からくり人形を作った人の偏執的とも思えるようなこだわりにゾクっとする。
子供の頃に、テレビで文字を書くからくり人形の映像を見て以来、からくり人形やオートマタが大好きだ。
歯車とゼンマイの力が、想像を超えた動きを表現してみせることに驚き夢中になった。
例えば、このカラクリ人形は本当に文字を書いてみせる。どんな仕組みになっているのか、この人形を作った人は なにを思ってこの人形を作ったのか、ものすごく気になる。
このからくり人形は、とてもよく出来ていて大好きだ。有名なので、知っている人も多いかもしれない。
矢を取る時や放つ時の首の動きが絶妙で、妙になまめかしい。
この人形は、もともと見世物としてお客様の前で動いていたそうだ。そのため、観客をハラハラさせる工夫として、矢の1本はわざと的を外すように細工されている。
わざと外す!たまらない!作った人は人間心理を理解して、人形を演出しているに違いない!!
ゼンマイと歯車を使って、そこまでリアルな動きを表現しようとする創作者のこだわりにゾクゾクする。
これは最初に紹介したからくり人形と似ているが、リアルさのポイントが少し違う。
このピエロは、途中でウトウトと居眠りを始める。すると、ランプの灯が消えそうになるのだ。ピエロが目を覚ますと、ランプの灯を大きくしてから再び手紙を書き始める。
うーん、映像で見るだけでも興奮する!
もし、将来お金持ちになったらJaquet Drozの腕時計が欲しい。
腕時計の中で魚が泳いだり、鳥がさえずったりするなんて、夢のようだ!
からくり人形は、直結的に人間の生活に役立つ訳ではない。
その技術が追々 他の機械に応用される可能性はあるかもしれないが。
「人形がリアルに動いて凄いね・・・で?」という人もいるかもしれない。
だけど私は、一般的には意味がない、不要とされるものが好きだ。
不要で不急なものが、子供の頃から大好きなんだ!!
と、家に篭りつつ心の中で叫んでいる。
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