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今読んでいる本 UXデザインの教科書#5

今日も読んでます。
最後に手法を学びます
プロセスを検討しつつ、必要な手法をピックアップしつつ読んでいます。
たぶんここから実際に作業するのが本当の地獄。。。

エスノグラフィ

社会や集団の現象の質的説明を「表現」した記述で、その研究手法です。
大学でやるフィールドワークですね。

エスノグラフィの手法
UXにおけるエスノグラフィはユーザーの利用文脈の把握と、ユーザー体験を把握するために、現場を訪ねて実施します。
また、ユーザーへインタビューを行う場合、ユーザーを絞って実施します。
今回はリードユーザー法(※1)とSEPIA法(※2)を使う予定です
また、1回の調査のたびに、振り返りを行い、焦点を調整・確認します。

※1リードユーザー法
リードユーザーは、市場で将来一般的になるニーズに直面している人で、大部分のユーザーがそれに直面する何年か何か月か前に直面している人です。
自ら何かしらの方法でその問題を解決しようとしている人で、実施している行為から、ヒントを得ることができます。
※2SEPIA法
自己効力感(SE)の高低、製品効力感(PI)の高低で、四つのグループにわけて、ユーザーを絞ります。
マニアユーザー:SE高・PI高
期待先行ユーザー:SE低・PI高
冷静・合理的ユーザー:SE低・PI高
ミニマムユーザー:SE低・PI低

エスノグラフィの利点
現場の当事者から得られた情報から本質的ニーズを探索でき、新しい製品のつかやすさの向上につながります。
そして何より、利用文脈を直接的に把握することができます。

調査の進め方
1.調査計画
調査計画では、適切な調査の焦点・調査対象者を選定します。
そして直接サービスに関わる人だけではなく、ユーザーがこれから広がること、多様性を考慮して選定を行いたいです。
2.フィールドワークの実施
ユーザーの普段の仕事風景やインタビューを通じて、それぞれの観察者の観点から見た気付きを共有します。
ただし、注意点は感想を述べるだけではなく、分析し、体系的にまとめる必要があります。
3.事実の分析
事実の分析と発見を、構造的にまとめます。

調査のコツ
1.普段の行動は思考なしで行われることが多くあります。
インタビューでは、なぜそうしたのか?ではなく、過去のエピソードとして話してもらうことで、経緯や理由を明確にできます。
2.リードユーザーと一般ユーザーを比較して、対象行為における人々の価値観や利用文脈を把握することができます。
3.行為だけではなく、その理由や背景をきくことで、行為の意味をより深く理解することができます。

注目すべきポイント
「やっていないこと」「やりたくてもできないこと」に注目します。
こういった要素は潜在的なニーズとして読み取ることができます。

利用文脈とユーザー体験の把握

個人面接法
調査対象者に実際に作業を行ってもらって実施します。
まずは社内の人間で試し、その後実際にユーザーの元に向かいます。
方法は、実際にその場で作業してもらう、絵やグラフを用いて、自身の考えや印象を整理してもらいます。
音声も録音します。

また、質問項目はサービスに関わるもの、事業内容にかかわるものなど、詳細度の高いものから、将来どうしたいや、どういうものを使いたい、どういう仕事をしたいなど、抽象的であいまいな質問をすることで、本質を見ることができます。
そして何より、メモを取ることで、相手に聞いている、という印象を与え、後ほど整理を行うための足掛かりとすることもできます。
質問紙も、質問項目の間に空白を空けて、メモを書けるようにします。

また、質問紙法などをマーケターの人に確認した方がよさそうです。

ユーザー体験のモデル化と体験価値の探索

ペルソナ法
ユーザーのゴール・態度・意識・行動など、典型的なパターンを導出し、ユーザーを代表するモデル、仮想の個人を作ります。
これは関係者へユーザーのイメージを共有する目的もあります。
大事なことは
・すべてのユーザーを満足させるためではなく、固有のユーザータイプを作り、そこに適すしたものを作ることで、結果的に多くのユーザーに受け入れてもらえるものを作ること
・ユーザー像を都合よく解釈することなく、本来のユーザーのことを考えられなくなることを避けること
・デザインや開発の中で、実現できないもの、対立ができる中で、その検討・判断のベースとなるようにすること
複数のペルソナを作成し、それの中でも、優先順位をつけて、提案するデザインは最優先のユーザーを対象とします。
そしてどんなデザインであれば使いやすいのか、どのようなサービスであれば、必要としてくれるのか、といったニーズを読み取れるようにする。

ジャーニーマップ
ユーザーとサービスとのかかわりを時間軸で表したものです。
タッチポインとをまたぐ体験の連続性に着目し、その過程を行動、感覚、認識、思考、感情を明確にして、説明します。

一連の体験をストーリーとして書きます。
時間軸によって変わる感じ方、評価を精密に書きます。

AS-ISモデルでは、ペルソナの感情を時間軸で視覚化します。ジャーニーマップを通して、現状のサービスに対する問題点や課題、改善点を発見できます。
TO-BEモデルでは、現在理想するサービスのアイデアをもとにして、理想のUXを表現し、より詳細なアイデアを作成していきます。

KA法
ユーザーのインタビューデータなどの定性情報から、人が求めている本質的ニーズや体験価値を導出する手法です。
これは体験価値を関係者間で共有することに役立ちます

作業は
1.ユーザーへのインタビューをテキストに書き起こします。
2.テキストかされた情報から、特徴的な行動を抜き出していきます。
この作業は複数の関係者がそれぞれの視点で特徴的だと思う点を抜き出します。また、原因と行動、行動と結果、原因と行動と結果というように、二つ以上の要素を組み合わせて、読んだときにわかるように、文章を補いつつ作成します。そして、それぞれの行動を「出来事」としてカードに分けます
3.心の声と、体験価値を導出します。
2の行動を読み取り作られた「出来事」の内容から、ユーザーの心境を表現します。ユーザーに共感して考え、複数の場合は複数書きます。
体験価値は、「出来事」と「心の声」から導きます。~する価値、~できる価値のように、動詞+価値とすることが大切です。これは心の声に素直に共感するためでもあります。
4.価値マップの作成
よく似た価値同士をまとめ、中分類を作ります。「簡単・幸せ」のように、抽象度が高すぎる状態にならないように注意します。
そして、中分類を、体験の前、体験中、体験後に並べて、関係性を描きます。
5.既存製品・技術のマップ
価値マップに適合するような他社のサービスや技術を、価値マップ上に書きます。

ユーザー体験のモデル化と可視化

上位下位法
インタビューなどで得られた定性情報からニーズを階層的に抽出する方法です。
この方法では、消費者のニーズを
Beニーズ:~になりたい(本質的ニーズ)
Doニーズ:~したい(本質的ニーズを実現するための行動)
Haveニーズ:~が欲しい(Doニーズを実現するために必要なもの)
に階層化します。
上位下位の振り分ける作業では、その理由を考えることが大切です。

アイデアの発想とコンセプトの作成

UXコンセプトツリー
UXコンセプト→各サービスの本質的ニーズ→どうやって実現するか?→キー満足要因→アイデア
の順にツリー上に体験のアイデアを書く
詳細は今読んでいる本 UXデザインの教科書#4に記載

実現するユーザー体験と利用文脈の視覚化

アクティビティシナリオ
詳細は今読んでいる本 UXデザインの教科書#4に記載

プロトタイプの反復によるサービスの詳細化

プロトタイプの制作
詳細は今読んでいる本 UXデザインの教科書#4に記載

今日で読み終えました。
明日は整理がんばるぞい。


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