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〈カンブリア宮殿〉 日清食品 カップヌードル累計500億食の裏側

ご覧いただきありがとうございます。

日清食品のカップヌードルは発売から50周年です。様々な企画が打ち立てられCMも話題を呼んでいます。現在の日清食品を取り仕切るのは創業者の孫にあたる3代目の安藤徳隆社長です。ヒットするCMづくりには社長の意見も多く取り入れられています。発売から半世紀の今でも売れ続ける秘訣をまとめています。

カップヌードルの誕生

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まず、即席めんはNHKの朝ドラのモデルとなったカップヌードルの生みの親、安藤百福が1958年に世界初の即席麺「チキンラーメン」を発売したことがはじまりです。
チキンラーメンをアメリカに売り込みに行ったとき、現地の人たちがカップにお湯を注いでフォークで食べていた光景を見てカップで食べる即席めん、「カップヌードル」を閃いたのが始まりです。
爆発的に売れるようになったきっかけは、あさま山荘事件の機動隊員たちが美味しそうにカップヌードルを食べる姿が映し出されたことによります。こうして今も愛されるロングセラー商品となっています。

SNSがすごい!

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カップヌードルの公式SNSがアレンジ料理のツイートをしているのはご存じでしょうか?麺を食べ終わりそこにご飯を入れる食べ方、結構スープとご飯が合うんですよね(笑)。リゾットやチャーハンにして食べるのもありだそうです。アレンジも多種多様でファンを虜にしています。
現在フォロワーは現在約39万人もいます。投稿も面白いです。


話題のCM 

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カップヌードルのCMは印象に残りますよね。魔女の宅急便ワンピース八村塁を起用したもの、さらには侍がサッカーボールを自在に扱うCMといった世界で賞を受賞したCMもあります。
青春シリーズのCMで登場した「アオハルかよ。」というワードは、商品の歴史の深さに反してトレンドをとらえていると当時見て思いました。
ただしユニークなCMの裏側にはやはりアンチの方もいます。安藤社長は「文句言われるぐらいでないと人の心に引っ掛からない」ということを大事にしアンチの意見も大切にリスク管理しています。

日清の戦略

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ここ5年の日清食品の売り上げは右肩上がりです。それには以下の3つの戦略が関わっています。

空中戦」:CM 「地上戦」:営業 「サイバー戦」:SNS


宣伝効率を高める戦略:1回で理解しにくいCM→話題となりスマホで視聴→SNSで拡散→再視聴 が狙いだそうです。SNSは今の時代のマーケティングに必須ですね。
この3つの戦略をかみ合わせるブランドコミュニケーションが重要となっています。

安藤社長のの情報収集:社長はTik Tokを見たり、アイデアを無意識に集めている面白いものはメモしたり記憶するなど常日頃からしています。面白いという感情を抱いた場合なぜ面白いのか、それを分解しているそうです。抽象化ですね。ちなみに百福さんは常に周りのことに興味関心を持っている方だったそうです。それは徳隆社長へと代々受け継がれているように思われます。

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そして「大衆の声こそ神の声である」それから生まれた商品が「謎肉祭」です。欠品が出るほど大盛況でした。謎肉はネット用語で、反対もありましたが、それを商品名に反映させたことにより、逆に消費者の中で話題となりました。グループ会社の役員の反対を押し切って発売したこの商品をきっかけに社内が変わりました。

まとめ

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老舗企業と思うとすごい保守的なイメージがどうしてもまとわりついてしまいます。社長の言葉を聞き、一族経営で制約もあるかもしれない中トレンドをとらえたチャレンジがあるからこそ成長し続けられるのではないかと感じます。社長の無意識に情報収集、抽象化する習慣を見習いたいと思いました。

カップヌードルはいろんなシーンで大活躍してくれています。僕は海外旅行の非常食で食べたカップヌードル、キャンプで食べたカップヌードルの味が忘れられないです。いつまでもそんな特別な存在であってほしいですね。


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