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【2018年】個人的グッときたnote大賞 #今年のベストnote

《マイクテス、マイクテス....》

....あ、もう入ってる?

えー、2018年もボーッとしていたら、残すところあと2日となりました。

そういえば、私がnoteのアカウントを作ったのは、ちょうど今年が始まったときでした。私は、恥ずかしながら普段は全然本を読まない質(たち)で、本を一冊読み切れることが稀なほどなのですが、いっぽうで数分でサクッと読めるnoteは自分の性に合っているようです。今年は、いろいろな人のnoteを読みました。時間が経っても心に残り続ける、素晴らしいnoteにも出会えました。

さて、年末らしく「#今年のベストnote」という企画をやっていたので、私も参加してみます。ちょうど、スキをしたnoteの履歴が見れるようになったので、自分がこれまでスキをしたnoteの中から、個人的にとくにグッときたものを選びました。(すごく便利になりましたね!)

それでは、前置きはこれくらいにして!【2018年】個人的グッときたnote大賞を発表いたします。まずはノミネート作品を6つご紹介。大賞審査員のるみ氏より、各作品へのコメントも添えさせていただきます。

人が「言葉を選ぶ」時間が好きだ / Daiki Hayakawaさん

人が「言葉を選ぶ」時間を優しく見つめたDaiki Hayakawaさんの作品です。これは不思議なのですが、自分が積極的にものを書くようになってから、話すのはどんどん上手じゃなくなっている気がしています。上手じゃないといっても話せないのではなく、頭で考えたものを口から発するまでに時間がかかる、あるいは、時間をかけるようになったからです。たぶん、書くときにふさわしい言葉や言い回しを選んだり、混ぜた絵の具のようなぼんやりとしたイメージを言葉に下ろしたりする、それと同じ過程を、話すときにも無意識におこなうようになったからだと思います。

「言葉を選ぶ」というのは美しいことです。Daikiさんの気づきがそう教えてくれましたし、そんな繊細さに目を留めることができるのは本当に素晴らしいなと思います。


理想どおりにモテなくてもさ / 吉玉サキさん

今年、大活躍だった吉玉サキさん。吉玉さんの恋愛に関する文章が私は結構好きで、よく読んでいました。今年、この「理想どおりにモテなくてもさ」を読んでから、私の中に変化が起こったなと思っています。ちょっと、あんたもがんばりなさいよ.... と背中をぐいと押された気分になったのです。そのおかげで私は今までよりがんばれたし、今まで知らなかった自分にも出会うことができました。

吉玉さんの作品に影響されて書いた自分のnoteはいくつかあるので、ちょっくら置いておきます。誰かの文章から受けたインスピレーションによって、新しい作品が生まれたり、考え方がアップデートされる。これは創作活動の醍醐味でしょう。

この世は、すべての女のためには出来ていないから

恋をするのが怖いのは

2018年、私の「三大買ってよかったもの」は全部コスメ!自分を最強にするメイクをしよう


創作は「あなたも私も知らないこと」を書く行為である / 小野美由紀さん

今年の5月に、作家・小野美由紀さんとダンサー・青剣(せいけん)さんが開催している「身体を使って書くクリエイティブ・ライティング講座」に参加しました。ライター講座やコピーライティング講座は最近よく見かけるようになりましたが、「作家の脳を追体験する」がテーマのこのクリエイティブ・ライティング講座は「自らの内なるものを引っ張り出し、ものを創る」という今までに無い感じでした。「創作がしたい」「表現がやりたい」と考えていた自分にはぴったりの講座で、自分の中でも大きな転換となりました。

小野さんのこちらのnoteは有料なので、内容をおおっぴろげにはしたくないですが、「頭の後ろ側から引っ張り出す」や「井戸に手を差し入れて」という部分は、まさに自分がものを書くときに無意識のうちにおこなっている感覚と近い表現ですごく共感し、感激しました。なかなか言葉には言い表せない感覚なのですが、小野さんがそれを心地よい表現で表してくれて、読んでいてとても快感でした。どういう形であれ、私はこれからも創作をやめられないと思います。


覚悟を決めて成功への道を切り開いたCardi Bの気持ちを読む。(Cardi B - "Get Up 10") / 洋楽ラップを10倍楽しむノートさん

普段、私は洋楽ばかり聴いています。実は歌詞を読むのが結構好きで、本代わりみたいな気持ちで歌詞を読んだりしています。英語の歌詞って日本語の歌詞のようにすべてダイレクトに理解できないから、自分で想像したり考えたりできる余白が残されているのがとても好きなんです。今年はちょっとだけ、好きな歌の和訳と解説にもチャレンジしました。

ラップミュージックの世界には、大衆音楽、いわゆるポップミュージックとは少し違った独特の文化やルールみたいなものがあるなあと感じていました。だから、ラップミュージック入門者にとって、解説があるのはとてもありがたいことです。洋楽ラップを10倍楽しむノートさんで、私の好きなCardi Bが取り上げられていたので、思わず購入してしまいました。充実のボリュームで丁寧に解説してくれていて、お風呂に浸かってじっくりと読んだのを覚えています。アーティストや曲の背景を知ることは、音楽をより一層楽しむための最高のエッセンスなのです。


揖斐川ワンダーピクニックに行ってきた / Takahiro Tsuchiyaさん

noteではプロもアマも関係なく、洗練された素晴らしい文章を書く人が多いです。そうするとどうしても、腕まくりして気合を入れて、「自分もいいものを書きたい」という気持ちが生まれてくるものです。でも、あまりがんばりすぎると疲れてしまうこともあります。

Takahiro Tsuchiyaさんのこちらの記事は、とあるイベントに行った日のnote。こんなことを言うのはなんですが、しっかりしたイベントレポートというよりも、手帳のすみのちょっとしたメモ書きのような感じです。でもこの感じが私はものすごく気に入りました。肩肘張らない、なつかしい絵日記みたいで、「イベントに行って、それで楽しかったよ」という声が素直に伝わってきます。誰でも、感じたことを自由に気軽に書き残すことができる、そしてそれはどんな形でもいいのだ、と思い出させてくれました。


「自分の席の周りにだけ挨拶する」はしたくない / キンチキ(水野陽斗)さん

会社で自分の席の周りの人だけでなく、全員に届く大きな声でがんばって挨拶しているというキンチキさん。私はこのnoteを読んでから、朝会社に行って挨拶をするたびにこの文章のことを思い出すようになりました。私はもともと声が大きくなくて、それが自分の直したいところだったので、ポリシーを持ってこれをやっているキンチキさんは本当にすごいと思いました。

たかが挨拶、かもしれませんが、毎日大きな声で「おはようございます」と言うのはとてもエネルギーが要ること。でも、やればきっと気持ちのいいことには間違いありません。日常の小さなことですが、大事なことに気付かせてくれたこのnoteに拍手です。

ノミネート6作品をご紹介しました。どれも素敵なnoteでした。

それではこの中から、栄えある大賞作品を発表します。【2018年】個人的グッときたnote大賞は....


《ドゥルルルルルルルルルル、ドーン》


キンチキ(水野陽斗)さんの「自分の席の周りにだけ挨拶する」はしたくないです。おめでとうございます!個人的には、このnoteが今年一番グッときて心に残りました。ぜひたくさんの人に読んで欲しいと思います。

今回こちらで紹介できなかったnoteも、もちろん素晴らしいものばかりで審査は大変でした。みなさんに拍手を贈りましょう。

会ったことのない人でもある人でも、それぞれの頭の中に秘めた世界にアクセスできるこのnoteというプラットホーム、私はとても素敵だなと思います。

2019年も素晴らしいnoteに出会えることを楽しみにしています。以上、【2018年】個人的グッときたnote大賞でした。

《閉幕》

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