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大きいものがちょっと怖い

ハマグリ、恐ろしい。

先日、アサリのバター蒸しを作って大変美味しくできたので「ハマグリ?アサリと一緒っしょ?余裕」と思っていたが、ハマグリは恐ろしかった。

まず、サイズが全然違った。入手したのが、手のひらサイズの巨大ハマグリだったのだ。


でかいって、怖ぇ

恐竜だって怪獣だって、きっとリスくらいのサイズだったら恐ろしくないはずだ。なんでも巨大になるから恐ろしいのだ。逆にリスがゴジラくらいのサイズになったら、恐ろしいことだろう。

・・・いや、カワイイかもしれないな。

それはともかく、私は手に入れたはまぐりの余りの大きさにおののいた。

「生き物って感じがするね・・・」

「育てる?」

夫が冗談で言ったが、本当に水槽で飼育していてもおかしくないような見応えのある大きさだ。


恐る恐る袋から取り出してボールにハマグリが重ならないように、ソッと入れる。塩水を入れて、暗所で一応砂抜きを行うのだ。


9時間後。暗所からボールを取り出してみた。


なんの変化もねぇ。

あれ?死んでる?と思うくらい、何の動きもない。

塩分濃度が違ったのか、持ち帰りの状態が良くなかったのか。不安を抑えてハマグリを取り出してみた。


・・・カポ。


ほんと少しだけ開いていた口が、ギュっと閉じられた。


生きとった。


内心「ヒェーーー!」と叫びつつ、表面上は冷静を装いアルミホイルで包む。ネットで見かけた魚焼きグリルで焼く方法を試す予定だからだ。

レシピを入念に読み込んだので、バッチリ頭に入っているが一点不安があった。

ハマグリが開いたら出来上がりなのでホイルごしにまめにチェックする。 (ホイルごしでもハマグリの口が開いてくるとわかる。貝に隙間が出来れば 焼きあがりは近い。火からおろして残りは余熱で火を通してもよい。)

ホイル越しでも口が開いてくるとわかる・・・?どんな風に合図が出るのかさっぱり分からない。

ドキドキしながら、グリルにハマグリを入れ火をつけた。


合図が分からねぇ

待てど暮らせど口の開く気配がない。合図が出ているのか、出ていないのか分からない。うんともすんとも言わない。

やはり死んでいたのか?やり方を間違えたのか?火が弱い?

悩みに悩んだ結果、ハマグリを一つ取り出してアルミホイルを剥いてみた。

パ・・・カ・・・

剥いたら開いた。どうやらアルミホイルをギュウギュウに巻きすぎてしまったらしい。あと、サイズが大きかったため通常のレシピ以上に時間がかかったらしい。


良かったぁー。生きてたー。焼けたぁーーー!といった気持ちはおくびにも出さず、さも朝飯前のような顔をして夫に「焼けたよー」と声をかけた。


結果、ハマグリは無事に焼けましたし、美味しかったです。

ただ、大きいハマグリは怖いです。

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