超絶美少女になりたいという願望

　男と生まれたからには一度は夢見る地上最強というのは刃牙の世界での決まり事だが、自分はどちらかと地上最かわの美少女になりたい。
　今より少し身長が低めで、顔も肌も整った本当完璧な容姿を持った美少女。声もみんなが好きなようなvtuber的な声で…。もしもボックスがあったら完璧に美少女になって自撮りを撮りまくり、ちょっとそこらへんの男におちょくって遊んだして人生を変えていたと思う。

　可愛い容姿で可愛い声の女の子は面白くなくても異性相手なら人気になれるのが羨ましい。別にこれは「女は楽でいいな」と言っているのではない。男が女性に人気になる際には容姿と声はもちろんだが、好きなものや面白さが圧倒的に必要になってくる。もちろん同性になると容姿も声も要らない場合もあるが、それでもどちらの性別の人気を取り込むのも「面白さ」が必要になる。
　逆に女性はある程度の可愛さと声の良さ、そこに少しの男の趣味を咥えたら簡単に釣れてしまう。実際に、私も声と顔が良かったら若干その釣り針に引っかかってしまうし、趣味が女児アニメ鑑賞ですなんて言われたら「この女…見る目あるな…」なんて思ってついその針を咥えてしまう。こういった昨今のネット上で承認欲求を満たす場合などは女性の方が圧倒的に釣り針を大きくしやすい。まぁ、しかしこの釣り針は大きくても小さくても返しは甘めなので注意しないと消えてしまう。
　もちろん同性になると男に限らず、女性も人気を得るのは難しくなるのだが手っ取り早く人気になる、といったものに関しては女性の方が圧倒的に優位だと思う。男のオタクは容姿や声が良ければ釣れてしまうティラピアみたいな魚なのに、女性は頭が良くて全く釣れないシーバスのようだ。

　しかし、こんな風に楽だから女になりたいとは思っていない。今の自分の知識と脳を持って女の子になれれば男の人気を獲得できそうなのにと思っているだけなので、もし最初から女性に生まれていたらもしかしたら男に生まれたらよかったのにと思っているかも知れないし、女で良かったと思っているかも知れない。
　結局、本当になりたいのは自分の大好きな容姿と声のした超絶美少女で鏡を見ながら自己満足に浸っていたいだけの願望なのだろう。

　でもやっぱり美少女に憧れる。