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欲しい本のデザイン 【制作過程#03】

前回【余談:ときめく本】で、自身の好きな本、デザインにときめく本についてだいぶ書いたつもりなので、内容は被ってしまうかも知れません。

本屋であったら「買いたい」と思って欲しい

それが一番の理由でした。私自身が本屋に行くと「これかわい〜〜〜」「欲しい、買いたい!」っていう衝動で買わざる終えない感覚に陥ることが好きで、私の本でも同じような体験をしてもらいたいという目標がありました。

でも「本屋で売っててもおかしくないぐらいのクオリティを目指すなんで理想が高すぎる」とも思っていて、9月ぐらいまでは全然先の完成が想像できませんでした。さすがに考えるか…となったのは10月入ってからのこと。考えるだけでは無理なので、私はいつも色や書体の雰囲気から考える癖があります。もちろん言語化もした上で。

(年間スケジュールの一部・プロセスドキュメントより)

9月下旬、書籍のイメージを考えるといっても、実際は中身の文章すら書き出せていなくて、「文章を書いて文字量把握するのが先か、レイアウトを考えた上で文字量決めるのが先か」をうろうろしていました。

得意・好み・苦手・未経験のデザインで作る

でもとにかく、自身が好きな本をひたすら見返して「ここ使いたい」「このテイストが近いはず」など絞り出していった気がします(気付けば半年以上たっていて記憶が疎か)。

(書籍イメージ・プロセスドキュメントより)
(デザインルール・プロセスドキュメントより)

3年間で制作してきた作品を思い出し、その時の課題や自分の苦手なこと、やったことのなかったことなどをとにかく詰め込もうと思って制作していました。ただ苦手なこと・やったことないことは、無理にそれを貫くのではなく、自分の得意なデザイン範囲に加えていくスタイルで進めていきました。

(コラムページの変遷・プロセスドキュメントより)

イントロダクション、メインページ(全6PART)、コラム、それぞれどう変化させるか、役割として適切なデザインになっているかを考えていったつもりです。

結果的に「これは本屋で売ってるやつじゃん」とか「参考書だと思った」とか「まじで欲しい」と声を頂いたのが本当に嬉しかったです。同じ卒制を頑張っていた学科の友達はもちろん、「お母さんが本屋が好きで読みたがってたんだ」「友達が欲しがってて」など間接的に自分が知らない誰かに影響を与えていることの嬉しさを体験できました。

(11月のゼミで講評してもらった時のメモ)


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