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子育てに自信のない親が子供の自己肯定感を育てるには?

子育てにおいて、“自己肯定感”をどう育てるかは多くのご両親が悩むポイントだと思います。今日は、子育てにまったく自信のなかった私が、10数年間の育児の中で感じた“自己肯定感の育て方“をまとめてみました。「子供にどうやって自信を持たせたらよいか分からない」「そもそも親の私が自己肯定感を持てない」とお悩みの方は、良かったら参考にしてみてくださいね。

授業参観日でハッとさせられた出来事

私が、子供の自己肯定感の大切さを痛感したのは2年前。ちょうど上の息子が小学6年生、下の娘が小学1年生の時でした。学校で授業参観があり、私はまず1年生の教室を見て回ったあと、6年生の教室へ向かいました。1年生の教室では、子供たちの目はキラキラと輝いていて、見ているこちらまで元気をもらえそう。そして、次に6年生の教室に入った瞬間。

私はあぜんとしました。

シーンとした6年生の教室。「分かる人はいますか?」の声にうつむく姿。どの子も先生の視線を避けるようにして、静かにノートをとっています。一見すると落ち着きのある上級生たち。でも、かれらの目の光は完全に失われていました。

減点方式を使いすぎるとチャレンジができない子に

日本の教育は「オールマイティにできることが大前提で、できない部分を差し引く」という減点方式を採用しています。私もどっぷりとこの教育に染まった世代。当然のように、息子が小学生になると苦手をなくすことに力を注いできました。苦手な算数を重点的に取り組ませたり、体が小さいのであえて武道をやらせたり。けれども、

“劣っている部分を克服する”ということは、劣っている部分に注目し続けるということです。

ある時、息子は空手の試合で、あえて難易度の低い技を披露し、「消極的すぎる」と評価を落とされたことがあります。難しい技を出して失敗するリスクを冒したくなかったのです。赤ちゃんの頃は、興味があるものに次々と手をのばしていたのに。私がよかれと思ってやってきた「苦手をなくす」教育は、子供のチャレンジする力をガリガリと削っていたのです。

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とにかくできることにフォーカスする

私は例の授業参観以来、苦手なものに目を向けるのをやめました。

仕事やビジネスにおいては、自分が今どのくらいの位置にいるかという客観的な目は大切です。でも、家庭での教育においては、比べるという視点は必要ありません。私は、子供本人のできるところに目を向けることに集中しました。

下の娘は今小学3年生ですが、中学年くらいになると、周りと比較して自分を評価することも多くなります。

「私は〇〇ちゃんより出来ていない。だから私は△△が苦手」

外の世界で子供は、何度も自分と周りを比べます。そしてどんどん傷ついていきます。

ですから家ではとにかく子供のよいところ、感じたことを当たり前と思わず、ひたすら褒めました。

「絵がじょうずだね。ここの色使い、よく思いついたね」

「恥ずかしくて手があげられないの?きっと深く考えてるんだね。すごいね」

「体が小さいと、(威圧感がなくて)友達と仲良くなれるんだよ。宇宙に行ったら小さいほうが動きやすくて便利だし」←ちょっと強引だけど💦

短所は長所と表裏一体。子どもが自分の短所を口にしたら、よい側面も伝えます。個人的には、褒めるが9、注意する1くらいでいいと思います。ネガティブな話は心に残りやすいので、このくらいやっても子供たちには褒めるが6、注意する5くらいに感じるようですよ。

また、周りの子供や、兄弟、自分の子供時代と比べてできている、できていないという判断をしないこと。子供自身の過去と比べるようにすれば、褒めるポイントも増えるはずです。

親自身が「今あるもの」に目を向けること

比べない育児を続けるときは、親本人が、今目の前にあるものにちゃんと目を向けることも大切です。

子供たちは想像以上に親の考えを見抜いています。心の中に不足感を隠したまま褒め続けても、ちょっとした言動で本音に気づかれてしまうことも。それに、思ってもいないことを言い続けるのは、しんどいですよね。

ですから、まずは親である自分自身が、与えられたものに感謝し続けることを意識しましょう。今日食べるご飯も、あたたかい寝床も、自分1人で作れはしません。大切な家族が今目の前にいることも、当たり前ではないのですから。

とにかくあるものに感謝。おおげさに言えば2秒ごとに感謝(笑)。私たちはみんな、生きているだけで完璧な存在なんです。

もちろん、簡単に比べる育児をやめることは難しいです。長年の考え方のクセを修正するには時間がかかりますから。私もまだまだ修行中の身です。けれども、現在中学生になった息子も、私が心から褒めるとニヤッとまんざらでもない顔をしてくれるんですよ。

まとめ

10数年間の子育て経験を経て、自己肯定感を育てるには

・できることに目をむける

・子供をほかの子供や兄弟、自分の子供時代と比べないこと

・親自身が、今あるものに感謝するという価値観を持つこと

が大切だと感じています。

子供の自己肯定感を育てたいお父さんやお母さん、ぜひ私と一緒に比べない育児を実践していきましょう!

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