見出し画像

<カンブリア宮殿>客を惹きつける極意 森岡毅

今回はUSJをはじめとするテーマパーク再生で有名な刀CEOの森岡毅さんの回についてまとめました。

USJを一躍人気テーマパークに再生させた裏側には森岡さんのマーケティングがありました。そんな森岡さんの森岡流マーケティングに迫ります。

有名な著書に「苦しかったときの話をしようか」があります。特に仕事やキャリアに悩む人は目から鱗なのでぜひ読んでみてください!

■経歴

小学生のころから数学の専門書を愛読する。神戸大学でマーケティングを専攻。卒業後P&Gジャパンに入社。

画像1

そこでヘアカラーを担当すると毎日自分の髪を違う色に染め直すなど最先端のマーケティングを学ぶ。「ヴィダルサスーン」のブランドマネージャーとなり、シェアを3倍に拡大。

手腕を買われ、2010年にUSJのマーケティング部長に就任。そこで5年で年間入場者数を750万人から1390万人の人気テーマパークへ成長させる。

2017年に「刀」を設立し、現在もテーマパーク再建に関わる。

■森岡毅の心得

画像2

「その道を極めた人を分析する」:ただの真似事ではだめ。消費者の本能を理解するために徹底的に突き詰めること。仕事でもよく「できる人をまねてみろと」言われますが、マーケティングのスペシャリストの森岡さんの言葉はやはり重みが違います。

・「数学を使って需要を予測」:森岡さんのマーケティングには深く数学と関わっています。数学はその投資がどれだけ意味があるかを8割、9割はボタンを押す前に分からせてくれるとのことです。

以下の引用はは西武遊園地を再出発させる際の西武ホールディングスの後藤CEOの話です。

森岡さんの話には数字がいっぱいついてくる。彼の非常に緻密な思考でマーケティングの数式が頭に入っていることがよく分かる。それととにかく「しつこい」。これでもかと議論を吹っかけてくる。

・「最新の流行や人気作品から消費者の好みを知る」:消費者の本能を理解すればどういうアトラクションや体験にすればいいか、プロダクトをつくればいいかがわかります。「ワンピース」「呪術廻船」「進撃の巨人」などの人気漫画も読み漁っています。

■森岡流マーケティング

画像3

・マーケティングとは「勝手に売れていく状況」をつくること

マーケティングとは「市場価値を作る仕事」であり、「売る」というより「勝手に売れるようにする」状況をつくるのがマーケティングの一番重要な使命。

・「企業が気付いていない価値」を消費者に見せる

マーケティングがやらなくてはいけないことが、経営者が「できていない、どんくさいところがある」と感じていることを価値ととらえて、今の時代に合うように消費者によく見えるように前に出すこと。

・消費者を理解して仮説を立て数式で検証する

数式ができることは「予測」と「仮説の検証」で、「仮説」は作り出せない。「消費者が何を欲しているのか」を理解しないと仮説が生まれない。ここでいう「仮説」とは以下の通りです。

仮説=なにが売れるか?どすうればお客が喜ぶか?

仮説を生み出せない人が数式だけ使っても売り上げを伸ばせないため、消費者の行動から洞察する能力が必要になります。

■まとめ

画像4

森岡さんのお話を聞いて常に投資目線を持っている方だと思いました。一見数式を華麗に使いこなしクールにも見えますが、トレンドを常に追いかける、自分も体験するなど非常に地道に、泥臭くマーケティングを行っていることが分かりました。そして徹底的なお客目線は忘れず、相手を喜ばせること、幸せにするために考えていらっしゃると気づきました。〇〇ファーストと行く言葉は聞こえがいいですが、自分も含め森岡さんのように徹底的に顧客のことを考えられる人が今後ますます増えればいいと思います。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?