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【20代女子の初インド】♯1 インドはなんでこんなにごちゃごちゃなの?

インド旅行のまとめ、第1回目。今回はインドのごちゃごちゃについて書いていこうと思います。

今回の旅行では、観光地として有名な4つの都市を9日間で周りました。①首都デリー⇒②ガンジス川のあるバラナシ⇒③タージマハルで有名なアグラ⇒④ピンクシティの別名を持つジャイプール、です。

旅行のスタイルとしては、友人M氏と私に地元ガイドさん(26歳男性)が付き、専属の運転手さんが運転する車に乗って、予定されていた観光地を訪れるタイプの少人数ツアー。そのため旅行中の移動はほとんど車でした。

ということで、私たちがこの旅行で最もよく目にすることとなったのは、車の窓から見えるインドの街。

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インドの街を見ていて不思議に思ったのは・・・
なんでこんなにごちゃごちゃなの??
ということ。

インドの街は、例えば日本の渋谷とか、新宿とは違ったごちゃごちゃ感があります。日本の都市は同じような人・同じような建物がたくさんある、という感じですが、インドはもっと・・・同じ空間にあらゆるものが存在しているような、混沌としたごちゃごちゃ感。

このごちゃごちゃ感がどこからくるのか・・考えてみました。


ごちゃごちゃの原因① スピーシーの多様さ

スピーシーとはSpecies、種です。
つまり、いろいろな生き物がいるということ。

日本の街中にいるのは、ヒトと、まあせいぜい犬とか、猫とか、カラスとか。一方で、インドの街中を見渡してまず驚くのはいろいろな生き物がいること。牛、猿、犬、豚、ヤギ、などなど。しかも、ウジャウジャいます。そして、彼らは気ままに街中を歩いているのです。ヒトと一緒の時もありますがたいていは野生(あるいは放し飼い?)のようでした。
彼らは家畜なのか、野生なのか?一体どこからくるのか?それは分かりません。現地の人はそんなこと気にしていなさそうでしたが。
車の中から見ると、牛⇒牛⇒猿⇒犬⇒イケメン(インドは彫りの深いイケメンが多い)の順で出現してくるようなイメージです(笑)。

*どれがバイクでどれが牛でしょう?2頭います↓

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*牛飼いみたいなおじいさんが連れていた牛達 ↓

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動物たちは気ままに道路を横切るから、フラッと道路に出てくる彼らを車のほうがよけて通らなといけません。あと3センチで牛のツノが車に擦れる!というギリギリの距離を攻めることも。なかなかのスリルですが、運転手さんは慣れた様子で動物をよけて走っていました。

特に牛については、「ヒンドゥー教の神であるシヴァ神の乗り物だから神聖な生き物なんだ」という話を旅行中にいろいろなインド人から聞きました。車より人より牛が優先、なのかもしれないです。

ごちゃごちゃの原因② いいじゃない、はみ出てもマインド

うまい表現が難しいんですが、キッチリ整理整頓された街が多いわけではないんです。

道路に車線があってもあまり守らずにみんなはみ出して走っていて、追い越す時にクラクションを鳴らしながら追い越すので、道が雑然としています。あとは建物の電線の配線なんかもごちゃっとしていて、見た目の美しさ、シンプルさ、キッチリさ、そういうものから良くも悪くも自由というか。

あと、とにかくゴミが多かったです。誰も掃除する人いないのかな?と思うくらいゴミが散乱しています。そして、街中をウロウロしている動物達がそういうゴミを漁ってモグモグしている光景をよく見ました。

余談ですが、インドではプラスチックの袋(レジ袋とか)の使用が禁止されているそうです。私たちも旅行会社から、「日本から持ち込んだプラスチックの袋を人前で大っぴらに使用しないように」との注意を事前に受けていました。
確かに街中がゴミだらけだし、そのゴミを牛とかが漁っている光景をたくさん見ると、自然に還らないプラスチックバッグはやめようっていう気持ちも分かるなあ・・と思いました。

ごちゃごちゃの原因③ 可視化される人々

インドのごちゃごちゃ感の大きな理由になっているのは、人々の多様さなのではないかと思います。

日本では、道ですれ違う他人がどういう人かを見た目から判断するのは限界があると思います。みんな同じような恰好してるし。
一方でインドはその人の宗教、階級(カースト)、貧富の差、などなどいろいろな属性が可視化されている、ということが徐々に分かってきました。だから、同じ空間にどれだけ多様な人々が存在しているのかを肌で感じられて、それがごちゃごちゃ感につながっているのだろうなと。

例えば、インドで現在も根強く残るカースト制度について。現地ガイドさんいわく、自分の属するカーストによって伝統の衣服やアクセサリーがあるそうです(あるカーストに属する人はターバンを巻く、あるカーストに属する人は特定のモチーフのアクセサリーを身に着ける、など)。私たちのガイドさんは、ゴールドの花のピアスを自分の身分を象徴するものとしてつけていました。

また、宗教についても、宗教・宗派の違いで身に着けるものが異なるとのこと。特に女性たちが巻いているヘッドスカーフはいろいろな種類があって興味深い・・と思いました。

貧富の差ということに関して言えば、インドはとにかく物乞いが多くて、道路の真ん中で赤ちゃんを抱いて物乞いをする女性や、お金をねだってくる小さい子供たちに何度も会いました。恵まれた人がそうでない人に与える、という考えの人が多いので、日本のように物乞い=恥、みたいな文化とは違うらしいです。

*インドの裏路地を歩く↓

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日本ではあまり見慣れない服装の方をたくさん見かけましたが、現地ガイドさんの解説のおかげで、その服がどういう意味を持っているのかなどを垣間見ることができました。

どの国に行ってもそうですが、そこに住んでいる人々が一番興味深いな…と感じます。インドの人々については、旅行中にいろいろなインド人と触れ合う中でたくさんの発見があったので、別の機会にぜひ記事を書きたいです。


このごちゃごちゃなインドの街並みは見ているだけでもけっこうおもしろいです。どこを見たらいいんだってくらい見どころがたくさんありますので、インドに行ったら注目してみてください。


それでは、次回もお楽しみに☆



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