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高橋一生さん

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「だから荒野」と、罪を許すこと。

「だから荒野」と、罪を許すこと。

「だから荒野」を観ました。

無理解な家族にキレた主婦・朋美が、ある日「家」を脱出して自分自身を取り戻していくロードムービー。パワハラ的な夫をはじめ、無関心な息子たちやら、家でのエピソードが「あるある!」で、そこはめちゃくちゃわかった。
家出してからも車を乗り逃げされたりヒッチハイクしたり、いよいよ途方に暮れた所で、老人と青年が乗った車に運良く同乗させてもらい、友人のいる長崎を目指す。

鈴木京

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野田さんへの愛が止まらない話。

野田さんへの愛が止まらない話。

「フェイクスピア」を観劇後。           あの「コトバの一群」を舞台にした野田さんについて考え続けている。

もし、あの事故を扱う事を「利用した」「利用された」と関係者の方が感じ、抗議したら。

実際、身も蓋もない言い方をすれば、「利用した」のではないかと思う。舞台、演劇という大きなもののために。
それこそ、シェイクスピアはもちろんそれ以前からはじまり、常に人の世と共にあって、決し

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フェイクスピアをうしろにする。

フェイクスピアをうしろにする。

山に登ろうと思った。

123便が最期に辿り着いた御巣鷹山。
monoをはじめ、楽やアタイ、イタコたちや123便のクルーが集まり、死者の夢に覆われた恐山。
あの、山の斜面の様に傾斜した舞台。

山に登るんだ、私は。
それで何がどうなるのかは、さっぱりわからないけど。
何故か、その事が頭に浮かんだら、行かずにはいられなくなった。

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いつまでも治らないフェイクスピアロス。
翌日からの、あ

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舞台「フェイクスピア」を観て。

舞台「フェイクスピア」を観て。

【演劇、舞台について】
今回、私は本当に本当に頑張ったのだ。なんせ舞台初めての初心者だし、舞台を観に行けるのは4回だけだし(行けるだけでも恵まれているのだけど)。
けど、わかりたい。わかりたいんだよ。一生さんや、カンパニーのみなさんが表現しているものを。
その一心で、戯曲を何度でも読み込んで、他の紙にも書きだして、流れをざっくりとそらで言えるくらいには頭に落とし込んだ。
こんなに自分からす

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