ご挨拶がわりに〜長期休業中の喫茶柊(ひいらぎ)より〜
還暦を越えたあたりで継いだお店は50周年を迎えるんだな。
とぼんやり思っていたのは10年くらい前。
そのお店、大田区下丸子にある喫茶柊を小学生の頃からちょいちょい手伝っていた。
母が亡くなり継いで、自宅にくっついてるお店でなれた仕事を続ける。
分不相応でもないこと。
若いときの万能感で空想した成功者としての自分に比べればささやかな望み。
それが喫茶柊というお店を続けるということ。
週に一度、ライブをしている小さなお店。
お店を続けるのが第一かと自分に問うと、歌や音楽を支えるついでにお店が続けばいい、と思ってるのかな。
そう思って10年くらい。
現在55歳。
あと5年でお店は50周年。
(あれ?今年45周年か)
淡々と続ければ届くもんだろうと思ってた。けれど。
いや、なかなかにままならない。
と、前置きがすっかり長くなってしまいました。
ご無沙汰しております。
喫茶柊のマスターです。
前年夏ごろから不定期な営業となり、新年からは休業していました。
咳痰がひどかったのが主な理由です。
2022年12月に声帯にも影響が出て、声が出しにくくなり、1月、成人の日夜に呼吸困難になり救急外来にかかり、即入院となりました。
2023年2月14日現在、一時退院しています。
今月中に再入院する都合で、もうしばらくお店はお休みします。
※入院していない場合、水曜日夜のライブのみ挙行予定(紹介・招待制)
即入院の理由は窒息死の危険があるからでした。
病名は肺炎、膿胸(のうきょう )と気管支の片側に巻き付き気管をふさぐ腫瘍でした。
今までの入院は1/3が救命、2/3は感染症治療でした。
再入院では腫瘍の治療となります。
書類上は「疑い」となっていましたが悪性腫瘍なのは間違いないようです。
肺がんです。
すでに放射線治療は1セット行い、今後は抗がん剤治療と自己免疫を使った治療を行います。
これから癌の本格的な治療と体力回復のリハビリとなります。
長い間、ご心配おかけしています。
もう少しお休みさせてください。
よろしくお願いいたします。
……と、治療後はお店を続ける気、満々なんですがさすがにひとりでフルタイムはキツくなるのかな、などと一ヶ月あまりの入院中、考えてました。
とはいえ誰かを雇えるほど売上があるお店でもありません。
そんなわけで次の記事から入院中に考えたことなどをつらつらと書いていこうかな、と思っています。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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喫茶柊マスター 渡邉英輔でした。
がん治療をしながら喫茶店を続けていきたい、ということを中心に書いていきます。 サポートしていただい場合は茶器などお客様に提供できるものに替えていきたいと思います。 よろしくお願いします。