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医療従事者/臨床メモ

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最近の記事

血糖コントロールの不良が認知機能に影響を与える?糖尿病性認知症

【臨床メモ】  臨床上、血糖コントロールの不良で一時的に、  認知機能が低下しているといった患者を見かけ    ることがある ✅認知症の分類 ・アルツハイマー型認知症 ・血管性認知症 ・レビー小体型認知症 ・前頭側頭型認知症 ✅糖尿病性認知症とは  糖代謝異常が深く関与している  認知症の臨床型のこと  ・アルツハイマー病や脳血管障害よりも、   糖代謝異常による神経障害との   関連性が高い疾患群  ・糖尿病の人は、糖尿病のない人に比べて、   アルツハイマー型認知症

    • 頸椎牽引

      【臨床メモ】  頸部周辺の疾患に不安や恐怖を感じる  セラピストは少なくないと思います。  臨床のヒントになる情報をまとめた ✅牽引の角度 ・頸椎1~2番を伸ばしたいなら  → 垂直に引っ張る ・頸椎3~5番を伸ばしたいなら  → 15~30°の角度でに引っ張る ・頸椎6~7番を伸ばしたいなら  → 30~45°の角度でに引っ張る ✅おすすめのテクニック ・脳内血流促進法(ポンピング法)  最短時間で脳の血流を改善し、脳疲労解消、  自律神経調整、認知症予防、脳梗塞の

      • 脊髄癆

        【臨床メモ】  梅毒:梅毒トレポネーマ (Treponema pallidum)という細菌感染症 ・性的接触 ・早期の適切な抗菌薬治療で完治可能 ・脳に入れば脳梅毒 ✅脊髄癆(せきずいろう)とは ・梅毒による中枢神経系の慢性疾患 ・梅毒に感染後10年以降に発生する  変性梅毒の1つ ・脊髄後索の退行変性 ✅症状 ・電撃のような痛み、 ・瞳孔異常 ・温度感覚の異常、 ・知覚の異常、 ・歩行障害:進行により麻痺の出現 ・膀胱直腸障害などを伴う ✅神経梅毒の診断 ・脊髄髄液

        • 手のひらのしこりが!?指が曲がってしまう謎に迫る

          【臨床メモ】  手指が曲がってきた。指が伸びない。 ✅デュピュイトラン拘縮とは、  手のひらにある腱膜が硬くなり、  指が曲がったまま伸ばせなくなる病気 ✅臨床所見  ・圧倒的に男性、両側に所見あり  ・中高年の男性に多く   特に男性や45歳以上の人  ・稀に女性や若い人 ✅原因  ・不明  ・遺伝的な要素  ・糖尿病などの基礎疾患、   手の負傷などが関係? ✅症状  ・手のひらに小さなしこり  ・指が少しずつ曲っていく  ・薬指(環指)と小指に発症  ・ADL障

        血糖コントロールの不良が認知機能に影響を与える?糖尿病性認知症

          青竹踏みで健康になる!驚きの効能に迫る

          【臨床メモ】 東洋医学では足の方形は地をかたどる。と言いいます。 歩く以上、足の疲れは万人に起こります。 とても簡単にできる運動を紹介します。 青竹踏みは、日本古来の健康法の一つです。 ✅青竹踏みのさまざまな効果 1. 足裏の血行改善 青竹踏みによって、足裏の血行が促進されます。 足裏には、全身の約1/3のツボが集中しているといわれています。 これらのツボが刺激されることで、血行が促進され、 全身の疲労回復や冷えの改善につながります。 2. ふくらはぎのむくみ改善 足裏の

          青竹踏みで健康になる!驚きの効能に迫る

          風土が生む驚きの精神構造とは?

          【臨床メモ】  患者を診るとき3つのタイプに分類します。  患者と自分自身(療法士)がどのタイプかを知ることが、 リハビリの進捗に大きく関わると思っています。 ✅各タイプの患者の特徴に基づいて、  リハビリプログラムを提供するアイデアを提案です。  ビビりタイプ(慎重)の患者には、安全性を重視したリハビリを提供する   ことで、彼らの不安を軽減し、進歩を促すことができます。  離床を進めるにあたり、イケイケドンドンタイプは離床は進みますが、  リスク管理が甘くなりま

          風土が生む驚きの精神構造とは?

          身体の中の三角

          【臨床メモ】  〜三角と言えば。  三角のつく医学用語をまとめてみました。 ✅スカルパ三角(大腿三角)  ✓鼠径靱帯  ✓縫工筋  ✓長内転筋   スカルパ三角を通るモノ(触診)   ✓大腿静脈(V)   ✓大腿動脈(A)   ✓大腿神経(N)   内からVANする ✅頸動脈三角   ✓顎二腹筋後腹   ✓肩甲舌骨筋   ✓胸鎖乳突筋   頸動脈三角を通る   前頸三角の一部で通過   ✓総頚動脈   ✓内頸静脈   ✓迷走神経 ✅鎖骨上三角  ✓胸鎖乳突筋後縁  ✓肩

          身体の中の三角

          輸血後の安静度

          【臨床メモ】 リハ開始時に輸血をした、輸血中といった患者は少なくないと思います。 ではどういった点に注意が必要でしょうか。 ✅一般的に、輸血後は安静   少なくとも30分から1時間は安静にしていることが推奨   輸血の種類や状態、輸血量によっては、より長い安静時間が必要   医師や看護師から具体的な安静時間の指示を受け、   適切に対応するよう ✅輸血後は、安静にしていることが望ましい。  輸血後には、患者の状態を観察する必要  輸血による副作用や移植片対宿主病(pt-g

          輸血後の安静度

          人喰いバクテリア

          【臨床メモ】 リハ職でこの患者さんを担当することは超貴重だと思います。 なぜなら致死率が高いからです。 ✅人食いバクテリア ・劇症型溶血性レンサ球菌感染症の略称 ・レンサ球菌は、  皮膚や粘膜に生息している常在菌 ・傷口から体内に入り込むと、  急速に全身に広がり、 ・手足の壊死や多臓器不全を  引き起こすことがあ ・致死率は約30%と非常に高い ・早期の治療が重要 ✅人食いバクテリアとは、 ・重篤な感染症を指す言葉 ・敗血症性ショックを引き起こし  急速に多臓器不全に進

          人喰いバクテリア

          身体の中の四辺形

          【臨床メモ】 QLS (quadrilateral space): 四辺形間隙と呼ばれる隙間。 身体の中で四角や四辺の付く部位はたぶんここだけかと。 肩の後方タイトネス等、肩関節周囲は後方に問題を抱えることも多い。 ✅四辺形間隙は、 ・大円筋 ・小円筋 ・上腕三頭筋長頭 ・上腕骨 に囲まれている隙間であり、 腋窩神経が通過 ✅四辺形間隙症候群は、 この隙間を通る腋窩神経が圧迫されることで起こる病気

          身体の中の四辺形

          心も体もほぐれる!リラクセーション手技のいろいろ

          リラクセーション手技の種類 【臨床メモ】 臨床上、時に話題となるマッサージ、リラクセーション手技。 よくマッサージしかしないとか、もみもみして、など ネガティブなアプローチとして非難を受けのがマッサージ。 では、どのような手技があるのかを確認していきます。 マッサージ、リラクセーションで行われる手技のひとつに 叩打法があります。 やり方次第で、目的が大きく変わります。 リラックス効果を狙うことも、 筋を活性することも可能です。 ・叩き方、 ・叩く強弱、 ・叩くリズム、

          心も体もほぐれる!リラクセーション手技のいろいろ

          フォルクマン拘縮の5P

          【臨床メモ】 拘縮というと手。 多くの臨床家が関節拘縮に出会うことは多いです。 拘縮の中でもこの5つの所見があれば、 重篤な拘縮です。 ✔フォルクマン拘縮の5Pとは、 ・疼痛(pain) ・脈拍消失(pulselessness) ・運動麻痺(paralysis) ・蒼白(pallor) ・異常知覚(paresthesia)の  5つの初期症状 ✔フォルクマン拘縮は、​ ・骨折を始めとした外傷によって生じる合併症​ ・深部動脈の血行が妨げられて、​  前腕部の筋肉や神経への

          フォルクマン拘縮の5P

          身体の中にある島

          【臨床メモ】 身体部位としては島皮質 (とうひしつ) と ランゲルハンス島(らんげるはんすとう) たぶんこの2つだけだと思います。 ・島(とう) ・ランゲルハンス島(とう) ← これは有名 ✔島:(島皮質) ・大脳皮質の一領域:前頭葉、側頭葉、頭頂葉の一部 ・大脳外側の奥 ・シルビウス溝(外側溝)の中 ・島皮質前部:嗅覚、味覚、内臓自律系、及び辺縁系の機能に ・島皮質後部:聴覚、体性感覚、骨格運動にかかわる ✔ランゲルハンス島: ・膵臓に存在する内分泌腺で、膵島とも

          身体の中にある島

          炎症徴候

          【臨床メモ】 おさえておきたい臨床知識。 自分がよく遭遇するのが、 術後の患部に炎症がある、 リハ開始時に関節が腫れて熱感がある。とか。 炎症所見は絶対見逃せない。 リハ後のクーリングやアイシングは急性期だと大事。 炎症徴候とは、​ 体に炎症反応が起こった際に現れる特徴的な症状のこと ❶発赤、​ ❷発熱、​ ❸腫脹、​ ❹疼痛、​ ❺機能障害の5つ。 これらの徴候は、​ 細菌やウイルスに感染したり、​ 外傷を受けたりすることで引き起こる。 炎症徴候は、​炎症の診断や治療

          これはヤバい!手のひらでわかるKanavel の4徴候

          【臨床メモ】 臨床でよく出会う手の腫れ。 中には稀に、重篤な症状の場合があります。 リハビリではどうにもなりませんので、早急に主治医へ要報告相談です。 理学所見と何を疑っているかなど詳細に相談すると良いです。 ✅Kanavel signは、 1912年にAllen B. Kanavelが命名 ✅ Kanavel sign(カナベル徴候)とは、 感染性屈筋腱鞘炎の診断に用いられる医学的徴候であり、手の重篤な感染症 ✅Kanavel の4徴候 ・指のびまん性腫脹 ・屈筋腱鞘

          これはヤバい!手のひらでわかるKanavel の4徴候

          頚椎症性筋萎縮症

          【臨床メモ】 肩関節周囲炎や肩腱板断裂のようで、上肢が挙がらないという主訴でリハビリオーダーが出ます。 周囲炎のような疼痛はないし、腱板断裂のようなインピンジメントもないし。 おやっと異変を感じたら絶対主治医に相談してほしい疾患の1つです。 ALSとの鑑別も大事です。 頚椎症性筋萎縮症(Cervical spondylotic amyotrophy) ・筋肉が次第に萎縮していく、  主に首の筋肉が弱くなる ・神経筋接合部に異常があるため、  筋肉が正常に働かない 症

          頚椎症性筋萎縮症