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経理財務について~飯塚さんによるビジネスセッション~

皆さんこんにちは、ひかるです。

11月22日アルビレックス新潟バルセロナ参加者向けに現在ベルギーで活動されているOffice KOOU 代表の飯塚さんにビジネスセッションを行っていただいたのでその内容をまとめようと思います。

↓飯塚さんのnoteのリンクはこちら↓
https://note.com/akiaki81765862

ちなみに飯塚さんには「サッカー文化を広める」をコンセプトとしたCINKの方の活動でもお世話になっています!
CINKってなんぞや?という方は下記をぜひご覧ください!
こちらの記事ははCINKインターンとアルビレックス新潟バルセロナの先輩のゆうたろうさんのものです!


さて、本題に入ると今回は飯塚さんに「サッカークラブの経理財務について」お話しいただきました。経理財務とは簡単に言うと家計簿のようなものです。お金をどのように得てどのように使ったのか(財務)を記録に残すこと(経理)を総じて経理財務といいます。
自分は去年少しだけ日商簿記の勉強をしていたのですが、参考書よりも遥かに分かりやすく教えてくださいました。

まずはサッカークラブに関係なく、一般的な会社にも当てはまることです。
私たち個人が経済活動をした際に家計簿をつけるように、会社も法人として何かを作る際にかかるコスト(費用)やそれを販売して得たお金(売上)を記録します。
売上-費用=利益としてその年の会社がどれくらいの儲けがあったのかを知ることができます。売上や費用といっても、何からどう得たお金なのか・何に対して使ったお金なのかをより細分化して分かりやすくするために簿記でいう貸借対照表や損益計算書があるのですね。

ここで注意しないといけないのは記録上利益があることが必ずしも手元にお金があるわけではないということ。
一体どういうことかというと、例えば買い手が決まったが後日入金してくる場合。〇月〇日に売り上げたのにそれよりも後に振り込みなどでお金が入るとそれまでは記録上で売り上げがあっても手元にはお金がありません。
他にも、サッカーのように選手が数年契約で取引される場合。3年契約で3億円契約の選手を放出したクラブがあったとしたら、3億円が一気に動いたとしても記録上は1年に1億ずつ計上するので実際のお金と記録上のお金に違いがあるのです。

以上の点に注意しながら、経理活動を行います。
そこで重要になってくるのは、「予算を見積もること」です。
簿記の用語でいう資産(自分の持っているものすべて)から負債(人から借りているもの)を引いたものが純資産(資本・儲け)となるため負債が資産の額を超えてはなりません。

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画像引用: https://kaikei-shop.net/contents91/

サッカーチームはこの「適切な予算を先に見積もる」ことができずに倒産の危機に晒されているのです。

なぜかというとサッカーリーグの構造にその理由が隠されています。
サッカーリーグの構造は「開放型リーグ」と呼ばれていて、上のカテゴリー、下のカテゴリーへの昇降格があり、上位で成績を残すほど賞金などが増え経済的に豊かになります。そのためサッカークラブにとっての最優先事項はチームの強化になるのです。
しかし、チームを強化するためには監督、コーチ、選手などいわゆる人件費にあたる費用が増えてしまい、そこに見合った成績を得られないと費用が収益を上回ってしまい、倒産の危機に陥るチームも存在しました。

一方で、「閉鎖型リーグ」はアメリカのメジャーリーグのような昇降格のシステムのないリーグ構想の事を指します。リーグの成績によって経営状況が変わらないのであんていしているといえるのではないでしょうか。
「じゃあサッカーリーグも閉鎖型リーグにしたらいいじゃん!」と言われると思いませんか?一度この構想案も生まれているのです。

それがスーパーリーグ構想。
ヨーロッパのビッグクラブだけを集めた閉鎖的リーグで、サッカー界でのさらなる財源の確保などを目的としています。しかし、ここで反対の声として挙げられたのは、「サッカーとは自分の生まれ育った町、地域、各家庭などと結びつき、その繋がりがサッカーの価値を生み出す、お金のためにサッカーの形を変えてはいけない」。そのためこのリーグ構想は賛否両論だったのですね。

そこでサッカーチームが収益の面で苦しまないようにする一つの方法として新たな収益源の確保があるのではないでしょうか。
最近、日本のサッカーチームでもファントークンのシステムを活用するクラブが増えてきました。ファントークンを購入した人はサッカークラブのある程度の決定事項に関わることができます。クラブの熱狂的なファンは購入してしまいますね。「ファントークンとは何か」については下記をご覧ください!ファントークンは、ファンとはクラブがお金をとる存在であっていいのか疑問視されそうではありますが新たな収入源の候補になる事は間違いなさそうですね!

参照:https://www.trans.co.jp/column/knowledge/fantoken/

話が長くなってしまいましたが、一般的な会社での経理財務の話から、サッカーチームが経営の面で抱える問題点についてお話しいただきました。
飯塚さんこの度は貴重な話誠にありがとうございました!

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