マンモグラフィーで母乳を飛ばした事件。
この写真はもちろん私のではなくて、しかるべきところで画像を購入して、よそ様のおっぱいをお借りしてきました。
マンモグラフィーの写真があるんですね。
マンモグラフィーを知らない人もいるかもしれないので、一応説明させていただくと、X線を用いて乳ガンの検査をする機械です。
おっぱいを極限まで、みーーーーーっと ひっぱって、ぎゅーーーーーっと押しつぶして、レントゲンを撮るものです。皮膚が引っ張られてちょっと痛いんですよね〜。
私は乳ガンになったことがあるので、このマンモグラフィーを何度か受けたことがあるのですが、この前息子とモスでお茶してる時に、このマンモグラフィーの検査の時の話になりました。
息子は自分が生まれる前の話や、赤ちゃんの時の話を聞くのが楽しいようで、私の話を、ゲラゲラと大笑いしながら聞いていました。
もうタイトルでネタバレなのですが、私は授乳中に乳ガンを発見しました。
息子は100%母乳しか受けつけない通な赤ちゃんでして、おしゃぶりは愚か、哺乳瓶とか人工のちくびをくわえると、おえーーーーっとえずく赤ちゃんでした。
メーカーを変えたり、形やサイズを変えたり、色々試してみましたが、まぁ、どれも、おえーーーーーなわけです。
ということで私は、息子のお母さん兼、ごはんとして存在していました。
そんな訳で、私は母乳を出すために、よくマッサージをしていた訳です。その時に、右胸に小さなしこりを発見しました。
1センチくらいの砂利がおっぱいに入ってるような感じですが、まったく痛みがなく、これはもしかして、と思い病院に行ったわけです。
結果、乳ガンだったのですが、とりあえず手術をするにも、検査がたくさんあるんですね。その中のひとつがマンモグラフィーでした。
「手術の前にもう一度マンモグラフィー撮りますから、それまで母乳を止めておいてください。そうでないと、正確に検査できません。」
と言われてしまいました。
さて、こまった。
私は、お母さんとしてよりも、むしろ、通な赤ちゃんである息子の、唯一のごはんとして主に活動しており、正直、楽ちんだったんですよ。
ミルク飲むかなぁ。めんどいなぁ。
な〜んて思っている間に、断乳を先延ばしにしていて、検査の日がやってきてしまいました。言わなきゃバレないかな?なんて思いながら、マンモグラフィーにお乳を挟まれ、ぎゅーーーーっと押しつぶされた瞬間、
広〜い検査室の壁一面に、
シャーっと母乳が飛び散りました。
「母乳。止めてませんでしたね。」
検査技師さんは私より年下の20代くらいの男性でした。
「ちゃんと検査しないと手術にも影響あるんですよ。次回もう一度検査しますので、それまで断乳、ちゃんとお願いしますね。」
と、壁じゅうに飛び散った、私の母乳をふきふきしながら、検査技師さんが淡々と言うのです。
「すいませ〜ん!」
と、いい歳して、己が乳ガンになっておいて、母乳の出ない20代の男性検査技師さんに母乳を拭かせ、私はこんこんと怒られました。
まぁ。今思えば、息子が「わしは母乳しか飲まんぞ!」という通な赤ちゃん道をつらぬいてくれたおかげで、私の命は助かったと言えます。
本当に私の乳ガンは小さくて、
「こんなのよく自分で見つけましたね!」と、お医者さまに驚かれるくらいの段階で発見できたわけです。
サイズは小さいくせに、私のがん細胞は宿ぬしに似て、厚かましく、鬼のように転移が早く、すでにリンパまで転移していたので、
「わしは母乳しか飲まんぞ!」という赤ちゃん道をつらぬいた息子の、ファインプレーとしか言いようがありません。
そのおかげで、私は今も、憎まれっ子世にはばかる状態で、元気に生きています。
通な赤ちゃんをつらぬいた息子も、もう16歳。
今も私の目の前で、母乳が飛び散ったくだりで、ゲラゲラと笑っておりますよ。
あぁ。しあわせだな。
そう素直に思います。
そんなこんなで、私の命を救ったのが自分であった、と再確認した息子は、少し誇らしげで、うれしそうでもあります。
ありがとね。
せっかく息子に救われたんだもん。
ここからの人生、まだまだ楽しみますよん。
私はヒーリングサロンをやりながら、ビジネス家でもあります。
ビジネス家、投資家として必要なマインド、鮮度の良い情報や、勉強法を知りたい方は、下記のWowAppというアプリを入れて、そこから私にご連絡ください。「note見ました」とメッセージいただければ、情報を取れる環境にご招待できます。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?