さあ、日常へ
久しぶりに人生ゲームをやった。
といっても、おおきなサイズ(正規)のものではなくて、簡易的な小さいサイズのもの。
家族4人で始めたのだが、ことのほか盛り上がった。ボードゲームも捨てたものじゃない。ただ、借金20万ドルくらいを負って、最下位でゴールしたので、新年のスタートとしては、あまりよくない。運が悪い。そういえば、人生ゲームで勝った記憶がほとんどない。
しかし、そのあと、UNOをやって、2連勝したので、人生ゲームの悪い結果は相殺されたと信じている。
お正月はどうしても日々のルーティンが崩れる。主に食事面で。このときばかりは、不摂生な食を自らに許しているので、野菜を食べた記憶があまりない。
三が日を過ぎ、荒れ果てた胃を休めるため、いざ新宿に向かった。
目指す場所は、「麵屋 翔」の塩ラーメンだ。
街は晴れてはいるが、冷たい風が吹きつけ、まだまだ寒い。新宿駅からしばらく歩き、路地に入ると、お店の看板が見える。さいわい人は並んでいなかった。
券売機で塩ラーメン(890円)を押して、カウンターに。店内は、ちょっと昔に流行った曲が流れていた。これ歌ってるの誰だっけと考えているうちに、塩ラーメンは到着した。
やさしい見た目だ。
正月で疲れた胃にはぴったりである。スープはあっさりとしたなかに、ちゃんと鶏のうまみが感じられる。シンプルだけど、何度でも飲みたくなる味だ。
チャーシューもほどよい柔らかさで、メンマは細切れなので食べやすい。水菜と白髪ねぎのトッピングも脇役に徹しながら、ちゃんとこの器の中で存在感を発揮している。
麺をすする音が、あちこちから聞こえてくる。ラーメン屋のおなじみの音。連れで来ている人もいたが、みんなラーメンが目の前に来れば、黙って食べることに集中している。
休む間もなく、手を動かし、完食。今年初の外食としては、及第点以上だ。
新宿にせっかく来たのだからと、都庁に向かう。都庁の展望台に未だにのぼったことがない。
エレベーターが展望台のある階につくまで、52秒くらいかかる。展望台は45階なのだが、39階あたりで耳がキーンとなった。
晴れていたので、東京の街がよくみえる。富士山は残念ながらはっきりと見えなかった。高いところから見ると、東京の街がより立体的に見えて、不思議な気持ちになる。ここに住んでいるんだよなと、あらためて。
展望台には、草間彌生がデザイン監修したピアノが置かれている。時間は決められているようだが、誰でも弾けるようだ。ピアノのそばには職員の人が常に立っていて、14時頃になると、ピアノを弾きたい人たちが集まり始める。
近くにあるイスに座りながら、一曲ごとに変わっていく演奏者の演奏に、耳を傾ける。文化的で、なんとも心地よい時間だった。いつまでも聞いてられる。
その後、新宿西口の地下街(小田急エース)にある「茶の池田や」でソフトクリームをいただく。友達に教えてもらったのだが、すごく濃厚でおいしい。値段も量も良心的だ。
NHKではじまったアニメ「映像研に手を出すな!」が評判通り、おもしろい。現実と空想が混じった映像表現にワクワクしっぱなしだった。
今年も幸先よく、おいしい食べ物、面白い作品に出会えた。
楽しいことがあれば、頑張れる。さあ、日常へ。
最後まで、読んでくださってありがとうございます!