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心理学検定特一級にまぐれで一発合格した話

こんにちは。資格とか検定とかに興味がある人です。
心理学検定という検定試験があるのをご存じでしょうか?
まだそれほど歴史は長くないですがしっかりした検定です。
ぼくがどうやって心理学検定と向き合い、勉強し、そして合格したかを記述します。


心理学検定とは

公式サイト【公式】心理学検定 (jupaken.jp)からの引用です。


心理学検定は一般社団法人日本心理学諸学会連合(日心連)が認定する唯一の公式検定です。
学歴・年齢問わず受検を希望する全ての方に受検資格があります。

試験問題

試験問題は心理学の10科目について行われ、10科目が2領域に分類されています(A領域5科目・B領域5科目)。各科目20問で構成され、解答形式は4肢選択となります。

A領域

  • 原理・研究法・歴史

  • 学習・認知・知覚

  • 発達・教育

  • 社会・感情・性格

  • 臨床・障害

B領域

  • 神経・生理

  • 統計・測定・評価

  • 産業・組織

  • 健康・福祉

  • 犯罪・非行

試験の形式

試験時間はA領域・B領域ともに100分間固定です。受検科目数による試験時間の変動はありません。なお、任意のタイミングで試験を終了することができます。

試験はCBT(Computer Based Testing)方式によって実施されます。

級の認定

合格科目数に応じて、「特1級」「1級」「2級」の3種の級を認定します。

  • 特1級

    1. A領域の5科目、B領域の5科目の
      10科目すべてに合格

  • 1級

    1. A領域の4科目を含む
      合計6科目に合格

  • 2級

    1. A領域の2科目を含む
      合計3科目に合格


メリット

いくつかの大学院では大学院入試の優遇措置を設けているところもあります。
また、単位取得扱いになる大学や合格者表彰制度がある大学もあるようです。
詳しくは公式サイトにてご確認を。

また、日本カウンセリング学会、日本応用心理学会、日本健康心理学会といった学会の入会資格や申請条件にもなっています。

勉強法

心理学検定では公式問題集を出版しているほか、いくつかの推薦書籍を紹介しています。
公式問題集 | 【公式】心理学検定 (jupaken.jp)
推薦書籍の紹介 | 【公式】心理学検定 (jupaken.jp)
それらを入手して勉強するのが基本となるでしょう。


公式の頼れるメンバーを紹介するぜ!

ぼくは公式問題集を一通りと推薦書籍の一番上の心理学[アカデミックナビ]を購入しました。
「合格したい」というよりは「学びを深めたい」という意図が強かったのですが、それが結果的に特一級合格への近道となったのかもしれません。

心理学[アカデミックナビ]を科目ごとに読んで、読み終わった科目の問題を演習していく、という感じで勉強していきました。

A領域の学習、知覚や教育、B領域の犯罪などは興味深い内容が多くて楽しく勉強できたのですが、B領域の神経・生理や統計・測定・評価の科目は専門性が高く自分には未知の分野だったのでかなり苦労しました。
とにかく一問一答問題集を繰り返し、知識の定着を図りました。

その他、心理学者の人名を覚えなくてはいけないのが大変でした。
ぼくは市販の心理学本を購入して学習の補助として使いましたが、今年の6月に公式より『心理学検定 専門用語&人名辞典』が発売されたそうなのでそちらを購入してみるのもよいでしょう。

学習期間はおおよそ3か月程度でした。

試験当日、および結果

前述のとおり試験はCBT形式で行われます。
A領域とB領域は別日に申し込むことができます。
ぼくは2日続けて受けることにしました。

試験は四肢選択で各科目20問。合格ラインはおよそ6割、つまり12問程度(難易度による多少の変動はあるそうです)。

過去問や問題集で見た問題もいくつかは出題されていましたが、それほど多くはない印象。
暗記が苦手なぼくは終始不安になりながらも自分を信じて選択肢を選んでいきました。

特に難しい計算などを要する問題などはほぼなく、試験時間を大幅に余らせて退出。ただし全然手ごたえはなく、半分くらいの科目で受かってたらいいな、くらいの気持ちでした。

結果が出るのは試験開催時期終了の翌月ごろ。ぼくは受けてから一か月ほどたってから結果が届きました。

全く期待しないで封筒を開けてみるとまさかの合格。
しかも全科目合格なので特一級認定。
正直まぐれです。
ええ。
3か月ほど毎日それなりの量勉強したのは確かです。
でもこんな結果になるとはこれっぽっちも思ってなかったもんね。
ともあれ望外の結果に喜びを隠せませんでした。わーい!


全科目合格! 偏差値50切ってても合格するんですね。

今後について

あくまで学びを深めることが目的だったので受かってどうこうとかは考えていませんでした。noteのネタになったらそれでいいんじゃない?
学会の入会資格の一つにもなっているけどさすがにまぐれで合格した者が学会にまで殴り込みはおこがましいですしね。

それよりも収穫は10もの科目を学んだことにより、さらに学びたいことが増えたことです。

以前から興味があったり多少なりとも携わってきた学習や教育の分野はもちろんより学びを深めたいと思いましたが、勉強していて全く歯が立たなかった統計の分野(なぜか試験結果は恐ろしく良かった)にも興味を持ち、現在は統計検定2級の勉強をしています。こちらも今年中に取るつもり。

学びが学びを呼ぶ。
「何のために学ぶのか?」という問いに「次の学びのために」と答えるのも粋じゃないですか。
これからも学びのために学び続けたいなと思います。

あとはにわか心理学者として心理学的な記事も書いていきたい。




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