」+「artion」
と、いうわけで、【リハビリ≠機能訓練】となります。
トレーニングすることはリハビリの一つの手段でしかないわけです。
まとめ
今までのまとめです。
トレーニング→機能向上→社会復帰
もリハビリですし、
家族・会社・学校への協力要請→送迎や手すりの設置、通勤・通学時間や就労・就学時間の調整、勤務内容の調整→社会復帰
も、リハビリです。
私個人の解釈を言うと、
【なんらかのハンディキャップを負った人が、その人らしい暮らしを獲得するためのあらゆる手段や働きかけ】
が、リハビリテーションだと考えて日々仕事をしています。
なので、リハビリって、誰が何してもいいんです!
(それがその人の将来のためになるのであれば)
そのための手段に理学療法士など、各リハビリの専門職がいるってだけです。
病院内で言えば、各トレーニングを専門的に行う療法士が行うことはもちろんリハビリテーションですし、病院生活を補助する看護師の働きかけもリハビリテーション、日々のコンディショニングや疾病管理をする医師の処方もリハビリテーション、家族がリハビリ頑張ってねって声かけることもリハビリテーションでいいと思います!
どうでしょうか?
今回はリハビリテーションの語源からリハビリテーションの意味について解釈してみました。
読んでいただき、リハビリテーションまたはリハビリ専門職への興味が少しでも湧けば幸いです。
面白かったよって方がいたら、スキをいただけるとありがたいです。
次回も頑張って更新します。
ではまた!
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