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フットボールビジネス実践部~大和シルフィード×CINK②~

皆さんこんにちは、CINKインターン生のひかるです。
今回は1月20日21時から行われた「フットボールビジネス実践部~大和シルフィード×CINK」の第2回のまとめを書いていきます。

1回目のnoteのまとめもぜひご覧ください!

1回目は、CINKとグローバルコミュニケーションパートナー提携を結んだ大和シルフィード様(以下敬称略)の基本情報や女子リーグの仕組み、WEリーグ参戦に向けクラブが抱える課題等を共有していただきました。そのお話をもとに今回は、大多和社長にお越しいただき参加者とディスカッションを進めていきました。

まず、前回共有していただいたクラブの課題についてです。
主に、以下の点が挙げられました。

①男子チームとは違うブランディング
→男子サッカー(Jリーグ)に比べて知名度は高くないため、女子サッカーリーグならではの価値を付け加えていく必要がある

②スポンサー獲得の難しさ
→露出度がさほど高くないため、単なる広告露出でスポンサーシップの関係を築くことは厳しい

③スタジアムと集客
→WEリーグ参戦には5,000人の収容スタジアムと集客

主に女子サッカーチームは男子のJクラブも存在するチーム、または大企業が持っているチームだ。これらを所持していない大和シルフィードが今後どのようにしてWEリーグへの参戦、クラブとして発展していくのか議論する。
「女性のエンパワーメント」をテーマに、地域だけなく社会や企業への貢献度も高めていくことが今後のクラブの価値を高めていくこと、さらには上記の課題を解決することにも繋がる。この存在価値ともいえる「女性のエンパワーメント」というテーマを、誰に(Who)、どのように(How)、何を(What)提供していくかを議論した。

~女性で構成させるチームだからこそのノウハウ~
上記の通り、大和シルフィードは女子のサッカーチームであり、女性の比率が多い組織である。今の社会の風潮としても女性キャリアを支援する企業等が増えてきている中で現在進行形で女性アスリートや働く女性をサポートし続けている大和シルフィードが持っている経験や地域は他の一般企業に活かすことができると考えられる。実際に、パートナー企業へ女性活躍推進の支援を行っており、選手が訪問したり、スポーツファーマシスト(チームに所属する薬剤師)が訪問しヘルスケアの講義(月経管理、ピルの摂取についてなど)をしたりして、企業へのサポートを行っている。
通常の広告露出によるスポンサーシップではない形として、このパートナーシップを展開していくことは1つのキーポイントとなるだろう。

~女性のための女性リーグへ~
女性サッカーのファン層は30代から40代の男性が多いという印象がある。実際に、なでしこリーグスタジアム観戦者調査2014サマリーレポート(http://www.nadeshikoleague.jp/news/upload_file/doc/spectators2014.pdf)
によると、71.7%の観客が男性であり、観客の平均年齢は47.6歳となっている(現在はこれらのデータと異なる可能性はある)。女性のエンパワーメントをテーマとしているクラブとしては、より多くの女性ファン、あるいは女子の家族が子供に憧れをもってもらうためにスタジアムに足を運ぶことを促進していきたい。ではどうしたらいいのか。考えられる一つの案が「推しの存在」だ。セレッソ大阪の女性サポーターが「セレ女」と呼ばれるように、女性がJチームを応援するのは、選手をアイドルのような存在として応援するからではないか、と参加者もおっしゃっていた。もちろんサッカーという競技自体に魅了され応援するという人も数多くいるがサッカー選手をアイドルとして捉え、応援する人も少なからずいるのではないかと思う。女子サッカーでも女性がするような「推し」の存在に選手がなる事が出来たら面白いのでは。

~女子サッカーの集客力~
また、話題となったのは女子のクラシコについて。女子リーグのバルセロナ対マドリードのチケットが試合2カ月以上前であるにも関わらず85,000 枚のチケットが完売したというのだ。昨年行われた男子のクラシコの観客数がおよそ86,000人だったため、ほぼ同数のチケットが既に完売したと言える。どのようにしてカンプノウを埋め尽くすほどのチケットが売れたのが、紐解いていくことで大和シルフィードの観客増加に繋がるヒントが得られるかもしれない。その他にも様々な案が出されたが、特に面白いと感じられたのは男子のレジェンドチーム対大和シルフィードの試合を開催するということだった。以前も少し話になっていたが、男子チームのリソースを活用するという案から、今回は人的リソースの面で既に高い知名度を持っている選手らに協力してもらい、女子選手と試合を行うことで女子サッカーの活性化を図る。

今回のセッションでは1回目に挙げられた課題点を踏まえ、大和シルフィードの存在意義に基づき、「誰に・どのように・何を」提供するのかを議論した。

・働く女性のキャリアや健康管理のノウハウを一般企業へ共有する機会の増加
・推しの存在としての女性のファン増加
・男子のレジェンド対大和シルフィードの開催・集客

など、前回よりも深掘りした議論を進めていくことができた。
今後も定期的に大和シルフィードとのフットボールビジネス実践部の活動は続けていき、地域密着型の女子クラブが抱える課題に向き合っていく。


~最後にCINKに関して~
最後まで読んでくださった皆さん、ありがとうございました!このようにCINKでは「フットボール文化を広める」をテーマに活動しており、サッカーを多角的な面から学び、実際に自分らがクラブの経営陣の方々とお話をし議論を進めていく場を設けております!サッカーという共通項を通して年齢、性別、立場を超えて時間を共有する広場(Square)、それがCINK FOOTBALL SQUARE。みなさん是非ご参加ください!

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