息継ぎと呼吸
*どこにでもよくあるようなポエムです。
深く、深く吸いたがる
乳を吸う赤子のように
どうせ吐くのに
浅く、浅く吸いたがる
飴を舐める幼子のように
どうせ吐くのに
必死になって飲み込んでも
体が勝手に拒んでしまう
情けない音を上げながら
「お前には過ぎたものだ」と言わんばかりに
逃げていってしまう
どうせ吸うのに
必死になって息を止めても
体が勝手に求めてしまう
薄くなる意識を塗り替えようと
「ずっと居てほしい」と言わんばかりに
手に入れてしまう
どうせ吸うのに
どうせ吐くのに
どうせ吸うのに
それでも行為を繰り返して
それでも行為を繰り返して
辟易しても
どれだけ愛しても
変わらない仕組みのようで
また一つ大きく吸い込んで
また一つ大きく吐き出した
むせたときの息苦しさが
逆にちょっと心地いい