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小さな文章

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パッと読める、小粒たちです。
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2020年9月の記事一覧

秋風はとたんに

季節がひとつ きしりとずれ込んで 私はとたんにうろたえました ひとよひとよに そっと仕度…

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巡らすだけの悲しみは増すばかりで

前に進んでいるのだか、後ろに進んでいるのだかも分からない。色んな事が面倒になってきて、全…

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時が成約にシナプスだけ満ちて【現代詩】

善と無関心よ、聞こえているか? 俺は今宵悪夢を発明しようと思う。透けるような魅力を持つこ…

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太陽電池の強すぎる眠り【現代詩】

肉体の奥深くから湧き出でるミクロな炎。 その輝きに詩世界のグラフィックスは反応し、 だらけ…

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ただのやさしさは愛の失敗

今朝ベランダに出てみたら 赤い花が枯れていた 大輪の美を誇ってた その花は終わりを演じて…

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落ち葉はバターの塊【現代詩】

水底が透明に見える水深の浅い湖のほとりから俺はボートを漕ぎだした。茶色く枯れ果てた木々が…

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別の永遠の中、無理やり旅が始まって

何にもしたくないけれど むりやり何かがはじまって 僕らは皆なぜか旅人 未来のことを考えて 「契約なんてしたくないんだ」と  ひとり泣きそうな夜 身支度をととのえて 放り投げた時間の事を ひとり想いだす夜 旅に出たくはないけれど むりやり旅がはじまって 僕らは皆なぜか旅人 ぼろぼろの孤独の中 深呼吸すら許されず 宇宙で涙を溜めている ざわめきの群衆の中 手すさびすら許されず 宇宙で涙をこぼしてる こんなトコにくるはずじゃなかったと また何か追いかけて こんなモノになるはずじ

この人は何を見つめているの?(アート・ペッパー)【#はじめて買ったCD】

【では、どうしてこのCDに出会えたのか?…正直、よく覚えていないんです。可能性として一番考…

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