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二つ目の世界線。その10

2024年7月28日
今日は大きな予定が3つ。

まず一つ目はニューヨークに来てから知り合いになった日本人ミュージシャンとバスキングをしにセントラルパークに行った。

バスキングっていうのは所謂『路上演奏』。
演奏して、チップを集めてみんなで分けて。
そういうのをまるっとバスキングって言うらしい。

聞いたところによると5〜6曲を4セット11時から16時くらいまでやっているって。
タフですなぁ、みなさん。

4人で割ると25ドルくらいだけど、でもこれを4セットやるってなるとそこそこお金は集まるんだろうなぁ。


2目の予定は、ダメ元で行ってみたJon Faddisのライブ。
今回チケットがもう売り切れていて、しょげていたけれども、Dizzy’s Clubに前回行った時に受付のギターリストと友達になっていたのでダメ元で行ってみた。


そしたらなんと、ステージ横の窓の前の席を用意してくれました!!ありがとう、友よ。
行動力と友達しか、勝たん。

もう2人ほどその席に座っていて、尚且つステージすぐ横ということもあり、ステージ全体はよく見えなかったが、いい演奏が聴けた。

メンバーは
Jon Faddis tp
Erena Terakubo alt, flu
David Hazeltine pf
Kiyoshi Kitagawa bs
Carl Allen ds

日本人が二人もいて、少し親近感。でも大御所のお二人。

ステージが始まると、Jonは時々身体を休めるために椅子に座りに来た。そう、私の横に…!

「日本人?」
そうです。
「僕は菜食主義者です。」
??そうなんですね??

という会話を交わした。でも私は気付いてしまった。
友達のウエイターに勧められたアサリのマカロニパスタを頼んでしまっていたのだ。

何度かJonが席に来たけど、とにかく野菜以外の食べ物の匂いすらもダメみたいで。
私が料理を食べているのを見つけたら、隣に座っていたお客さんに場所を移動するように言っていた。
知らなかったとはいえごめんね…と心の中で思った。

ここからが驚き桃の木で。

食事をしている私の背後に楽器があることに気づいたJonが、

「次の2曲、私の生徒がステージに乗る予定なんだか、君も一緒に乗るかい?」

ん?何が起こっている?けど、乗っていいなら…!

これはチャンスだ。

「乗ります。」即答した。


ステージに呼ばれ、紹介された。
曲が始まる。全く知らない曲だけどガレスピーの曲だ。
 この時、心の中で考えていたことは

  • Dizzy’s Clubのステージに乗ってる?え?

  • 今日ダメ元できてたから、服が私服にも程がある…

  • ステージに乗れることを想定して綺麗な服にしておけばよかった…

 の3点。恥ずかしかったなー。服選んでくればよかった。

Jonの生徒は一人だけ、トランペットの人が一緒に乗った。
先にソロを取ってくれた。
その間に北川さんのベースラインを一生懸命追って、
次は緋彩の番。

なんだか良いソロを取れて、Jonからもう1コーラスいけ!とお達しが。

いざ終わってみると嵐みたいで。
あっという間に終わった。楽しかった〜!
最後にJonがまた紹介してくれた。
Fantastic trumpet player Hiiro!だって


演奏終わったら、お客さんに沢山声かけてもらって。
こうやって知ってもらえるものだよな、そうだよな。と再認識。

Jonの奥様とお友達になれて、沢山お話もさせてもらった。
このまま2セット目も聞いていっていいよって言ってくれたけど、私には3つ目の大きな予定が控えていた。


3つ目の予定、Barry Harris MethodのクラスをNew Shoolで受けてきた。

勿論、あのBarryさん本人がいるわけでは無いけれど、
現Count Basie Jazz Orchestraで1st altsaxを務めている、David Glasserさんが講師を務めてくれた。


内容は簡潔に伝えると、コードに対してスケールで考えたりトライトーンで考えたり。近道を探りながらでも幅を効かせる、そんな内容だった。

普段勉強している理論を英語でやると急に何を言っているのか全くわからなくなる。

クラスを全部録音したから、これからまとめ直して落とし込む作業をする。

クラスにいたスペイン人のテナーサックスプレーヤーと友達になったので、来週一緒にセッションに行くことにした。



今日はなんとも濃すぎてアドレナリン出て寝られなさそうだ。

なんとも濃い1日でございました。


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