RIZIN初心者さんでもわかる！RIZINバンタム級ジャパンGPまとめ(RIZIN.29編)【今より格闘技が１，３３倍くらい面白くなる記事】

＊この記事は執筆者の個人的な考えや推測が多く含んでおり、また格闘技関係者から直接話を聞いて執筆したというものではなくただの一格闘技オタクが書いたものであるため間違った情報が書かれている場合があります。もし間違いやご指摘、誤字脱字があった場合はコメントなどで教えていただけると嬉しいです。
　この記事は「今より格闘技が１，33倍くらい面白くなる記事　No.2　RIZIN初心者さんでもわかる！RIZINバンタム級ジャパンGPまとめ(RIZIN．28編)」の続きとなっているので良ければそちらも読んでいただけると嬉しいです。

➀はじめに

　ここの部分は前回の記事「【今より格闘技が1，33倍くらい面白くなる記事】RIZIN初心者さんでもわかる！RIZINバンタム級ジャパンGPまとめ」と内容がほとんど同じ(RIZIN.28の部分がRIZIN.29になっているだけです。)なのでその記事を読んでいただけた方は飛ばしていただいて大丈夫です！

　今回のこの記事ですが全3回に分けてRIZINバンタム級ジャパンGPの選手紹介や解説を行っていこうと思っています。そしてこの記事では「RIZIN.29」出場選手版です。そしてこの記事では技術的な解説はあまり入れず選手のストーリーや特徴を中心に紹介を行っていこうと思っています。その理由は技術的な解説よりも選手のストーリーや人間的な魅力を伝えたほうが格闘技初心者さんでもとっつきやすいと考えたからです。(そこに関しての意見はコメントなどで教えていただけると嬉しいです。次からの記事の参考にします。)

②選手紹介＆試合の見どころ

玖　倉本一真　『投神』

　163㎝　7勝1敗(5KO　2判定)
　全日本レスリング選手権グレコローマン級59㎏級・60㎏級3連覇
　出るか必殺ジャーマンスープレックス。現代MMAにおいて最重要とされる技術にレスリングが挙げられるが、倉本はレスリング全日本選手権3連覇、世界選手権でも7位という世界レベルのレスラーだ。またMMAへの適応率もすさまじく主戦場の修斗では無敗で王座に挑むが岡田遼に敗北するも、前戦である「RIZIN.26」では1RTKO勝利で鮮烈なRIZINデビューを飾る。目標のUFCへ向けて投神の進撃が始まる。

拾　アラン”ヒロ”ヤマニハ　『ボンサイ柔術第四の戦士』

　　17勝8敗4分(4ko　3sub　10判定)
　現パンクラスバンタム級ランキング1位
　最強柔術集団バンタム級へ進撃。ついにライト級、フェザー級に続きRIZIN黄金階級であるバンタム級にもボンサイ柔術がやってきた。ヤマニハはZST、HEAT、RoadFCなどの団体を渡り歩き現在は主戦場をパンクラスに設定している。その実力はかなり高くGP出場選手である瀧澤謙太、春日井”寒天”たけしを倒しているほどであるが、GPの抽選では空席を勘違いして倉本の隣に座るおちゃめな部分もある。見事RIZINデビュー戦を勝利してボンサイ柔術の絆を大阪で証明できるか。

試合の見どころ
　レスリングvs柔術の異種格闘技戦開幕。組技になれば無類の強さを誇る2人だが、実は2人とも立ち技のレベルも高くお互い思い切りの良い打撃が持ち味の1つである。その理由はお互いが組技バックボーンのため自分の寝技に自信がありグラウンドでの自分が負ける危険性がないため、思い切りの良い打撃を打てるからである。勝負のカギはどちらが相手のグラウンドでの一瞬の隙を見逃さず必殺技を叩き込めるかである。経験値で上回るヤマニハは倉本に対して立ち技で優位を取りサトシ直伝のアームバーを極めたいが、倉本に一瞬でも隙を作ると決まればだれでも再起不能の必殺ジャーマンスープレックスがある。お互いの夢と絆をかけた非常なる潰しあいが幕を開ける。

拾壱　大塚隆史　『再選なるか！暴言プレジデント』

　168㎝　28勝18敗1分(5ko　5sub　18判定)
　元DEEPバンタム級＆フェザー級王者
　日本バンタム級の生き字引。DREAM～DEEP～RIZIN～修斗と様々な団体であらゆる強者と戦ってきたベテランファイターが4年ぶりにRIZINに侵略してくる。前戦の修斗バンタム級王座戦では岡田遼に敗北するもその価値は決して下がることなく今回のGP出場を決めた。参加者随一の運動量とスタミナ、そして今なお日本バンタム級トップクラスの実力とその経験は対戦相手からすれば厄介極まりない。GP未だ無冠のベテランが遂にその腰にベルトをまくか。

拾弐　獅庵　『一撃極宝』

　170㎝　8勝8敗(5ko　3判定)
　前戦「RIZIN.27」で27秒の秒殺勝利
　難波のライオンハート下剋上なるか。デビュー当時は圧倒的なパンチ力とそのやるかやられるかのファイトスタイルで「天才現る」と噂されるほどの選手となりパンクラスを主戦場に戦っていたが、前十字靭帯断裂によって1年半のブランクがあり現在はGRACHANをメインに戦っている。伝統派空手をベースとした全距離対応型のストライカーであり伸びのある右ストレートが自身最大の武器。GPでもその打撃を武器に一撃KO下克上となるか。

試合の見どころ　
　GP最大の圧倒的実績格差マッチ。GPでなければ実現しなかったカードである今回の試合はほとんどの格闘家は大塚勝利予想を掲げている。しかし獅庵は前回の「RIZIN.27」でも似たような状態だったがわずか27秒で自らにかかった評価を覆した。今回も打撃で真っ向勝負の予定だが相手は酸いも甘いも嚙み分けた百戦錬磨のベテラン大塚である。大塚は試合前煽りVで打撃で勝負すると発言していたが実際はもちろんゴングが鳴るまではわからない。獅庵は打撃の打ち合いやリーチを生かして遠い間合いからの右ストレートなどでダメージを蓄積させていき足が止まった瞬間に仕留めたいが、百戦錬磨の大塚がそうやすやすと打撃をもらうというものも考えにくい。成り上がりたい者の一撃か、老将が物の道理を教えるのか。大阪梅雨の陣が火ぶたを切られる。
　

拾参　瀧澤謙太　『一撃必倒の空手王子』

　175㎝　11勝7敗(8ko　3判定)
　元パンクラスバンタム級ランキング2位
　バズりまくれ！令和型空手ファイター。恵まれたリーチを生かした空手ベースの打撃、隠し玉のニンジャチョークなど現代MMA的な何でも出来るハイブリットファイターだ。プライベートではtiktok、17LIVEという現代的SNSを駆使し、先日には自身の教育実習先の生徒と久しぶりの再会の様子をSNSにあげている。だがひとたびリングに上がれば鍛えた空手技でKOの山を築く殺傷力の高いファイターである。自身初の連敗を脱し大阪の地で復活劇を見せられるか。

拾肆　今成正和　『足関十段』

　165㎝　38勝19敗2分(1ko　27sub　10判定)
　元DEEPフェザー級＆バンタム級王者　元Cage　Rage世界フェザー級王者
　妖怪足極めRIZIN見参。おそらくほとんどのGP参加者が最も対戦したくない相手はこの今成だろう。打撃を全く行わず時には死んだふりすら行うこの現代MMAでは考えられない行動ばかりする今成を多くの選手が恐れている最大の理由は彼の必殺技の足関節である。極まれば朝倉海やあの堀口恭二すら倒せる必殺技を搭載したこの足関妖怪こそがバンタム級GP真の主役かもしれない。

試合の見どころ
　現代的戦士と足関妖怪のタイマン勝負。瀧澤には長いリーチと空手を生かした打撃、今成には足関節技など殺傷力の高い寝技と両選手強みがはっきりした典型的なストライカーvsグラップラーの対決に感じられる。相手がただのグラップラーなら瀧澤が相手のタックルを切って得意の打撃でkoする試合になるが、如何せん相手があの今成である。そのため瀧澤は試合中足を止めてはいけない戦いを行わなければならないが、ただのベテランの寝技をここまで警戒する理由がわからない人は今すぐ記事を読む手を止めてYouTubeで「今成正和　足関」と検索してほしい。いかに今成という選手が不気味で危険な相手かがよくわかる。令和のMMA対足関妖怪の世紀の一戦は大阪の夜を熱く激しくそしてエキゾチックに盛り上げるだろう。

拾伍　金太郎　『マサカリ殺法』

　167㎝　17勝10敗2分(13ko　2sub　2判定)
　元パンクラスバンタム級ランキング1位
　バンタム級の花形選手大阪へ凱旋。強烈な左ストレートを始めとした打撃で秒殺koを量産していくそのファイトスタイルでとても人気が高いファイターである。また打撃のイメージが強いがレスリングも強く寝技にも問題なく対処できるオールラウンダーでもあり、その華のあるスタイルやファン人気の高さなどは日本格闘技界のレジェンド五味隆典選手を想起させる。RIZIN戦績は1勝1敗とあまり良くはないが地元大阪での勝利で主役の座をかっさらいたい。

拾陸　伊藤空也　『アルケイデス』

　164㎝　9勝8敗(2ko　7判定)
　第6代GRACHANバンタム級王者
　空手×BRAVE＝バンタム級GPダークホース。令和のケイローンになった宮田和幸氏によってバンタム級に送り込まれたファイターは若干24歳の若き英雄である。地元長野で小学生から磨いた空手と強さを求めて退職し上京した東京でBRAVEジムに入門して自分に足りなかったレスリング力を強化したことで現在連勝街道を驀進している。ちなみに二つ名のアルケイデスは師である宮田氏の二つ名に代表されるギリシャの英雄ヘラクレスの幼名である。

試合の見どころ
　千両役者vsダークホース。どちらも打撃で試合を優位に進めるタイプのオールラウンダーだが、金太郎はその破壊力でプレッシャーをかけていき早期koを狙いに行くスタイルに対して伊藤は打撃からテイクダウンを織り交ぜるスタイルを5分3R続けるスタミナが大きな武器の一つ。1Rに非常に強い金太郎の攻めを伊藤がスタミナとレスリング力を駆使してしのぎ切ったら勝機は大いにある非常にアツい勝負論があるカードである。負けられない復帰戦を制して故郷に錦を飾れるか。若き青年がバンタム級GPという試練を踏破して真の英雄となるのか。金太郎対アルケイデス、童話の中のヒーローが大阪の四角い闘技場で覇を競う。

③おわりに

　今回も長々とお付き合いありがとうございました。また今回のような選手の裏側や人間模様に興味がある人はRIZINのYouTubeチャンネルで出されている「RIZIN　CONFESSIONS」を見てください！また今回の大会ではバンタム級GP、矢地祐介vs川名TENCHO雄生、RIZIN　KICKワンナイトトーナメントの煽り映像がRIZINのYouTubeチャンネルで公開されているのでこの記事を読み終わったらぜひ見てみてください。RIZINの煽りVを制作している佐藤映像が制作しているので試合前に気分をブチ上げるにはもってこいです！

https://www.youtube.com/watch?v=iTXazC8LHaw&list=PLDYcW74an50APQl7nyW53AyQrs9OujX5Z
RIZIN　CONFESSIONSのリンク

https://www.youtube.com/watch?v=HFOD2azd_zA
バンタム級GP、矢地祐介VS川名TENCHO雄生の煽りV

https://www.youtube.com/watch?v=--w88-bgmz4
RIZIN　KICKワンナイトトーナメントの煽りV

「RIZIN.29」はほかにも良い試合がたくさんありますので可能な方はぜひスカパーやRIZIN LIVEなどで観戦してください。
　全3回を予定しているRIZINバンタム級ジャパンGP関連記事の3回目の内容は今のところ現RIZINバンタム級チャンピオン堀口恭二の紹介と世界のバンタム級情勢としてUFC、Bellator、ONEのチャンピオンといま最も王座に近い選手を紹介するようなものに考えています。
　ここまで読んでいただきありがとうございます！！