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君の指先はミカンのようだ、と言われて喜ぶべきか悩む

夫と二人で外を歩く時、手をつないで歩く。

夫曰く、私の指先は皮を向いて筋をとったミカンのような触り心地らしい。苦労知らずなんです。

夫の指は、ところどころカチコチと硬い。
ペンをずっと握っているから、ペンだこが出来ている。


つきあい始めたころ、夫は手をつないで歩くのを嫌がっていた。

理由は「手をつないで歩くと、肩がこるから」
私と夫では身長差があるので、手をつないで歩こうとするとお互いアンバランスな態勢になる。

それが今や、歩き出せば当たり前のように手を差し出してくれるようになった。


「昔は嫌がってたのに、なんで今は手を握って歩くの?」

「君がそうしてほしいと言うからだよ。あと、握って歩いた方が幸せになれるって気づいたから」


無理させてない?と少し心配になる解答だ。
将来この習慣のせいで夫の腰が悪くならないように祈る。


「あと、君の手を握ってると落ち着くんだ。眠くなる」

それは、困る。大いに困る。

夫は、お出かけするとすぐに眠くなる癖があるのだ。

眠くなると、明らかに動きが遅くなり、反応が鈍くなって冬眠前の動物みたいになり、どこかで休憩しない限り回復しない。

そのため、長時間のお出かけをする時は途中仮眠できるタイミングを作ったり、あれこれ工夫して最後まで活動できるようにお出かけの工程を考えていたのだが・・・まさか原因が私の手だったとは。


今後は、ハンドクリームを塗るのはやめて、もっとカサカサの、皮を剥いてから長時間こたつの上で放置してしまったミカンみたいな指を目指すか。

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