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今読んでいる本 UXデザインの教科書

何の本?

ユーザーエクスペリエンスについての本です。
User(使う人の)Experience(経験)をよくする方法を考える手法・考え方を学ぶために読み始めました。
ユーザー一人一人の行動はそれぞれ全く異なります。
そして、本当にユーザーにのぞまれているものを探し出すためには、ユーザーの行動・考えをとらえるための、UXデザインの知識が必要になります。
本書は、そのUXデザインの手法・理論・プロセスを学ぶ本です。

UXデザインってそもそも何?

・良いユーザー体験を目標にして、それに向けてデザインをすること
・プロダクトに限らず、それ以外のチラシなども含めている

注目され始めた理由
スマートフォンの登場以降、注目され始めました。
スマートフォンが、様々な分野に、アプリを入れて対応できるプラットフォームである点。
さらに、持ち運び自由でどんな場所でも使える端末である点。
パソコンの前に座っている人以外の、電車通勤時など、様々なシチュエーションに使えるサービスが必要になり、ニーズが多様化しました。
そこでUXの考え方が必要になりはじめました。

Beyond usability ユーザーの感性をとらえる
ユーザーの利用実態は多彩な環境・行動があり、すべてを想像しきることはできません。
ボタンを押しやすくするなどの、細かいユーザビリティの観点だけでは、ユーザーの行動は想像しきれないものになります。
そこで、ユーザービリティを超えて、現実の多彩な利用体験を分析する、UXの研究が始まります。

ANYBODY CAN USE IT 
ユーザーから見たら、技術はうれしい体験を生み出す一つの要素でしかありません。
技術や機能が欲しいわけではなく、それの結果が大事です。
「結果」はできたもの・体験したものだけではなく、「いかに簡単にできたか」も含まれています。

UXの価値
Web業界では顕著ですが、他社との比較が難しい昨今、
他社との比較から抜け出すためには、経験としての価値をつける必要があります。
そこにUXを考える価値ががあります。

また、UXはユーザーのためのもので、
企業が利益をあげるためのものではありません。
多用なユーザーに対して、どのようにしたらうれしく思ってもらえるのか。
利他的な考え方、他者の幸福を考える力が必要になります。

UXデザインにおけるデザイナーの役目
サービスを使うユーザーの思いを理解することが、デザイナーの務めです。
ただし、すべての思いを理解することはできません。
そして、ユーザーすらも把握していない潜在的なニーズもあります。
それらの思い・ニーズを掘り出して、理解して、解決することがデザイナーの役目です。

UXデザインの手法

UXデザインについて再確認
ユーザーに提供する価値を定め、
ユーザーがその価値を体験できる仕組みを目標にして、
それを実現する手段や過程をデザインすること。

UXの思考プロセスの一例
1.コンセプトの設計
サービスがユーザーにどのような価値を与えるのかを検討
想定ユーザー層を決定
想定ユーザーに当てはまる人から、利用状況・ニーズを確認
2.体験の設計
サービスを使う流れを検討(この時点ではまだ機能とかは考えないでOK)
使用の流れでコンセプトを実現できるか検討
3.機能要件の設計
ユーザーの行動を各段階にわけて、時系列に並べる
それぞれの段階で必要な機能を検討
4.プロトタイプの作成
プロトタイプを作成
想定ユーザーに見てもらい、評価をもらう

時系列に分けて体験を考える意味
ユーザーがどのような利用体験をするのかを考える中で、利用体験を時系列にわけて考えることで、ユーザーがサービスに触れる時々にあわせた価値を、それぞれの時間ごとに提供できるようになります。
そしてそれらのタッチポイントを、いかにつないで一つのUXにするかが、デザイナーの仕事です。

今日はここまで



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