見出し画像

君に会いに行く

親友が空を飛んだ
翼もないのに 飛べるはずもないのに

僕は彼女が好きだった
でも僕は女の子だから
親友としてずっとそばに居てやろうと思った

親友は天真爛漫を体現したような子
葬式で話されてた言葉は耳に入らなかった

親友のアザを僕は見て見ぬふりしてた
話さないことに甘えてたんだ

共犯

もう叶わない夏の約束 花火 夏祭り かき氷
何気ない日常ももう過ごせないのか

遺書は最後 君が好き と滲んだ文字で残ってた

事実が嬉しかった

親友はもう居ない

言い逃げされた なら 僕なら空を飛べるかもしれない

空を飛んで親友に会いに行こう それで伝える

僕も君が好き

今から行くよ 思い出もいっぱい持った
待っててね

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?