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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
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HIJIKIが2023年に見た映画⑤


・見た映画の感想を書くシリーズ。前回(5月)から間隔が空きすぎじゃないですか?

・ゲーム制作が忙しすぎて、死……

・2023年発売!!

・失踪したアイドルのSNSをネトストする謎解きADV「プリコラージュ」をよろしくお願いします!!

ウィッシュリスト登録してくれると、スゴイウレシイ


・急な宣伝終わり。



ネタバレ注意




岸辺露伴 ルーヴルへ行く

原作回は未読。完全に「予算と時間が増えたいつものやつ」。つまり満足ということです。

高校生時代の、露伴と女性の交流シーンの緊張感が凄まじく何度も「あれ? これFANZAで配信されてる3Dムービーかな?」と思ったが、あの辺は原作通りっぽいね。相変わらずさりげなく盛るのが上手く、どんどん泉編集の人物像が深掘りされて魅力的になっていくのがウケる。
「黒い絵」の本物がオークションに出されていた絵より迫力を感じなかったのは少し肩透かしだったが、絵のできた経緯を踏まえると納得できた。

どうにかこの映画の収益とNHKパワーで密猟海岸と望月家をやってもらえんだろうか……どちらも別の理由で実写化が難しいのはわかるけれど、これを映像で見るまでドラマ岸辺露伴が終わってほしくないよう。あと懺悔室も見たい。ポップコーンキャッチを高橋一生にやらせてもいいから。



きみたちはどう生きるか

7/15に。普段どれほどTLのデブリを頭に溜めてから映画を見ているかを痛感させられた。

予告もなくTwitterの連中も全員ちゃんと口を噤んでいるので、作品に対する傾向と対策を立てようがないのだ。それで2000円払って劇場の椅子に2時間座るのは結構な緊張感を伴うが、悪くはないと思った。もうこんな機会は訪れないだろうし。

全編を通しての印象は「意外とちゃんとエンタメ」ということだ。最初こそ戦争もの!?ファンタジー!?どっち!?という戸惑いがあったが、こちらが期待するであろう「ジブリあるある」を高い精度でやってくれるし、クライマックスらしい盛り上がりもある。すごいサービスするじゃん……駿……(2時間説教やるんじゃないか、みたいな与太話を聞いてから行った反動)

あまりメタファーまで頭が回らなかったのだが、大叔父の継承を拒否して戻ってくる眞人には流石に思うところがあった。希望を感じる終わり方だったし、アオサギの言葉もグッとくる。
(宮崎駿の)ジブリ作品は遠い身内のようなものなので、これが最後の可能性が高いと思うと、最近は顔を合わせなかったとしてもしんみりするものだ。いずれ忘れるとしても、何かを持って帰れたのかなー。

あと相変わらず背景は美しすぎる。デジタルでもアナログでもどうやったらああ描けるのか全くわからない。



コワすぎ!シリーズ

FILE01〜04・劇場版三部作まで。ワールドは……バタバタしてたので……もうやってるかどうか……。

FILEシリーズだと花子さん>>口裂け女>河童>震える幽霊の順で好き。噂はいろいろ聞いていたが、想像以上の荒唐無稽さと熱さで満足。


コワすぎが如く



SAND LAND

原作未見どころかドラゴンボールも未見。
インターネット上の小さな小さなネタバレの破片が記憶に積もっていった結果、結局大まかな形が出来上がってることがありますね。ドラゴンボールは私にとってそれです。

「なんてまっすぐな話なんだ……」と思った。水は一箇所に堰き止められてるのを開ければ解決するし、敵もボス以外は割といい奴だし、独占や差別は良くないぜ!というのもハッキリ言うし。普段ごちゃごちゃした話を見過ぎだ。かつて伝説の戦士で今は半隠居のジジイが戦ったら強い、それが嫌いな奴いないからな。

「見た目で差別するな」をあまりにもそのまま言うな〜、とひっかかったけど、原作が連載されていた約20年前より更に逼迫した状況だからこそ響く言葉なのかもしれないですね……知らないけど……。戦車かっけ〜ジジイとジジイが戦うの最高〜!! あと田村睦心の少年声……透明感あって素晴らしいよね。



Search

作成中のゲームの参考として。開始数分で主人公の境遇や心情を描写して感情移入させるというのは、多くの作品で行われることだが(極めるとカールじいさんと空飛ぶ家になる)、この映画はPC画面上でその描写を行うのでその時点で目新しさを感じていいね👍と思った。

「父親が娘の知らない一面を知る」という流れと、インターネットでうっかり身内のアカウントを見てしまった時の体温が下がる感覚がよく合っている。しかもこの映画内では娘が薬物やってるんじゃないか、というところまで行くのだから堪らない。ずっと画面上で展開するからFPSだし(?)

二転三転しつつ、本当に救いがない終わり方にはしない塩梅が私好みだった。犯人もまた「親」である……というオチも綺麗だ。主人公の土壇場のひらめきが鋭すぎて、大体自分で解決してたのには笑った。



Search2

う〜ん1の方が……好き!! 「娘が行方不明になった母親を探す」「海外まで話が及ぶ」など、いかにもヒットしたから続編も出るし予算も増えたんだろうな、と思わせる内容だが、どうしても前作とどう差別化するかに奔走したように見えてしまった。組織的なものを匂わせたけど、結局ヤク中のDV夫に監禁されてましたというのもな……。ヤク中の凶暴な男、こいつなら何やってもおかしくないというワイルドカードとして便利すぎるしな……。

ただ、1より更に手数が増えたインターネットの手段・及びインターネットあるあるが多彩なのは嬉しかった。写真が実は短い動画になっていたシーンは感心したし、ボットでないことを示す為に「バス」をクリックする場面は声出して笑ってしまった。



ユージュアル・サスペクツ

「ユージュアル・サスペクツ初見じゃない」人生が始まる……。

ウォッチリストの底〜の方に、数年埋まっていたのをやっと再生できた為、達成感がすごい。この映画だけはネタバレを踏まないよう慎重を期していたから(早く観ればいいのに)

高いハードルを超える面白さだった。開始時点で物語はあらかた終わってるんだしこっから何するの…?なんて思っていたら、自然と「カイザー・ソゼは誰なのか?」という謎に全てが収束していく。これ一本で行く勇気すごいな。それだけの魅力があるキャラだけど。キートン視点からキント視点への移行も自然だ。

ただ、メチャクチャ警戒しながら見た上に「この状況で一番びっくりするどんでん返しを決めるなら〇〇しかない」という情緒のないメタ読みで当ててしまったのでそれは少し後悔。「この作品はネタバレ厳禁」という空気がある種のネタバレになるパターン。ネタバレのパラドックス。

まだ「スティング初見」という球もあります。人生が楽しみですね。



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