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ハンモックはみずうみに

未来の先の 砂漠の穴に ちいさなみずうみ
予測どおりの 想定どおりの おおきな戦争
砂から砂へと 水を求めて 銃がこわくて


言い伝えは すでにここにも 人魚の伝説
アコーディオンで むだな雨ごい 平和の祈り
遠い銃声 隠れ家の小屋で 君と出会った


ハンモックの夜 ふたりじゃれあって なぜ君は人なの?
ハンモックの夜 ふたりじゃれあって なぜ君は人なの?
君は気まずく 『うらまないで』と ほほえんでいる


みずうみのほとり アコーディオンで 言い伝えの歌
白旗のない 滅亡の砂を 君はつかんで
『星の砂だよ』 そう呟いた 遺言のように


銃声の朝 隠れ家の小屋に 秘密の小舟
『用意したんだ ひとりで行って』と ほどく指先
君のハンモック 小舟にのせて 星にもぐるね


ハンモックの夜 ふたりじゃれあって なぜ君は人なの?
ハンモックの夜 ふたりじゃれあって なぜ君は人なの?
君は気まずく 『うらまないで』と ほほえんでいる


雨の波紋に 月が見えるよ おやすみなさい

雨の波紋に 月が見えるよ おやすみなさい

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